トヨタ、日産と続けてきたこのコーナー。今回はホンダ&スバルということで進めていきます。ひとつ前のモデルを狙って、新車ではちょっと予算が厳しいモデルを楽に手に入れるというのはどうでしょうか?
シビック・タイプR
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ホンダで興味深いのはシビックです。非常に歴史は古く、1972年に登場した際は、ユニークなコンパクト・ハッチバックカーとして非常に人気を集めたクルマでした。ホンダの乗用車の中でも最も長く同じ車名で販売されているクルマでもあります。初代、2代目などはトヨタや日産も必死になって似通ったモデルを研究するほど、ホンダらしい個性溢れるクルマだったのです。
その後、時は流れ、7代目で一時期は生産が途絶えたこともあったのですが、2005年9月に8代目が復活しています。ただし、車体は大きくなり(4540×1755×1440mm)、当初は4ドアセダンだけの新しいポジションでの再出発ということになっています。ハイブリッド車も同時に登場しています。
1.3L 直列4気筒エンジン(95PS)にモーター(20PS)という、いわゆるマイルドハイブリッド系でしたが、こうしてシビックはミドルクラスのz間摂るな乗用車となったわけです。しかしホンダと言えばやはりスポーツタイプが求められるものです。そこで登場したのが2007年3月登場のセダン・タイプRです。
タイプRは、サーキットをも含んだ走行シーンで、「人とクルマの一体感」を目指して開発されたピュアなスポーツモデルです。4ドアセダンのボディのままですが、2L自然吸気の専用K20A型エンジンで225PSを発揮し、6速MTも採用。軽量化と高剛性化も進められ、更には専用サスペンション、18インチタイヤ、17インチ大径ディスクブレーキ、イタリアのBrembo社と共同開発の軽量&高剛性のアルミ製対向4ポットキャリパーもフロントに採用されています。
空力性能を高めるための専用エアロパーツも採用され、前席&後席共にサポート性の高い専用シートになっています。当時の価格は約284万円です。
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そして2009年11月にはシビック・タイプRユーロが登場します。これは欧州で販売されているモデルで、欧州シビック3ドアハッチバックボディです。
2L 直列4気筒DOHC i-VTECエンジン(201PS)を搭載、6速MTが組み合わされています。専用エ
アロパーツは走りの雰囲気充分です。エンジン・フロアアンダーカバー、サスペンションビームカバーも装備、フロア下の整流で空力効果も高められています。 専用サスペンション、18インチ軽量アルミホイール、内装では本革巻ステアリング、アルミ製の球形シフトノブ、メタル製スポーツペダル&フットレスト、専用バケットシートが装備されています。当時の価格は約298万円です。 中古車市場ですが、セダンの場合、タイプRはその他のグレードと比べると3倍以上の相場ということで200万円弱という価格になっています。逆に言えばそれだけ人気があるということで、今後の値落ちもかなり少ないと考えられます。 その点タイプRユーロの方は、エンジンがセダン・タイプRほど特殊ではないという要素があるので2009年式で120万円台あたりから見つけることができます。もともと販売台数が限定されていましたので、タマ数は少ないのですが、だからこそ、個性的なクルマとして魅力的に映ると思います。 ということで8代目シビックの「R」は、法外な値段ではないにもかかわらず、末永く愛用できる「希少車」ということになります。
アロパーツは走りの雰囲気充分です。エンジン・フロアアンダーカバー、サスペンションビームカバーも装備、フロア下の整流で空力効果も高められています。 専用サスペンション、18インチ軽量アルミホイール、内装では本革巻ステアリング、アルミ製の球形シフトノブ、メタル製スポーツペダル&フットレスト、専用バケットシートが装備されています。当時の価格は約298万円です。 中古車市場ですが、セダンの場合、タイプRはその他のグレードと比べると3倍以上の相場ということで200万円弱という価格になっています。逆に言えばそれだけ人気があるということで、今後の値落ちもかなり少ないと考えられます。 その点タイプRユーロの方は、エンジンがセダン・タイプRほど特殊ではないという要素があるので2009年式で120万円台あたりから見つけることができます。もともと販売台数が限定されていましたので、タマ数は少ないのですが、だからこそ、個性的なクルマとして魅力的に映ると思います。 ということで8代目シビックの「R」は、法外な値段ではないにもかかわらず、末永く愛用できる「希少車」ということになります。
アコード
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ホンダでもうひとつピックアップしたのはアコードです。もともとはシビックの上級バージョンのハッチバックでしたが、シビック同様に現在はセダンボディになっています。
前モデルとなるのは8代目で、2008年12月に登場し、2013年3月まで販売されていました。サイズは4730×1840×1440mmということで、もはやLサイズのカテゴリーです。
4ドアセダンの「アコード」に加え、ツーリングワゴンの「アコードツアラー」もラインアップされ、2.4Lの直列4気筒DOHC i-VTECエンジンは206PSを発揮、5速AT+パドルシフト仕様です。
全車標準で、ABS、TCS(トラクションコントロール・車輪空転を防ぐ)、横すべり抑制を加えたVSA(車両挙動安定化制御システム)、更にはVSA連動の電動パワーステアリングとなるモーションアダプティブEPS、サイドカーテンエアバッグシステム(6エアバッグ)などを装備し、派手さはありませんが、非常にレベルの高い内容となっています。 他社で言えば、トヨタ・カムリ、日産・ティアナと同等というところです。2011年2月に登場したタイプSはかなりカッコ良くなっています。 Type-S専用にセッティングされたサスペンション。前輪ブレーキディスクは17インチに大型化、専用のフロントグリル、ヘッドライト、フロントチンスポイラー、サイドシルガーニッシュなどで、スポーティなエクステリアデザインとなっています。タイプS アドバンスパッケージは新車価格も約364万円とかなり高額です。 中古車市場ですが、2010年式の普通のグレードなら約70万円程度です。元は270~300万円クラスですから25%程度の価格になっています。もちろんフル装備ですし、デザイン的にも古さなどは感じさせません。 タイプSは約120万円あたりからが相場のようです。それでも新車時の約30%ですから、かなり買いやすいと思います。
全車標準で、ABS、TCS(トラクションコントロール・車輪空転を防ぐ)、横すべり抑制を加えたVSA(車両挙動安定化制御システム)、更にはVSA連動の電動パワーステアリングとなるモーションアダプティブEPS、サイドカーテンエアバッグシステム(6エアバッグ)などを装備し、派手さはありませんが、非常にレベルの高い内容となっています。 他社で言えば、トヨタ・カムリ、日産・ティアナと同等というところです。2011年2月に登場したタイプSはかなりカッコ良くなっています。 Type-S専用にセッティングされたサスペンション。前輪ブレーキディスクは17インチに大型化、専用のフロントグリル、ヘッドライト、フロントチンスポイラー、サイドシルガーニッシュなどで、スポーティなエクステリアデザインとなっています。タイプS アドバンスパッケージは新車価格も約364万円とかなり高額です。 中古車市場ですが、2010年式の普通のグレードなら約70万円程度です。元は270~300万円クラスですから25%程度の価格になっています。もちろんフル装備ですし、デザイン的にも古さなどは感じさせません。 タイプSは約120万円あたりからが相場のようです。それでも新車時の約30%ですから、かなり買いやすいと思います。
レガシィB4
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スバルでピックアップしたのはレガシィB4です。アコードと同クラスのクルマです。前モデルは5代目ということで、2009年5月から2014年10月まで販売されていました。
5代目レガシィは、北米からの要望もあって車体サイズを一回り拡大(4730×1780×1505mm)、発売当初のエンジンは2Lを廃止して、水平対向2.5L SOHC、2.5L DOHCターボ(ワゴンには3.6L6気筒DOHCも設定)ユニットになっています。これはもう国内ではミドルクラスのセダンではなく、明らかにクラウンクラスを狙った計画ということになるでしょう。しかし、全車4WDという点、水平対向エンジンである点などはスバル独自の個性です。
2012年5月には2Lの直噴ターボエンジンを搭載した「2.0GT DIT」が追加設定されています。ミッションは、チェーン式主変速機機構のCVT「リニアトロニック・6速マニュアルモード付」が新たに設定され、オーバードライブ走行時の燃費向上、パドルシフトで素早い変速も実現しています。MT車は2.5Lターボ車(2.5GT S Package)だけの設定となっています。
デザイン面では、サッシュ(窓枠)付ドアを新たに採用してドア開口部を拡大させ、ちなみにツーリングワゴン/アウトバックでは、ガラス内側に隠していたDピラーがしっかり見えるデザインになっています。意識的にクロームパーツも各所に使われ、高級感を演出しています。ハンドブレーキレバーをやめて電動パーキングブレーキも採用されています。2.5GTの当時の価格は約278万円でした。
2012年5月には人気の「EyeSight」のカメラ画像認識処理を変更、遅い車両への追いつき時の応答性を改善し、カーブ時の前走車認識性能も向上しています。更に、一定車速以上で走行時にブレーキとアクセルが同時に踏まれた場合、エンジン出力を絞ってブレーキを優先させるしすてむである「ブレーキオーバーライド」も採用されています。
中古車市場ですが、2.5iなら2010年式で50万円あたりからあります。GTは80万円あたりからで、新車時の30%程度です。スバル系は基本的にあまり先進的なデザイン、言い換えれば「とがったデザイン」を採用していません。従って逆に古さを感じさせないというメリットがあります。100万円クラスなら走行距離もあまり出ていないクルマも流通しており、そのあたりが狙い目となってくるのではないでしょうか?
インプレッサWRXシリーズ
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次はインプレッサWRXシリーズです。インプレッサの中でもWRXはかなり特別な存在です。
ちなみに「インプレッサWRX」という社名は3代目までで、4代目では「WRX」は独立したモデルとなっています。そういうこともあって、ここでは3代目インプレッサをピックアップしています。
3代目は2007年6月(平成19年6月)~2014年8月に販売されていましたが、WRX(WRX STI)はやや遅れて2007年10月に登場しています。18インチ鋳造アルミホイールを採用した通常モデル(当時約365万円)と、カスタマイズを前提とした17インチタイヤ仕様(約344万円)が用意され、このモデルのスポーツ度の高さを物語っています。
デザイン、エンジン、シャシー、ボディなどすべての性能、機能を一新したのがインプレッサWRX STIです。ワイドボディの5ドアハッチバックボディ(4415×1795×1475mm)に専用開発された2L水平対向エンジンを搭載。専用サスペンション、マルチモードDCCD(ドライバーズコントロールセンターデフ)、更にはマルチモードVDC(ビークルダイナミクスコントロール)など、WRX独自のメカニズムがいろいろ採用されています。
エンジンはかなり特別なもので、吸気側と排気側の開閉タイミングはリアルタイムに制御され、低回転域トルク、高回転域出力の両面が高められるように、ターボはデュアルAVCS付きのツインスクロール式となっており、308ps、43.0kg・mのトルクを誇ります。STI(スバルテクニカインターナショナル)とは、富士重工業のモータースポーツ専門会社のことです。
セダンボディは2010年7月から追加されています。駆動方式はもちろんフルタイム4WDで、トランスミッションは6MTです。WRXの走りについてはもう誰もが知っているところで、高性能かつスパルタンで、こと本格スポーツということでは最高峰であることは間違いありません。
さて、WRX STIには2009年に2.5L水平対向4気筒ターボエンジン(300PS)、スポーツシフトE-5ATを組み合わせた、ややジェントルなモデルである「WRX STI Aライン」が加わっています。
エンジン特性を3種類に切り替えて、エンジンを使い分けるような走行特性を選択できるSI-DRIVE)、パドルシフト、VTD-AWD(不等&可変トルク配分電子制御AWD)などが採用さて、ブレーキもフロント17インチ2ポット/リヤ16インチという専用ベンチレーテッドディスクブレーキです。更には、VDC(ビークルダイナミクスコントロール)、クルーズコントロールも標準装備されており、それでいて価格は50万円ほど安くなっています。ズバリ、中古車でもこれを狙いたいところです。
その中古車市場ですが、「WRX STI Aライン」なら2010~2012年式で120万円程度から流通しています。2Lの「WRX STI」は安いものでも約200万円からとかなり割高になっており、お買い得はやはり「WRX STI Aライン」ということになるでしょう。性能的な不足どころか、高いレベルで高性能と快適性が備わったお勧め車です。
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