最近、車中泊の人気が高まっており、道の駅等では軽の商用1BOXバンで旅をしている人がちらほら見かけられます。キャンピングカーは豪華だし便利ですが、やはりお値段が気になります。反面、商用の軽1BOXなら本体価格も税金も安く、また自分に必要なものを選んでカスタムすればいいので、コスト的には低く済みそうです。なんとなく魅力的に聞こえてきますが、実際の使い勝手や乗り心地はどうでしょうか?
現在販売されている車種
via www.subaru.jp
現在、国内各メーカーから軽商用1BOXは販売されていますが、実質的な車種は3種類だけです。なぜかというと、ほとんどOEM供給だからです。
ダイハツハイゼットカーゴ=トヨタピクシスバン、スバルサンバーバン
スズキエブリィバン=三菱ミニキャブバン、マツダスクラムバン、日産NV100クリッパー という具合です。オリジナルで頑張っているのはホンダのN-VANだけですね。
スズキエブリィバン=三菱ミニキャブバン、マツダスクラムバン、日産NV100クリッパー という具合です。オリジナルで頑張っているのはホンダのN-VANだけですね。
シートアレンジ・荷室サイズ
via www.suzuki.co.jp
via www.honda.co.jp
via www.honda.co.jp
自作軽キャンパーにおいて、シートアレンジで重要なのは『2列目を倒した時にどれだけの長さを確保できるのか?』という所でしょう。
ハイゼットカーゴ:1,755mm
エブリィバン:1,955mm
N-VAN:1,510mm ハイゼットカーゴとエブリィバンはさすが老舗の軽バンですね。平均的な身長の成人男性でも足を伸ばして寝ることができます。
N-VANだけは妙に短いなとお思いの方もいるでしょうが、これはエンジンを搭載している場所のせいです。 ハイゼットカーゴとエブリィバンはフロントシートの下にエンジンがあるため、軽規格の限られたスペースを最大限活用することが出来ますが、N-VANはボンネットがあり、その下にエンジンが収まっているため、どうしても室内空間はその分狭くなってしまうのです。 とはいえ、助手席をダイブダウンさせると最大2,635mmもの長さを確保することができるため、ここはマイナスポイントにならなさそうですね。 中古車サイトで軽箱バンの2列目を畳んでいる写真を見て、「これこのまま寝れるじゃん!」とテンションが上がっている方に一言申し上げますが、『何か敷かなきゃ寝れません!』 平らに見えても、実際に寝転んでみると結構ゴツゴツしています。個人的なオススメは、断熱材のスタイロフォームをホームセンターで買ってきて、丁度いい大きさに切って荷室に敷き、更にその上にゴザを敷くことです。 スタイロフォームは適度な厚さでクッション性が良く、断熱性と通気性も問題ありません。そのままでもいいのですが、ゴザを敷いた方が日本人的には落ち着きます。
エブリィバン:1,955mm
N-VAN:1,510mm ハイゼットカーゴとエブリィバンはさすが老舗の軽バンですね。平均的な身長の成人男性でも足を伸ばして寝ることができます。
N-VANだけは妙に短いなとお思いの方もいるでしょうが、これはエンジンを搭載している場所のせいです。 ハイゼットカーゴとエブリィバンはフロントシートの下にエンジンがあるため、軽規格の限られたスペースを最大限活用することが出来ますが、N-VANはボンネットがあり、その下にエンジンが収まっているため、どうしても室内空間はその分狭くなってしまうのです。 とはいえ、助手席をダイブダウンさせると最大2,635mmもの長さを確保することができるため、ここはマイナスポイントにならなさそうですね。 中古車サイトで軽箱バンの2列目を畳んでいる写真を見て、「これこのまま寝れるじゃん!」とテンションが上がっている方に一言申し上げますが、『何か敷かなきゃ寝れません!』 平らに見えても、実際に寝転んでみると結構ゴツゴツしています。個人的なオススメは、断熱材のスタイロフォームをホームセンターで買ってきて、丁度いい大きさに切って荷室に敷き、更にその上にゴザを敷くことです。 スタイロフォームは適度な厚さでクッション性が良く、断熱性と通気性も問題ありません。そのままでもいいのですが、ゴザを敷いた方が日本人的には落ち着きます。
ドライバビリティ・乗り心地
この手のクルマはもともと近距離の配送を想定して設計されているため、長距離の運転は少し辛い所があります。
ATは少なからず変速ショックがありますし、路面からの突き上げもはっきり感じます。何よりつらいのはシートポジションでしょう。
乗り降りがしやすい姿勢になるよう設計されており、運転席に座ってみると普通のイスに座った感覚を覚えるはずですが、これは長距離運転には向かない姿勢です。
セダンやスポーツクーペのように多少寝た姿勢なら、体重をシートに預けることが出来ますが、軽商用1BOXのシートは、上半身の体重が全て腰にかかってきます。
腰痛持ちの方には辛い所です。多少値が張りますが、レカロなど社外のコンフォートシートを検討するのがオススメです。
また、中古で軽商用1BOXを購入する際は、3速AT車は避けた方が賢明です。60km/h巡行ですらしんどく感じますし、高速道路では助手席の人との会話が困難です。
少し高くても4速ATを探すか、或いはいっそ5速MTにした方が良いかもしれません。
タイヤとホイールの注意点
どれもタイヤは基本的に12インチなので、普通車では気にならないような路面の凹凸を拾いがちです。
タイヤも静粛性やグリップ力を重視したものではなく、耐摩耗性や耐荷重性を考えたものなので、ロードノイズはひどく、雨の日の運転は少し慎重さが求められます。
「PCDが同じでホイールハウスに収まるなら、同メーカーの軽自動車の純正アルミとタイヤを流用してしまおう!」という方がおられるかと思いますが、残念ながらそれでは車検に通りません。
同じ軽自動車ですがこちらは乗用ではなく“商用”車なので、重さに耐えるホイールとタイヤを装着することが求められます。
ホイールは鉄ホイールか「JWL-T」の刻印が入ったアルミホイール(「JWL」だけではNG)、タイヤは商用車専用のもの(サイズの後に「PR」や「LT」と付いているもの)が必要です。
まとめ
via www.honda.co.jp
車中泊目的で軽商用1BOXを買うのは「アリ!」ですが、一度試乗をしてみる事をオススメします。
そこで乗り心地と使い勝手に満足でき、思い切って購入してしまえば“お楽しみ”が待っています。
車内の寸法を測ったメモを持ってホームセンターに行き、資材を買い揃え、自分好みの装備を整え…と、さながら秘密基地を作るようなワクワク感が味わえます。 さすがに日本一周となると覚悟が要りますが、200~300km離れた所で釣りや山歩きを楽しみ、クルマに泊まるという使い方なら、軽商用1BOXでも十分役に立ちます。 あなたも自分の手で、自分だけのキャンピングカーを作ってみてはいかがでしょう!?
]]>
車内の寸法を測ったメモを持ってホームセンターに行き、資材を買い揃え、自分好みの装備を整え…と、さながら秘密基地を作るようなワクワク感が味わえます。 さすがに日本一周となると覚悟が要りますが、200~300km離れた所で釣りや山歩きを楽しみ、クルマに泊まるという使い方なら、軽商用1BOXでも十分役に立ちます。 あなたも自分の手で、自分だけのキャンピングカーを作ってみてはいかがでしょう!?