2018年12月に欧州にてマイナーチェンジが発表されたアウディTTシリーズですが、2019年4月24日にようやく日本仕様が発表されました。5月18日と19日にはデビュー20周年を記念したフェアが開催されるのなど、TTファンや気になる方には見逃せないタイミングとなりそうです。 今回はマイナーチェンジを果たしたアウディTTをご紹介しましょう。
さらに精悍さが増したインテリア
「荒々しく鋭いさま」という意味を持つ精悍という言葉ですが、よく自動車の表情評価に使われる言葉でもあります。今回あえて「精悍」という言葉を使用していますが、従来のTTと比較してもまさに精悍さが増したと言えるフェイスデザインではないでしょうか。発売日は5月9日とされています。
via ja.wikipedia.org
こちらがマイナーチェンジ前のTTです。キャラクターラインと陰影がハッキリしており今もそのデザインの美しさは最先端だと感じますが、マイナーチェンジを経てさらに洗練されていることがわかります。特にバンパー部分がよりアクティブに強調されています。
しかしこちらの落ち着いたデザインがアウディらしいと感じる方もいらっしゃるでしょう。実は私もそのように感じる場面があります。
FWDモデルは排気量がアップ
今回のマイナーチェンジのトピックスを2つ挙げるとするならば、エクステリアデザインの変更が1点目、そしてもう1点がFWDモデルのエンジン仕様の変更です。
従来のTTにおけるFWDモデルは1.8Lエンジンでしたが、マイナーチェンジを機に2.0Lへとパフォーマンスを向上させています。グレード名も最近主流の2ケタの数字で表すよう整理されていますので併せてまとめてみましょう。
【40 TFSI(2.0L FWDモデル)】
エンジン:2.0L直列4気筒直噴ターボ 横置きエンジン
排気量:1,984 cc
最高出力:145kW[197PS]/4350rpm
最大トルク:320N・m[32.6kgf・m]/1500rpm
トランスミッション:7速Sトロニック(7速DCT)
ボディサイズ:全長4,190 × 全幅1,830 × 全高1,380 mm
車両重量:1,270 kg
乗車定員:4名 アウディの直噴ターボエンジンらしく低い回転域から最大トルクを発生させています。車両重量が1,300キロを切っていますので軽快なスポーツカーらしい素性を楽しめそうです。
エンジン:2.0L直列4気筒直噴ターボ 横置きエンジン
排気量:1,984 cc
最高出力:145kW[197PS]/4350rpm
最大トルク:320N・m[32.6kgf・m]/1500rpm
トランスミッション:7速Sトロニック(7速DCT)
ボディサイズ:全長4,190 × 全幅1,830 × 全高1,380 mm
車両重量:1,270 kg
乗車定員:4名 アウディの直噴ターボエンジンらしく低い回転域から最大トルクを発生させています。車両重量が1,300キロを切っていますので軽快なスポーツカーらしい素性を楽しめそうです。
2.0Lのquattroモデル現状維持で継続販売
AWD仕様であるquattroモデルはマイナーチェンジ前とスペックに変更は見当たりませんが、こちらも簡単にご紹介しましょう。
【45 TFSI quattro (2.0L AWDモデル)】
エンジン:2.0L直列4気筒直噴ターボ 横置きエンジン
排気量:1,984 cc
最高出力:169kW[230PS]/4500rpm
最大トルク:370N・m[37.7kgf・m]/1600rpm
トランスミッション:6速Sトロニック(6速DCT)
ボディサイズ:全長4,190 × 全幅1,830 × 全高1,380 mm
車両重量:1,370 kg
乗車定員:4名 TTにも「quattro」の名は冠されていますが、いわゆるアウディ伝統のクワトロシステムとは構造が異なります。
アウディのクワトロシステムと言えば、縦置きエンジンにフルタイムAWDであるクワトロシステムを取り入れています(最近は電子制御でFWD走行を可能にするなど進化を続けています)が、TTは横置きエンジンなのでアウディのクワトロシステムを搭載できません。 TTに搭載されているAWDシステムは、フォルクスワーゲンなどが採用する「ハルデックス・カップリング」と呼ばれるスウェーデンのハルデックス・トラクション社が開発している電子制御式多板クラッチが採用されています。これは通常はFWDで走行し、必要に応じて後輪に駆動力を与えるスタンバイ式AWD(制御そのものはアクティブ式と呼ばれる高度なもの)です。 ここにアウディは独自のチューニングを施しています。電子制御AWDとして定評のあるハルデックス・カップリングですが、FWDからAWDに切り替わる「間」が存在するのも事実です。これではフルタイムAWDとは言えないので、間を無くし違和感を払拭させる目的と合わせて常時5%程後輪にトルクを配分しています。アウディらしい拘りと言えます。
エンジン:2.0L直列4気筒直噴ターボ 横置きエンジン
排気量:1,984 cc
最高出力:169kW[230PS]/4500rpm
最大トルク:370N・m[37.7kgf・m]/1600rpm
トランスミッション:6速Sトロニック(6速DCT)
ボディサイズ:全長4,190 × 全幅1,830 × 全高1,380 mm
車両重量:1,370 kg
乗車定員:4名 TTにも「quattro」の名は冠されていますが、いわゆるアウディ伝統のクワトロシステムとは構造が異なります。
アウディのクワトロシステムと言えば、縦置きエンジンにフルタイムAWDであるクワトロシステムを取り入れています(最近は電子制御でFWD走行を可能にするなど進化を続けています)が、TTは横置きエンジンなのでアウディのクワトロシステムを搭載できません。 TTに搭載されているAWDシステムは、フォルクスワーゲンなどが採用する「ハルデックス・カップリング」と呼ばれるスウェーデンのハルデックス・トラクション社が開発している電子制御式多板クラッチが採用されています。これは通常はFWDで走行し、必要に応じて後輪に駆動力を与えるスタンバイ式AWD(制御そのものはアクティブ式と呼ばれる高度なもの)です。 ここにアウディは独自のチューニングを施しています。電子制御AWDとして定評のあるハルデックス・カップリングですが、FWDからAWDに切り替わる「間」が存在するのも事実です。これではフルタイムAWDとは言えないので、間を無くし違和感を払拭させる目的と合わせて常時5%程後輪にトルクを配分しています。アウディらしい拘りと言えます。
インテリアに大きな変更点は無し
インテリアにおいては大きな変更点はなさそうです。コンパクトなボディにギュッと凝縮されたコックピットはスポーツカーならではの演出です。元々の質感がとても高いので乗り込むたびに格別な幸福感に満たされるでしょう。
機能面ではダッシュボードを若干ドライバー向けに設計することによりドライバーからの操作性を高めています。日本車にはあまり見られないドイツ車ならではと言えます。
もはやアウディの代名詞とも言える「バーチャルコックピット」も継続採用されています。高解像度は12.3インチ液晶ディスプレイとされています。
オープンカーモデルもマイナーチェンジ
TTのオープンカーモデルである「TT Roadster」のマイナーチェンジも2019年4月24日に発表されました。しかしこちらはクーペよりも発売が少々遅れて6月10日になるそうです。グレードラインアップは「45 TFSI quattro 」のみでFWDモデルはありません。
まとめ
私個人ではありますが、街中でTTを見かけるとつい振り返ってしまいます。コンパクトなボディにあれほど塊感をギュッと凝縮させたスポーツカーは類を見ない程の美しいデザインだと感じるからです。
そのTTは2015年に販売を開始した3代目モデルですが、ここでエンジン仕様やフェイスデザインの意匠を進化させるなど大きなマイナーチェンジを果たしました。いつかは思う存分街中や都市高速で乗り回してみたいTTですが、まだまだ振り返る日々が続きそうです。
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