世界的大人気のSUV アウディQ5をご紹介します

現在販売されているアウディQ5は二代目にあたるのですが、初代Q5が世界販売台数160万台に達した超人気モデルでした。 もちろんSUV市場が活性化されたこともあるのですが、日本においては8年間のロングセールスを経て2017年10月にフルモデルチェンジを果たしました。 先代Q5乗りの私が比較を前提で試乗させて頂いたので、ドライブフィールも交えて解説します。

アウディQ5の立ち位置

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アウディQ5は世界基準で見るとミドルサイズSUVに属します。
アウディのSUVラインアップの中ではサイズ順に並べるとQ7、Q5、Q3、Q2となり、2019年1月現在においては上から2番目のサイズということになります。 ルックスは誰もが一目でアウディとわかるシングルフレームグリルを採用させながらも先代の大ヒットを受けてキープコンセプトを貫いています。 「絶対に失敗してはいけない」という意気込みを早くも感じることができるのですが、正常進化を果たしているのは外見だけではありませんでした。

2代目Q5の性能を探る

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それでは先代Q5と比較しながら中身を見ていきましょう。 まず特筆すべき点は車両重量にありました。新型縦置きエンジン用プラットフォーム「MLB Evo」の採用により、先代Q5と比較すると60kgの軽量化を果たしています。 にも関わらずボディサイズが4,680(全長)×1,900(全幅)×1,665mm(全高)と実は先代Q5より全長が50㎜拡大しているのです(全高は5㎜ダウン)。
ボディサイズが拡大しながらも軽量化を果たせる「MLB Evo」の素性の良さが伺えます。 エンジンは自慢の縦置き直列4気筒の直噴ターボエンジン。
最高出力は185kW(252PS)を5000回転~6000回転で、最大トルクが370Nm(37.7kgm)を1600回転~4500回転で発生させています。トランスミッションは7速Sトロニックと呼ばれるデュアルクラッチトランスミッションです。 ここでも先代Q5と変更されている点を読み解くことができます。 まずエンジン性能ですが、最高出力は初代と比較すると16kW(22PS)アップしています。
最大トルクも20Nm(2kgm)アップしています。 トランスミッションは大きく変わりました。先代Q5は前期型こそ7速トロニックが採用されていたのですが、まだ課題も多かったのか後期型からは8速ティプトロニック(トルコン式8速AT)に変更されました。 おそらく熟成を重ねたのでしょう。晴れてQ5に7速Sトロニックが実装されました。 以上で読み取れることは、そもそもエンジン性能は日常使いでは扱いやすく十分な性能だと言えます。それは普段先代Q5に乗る私も同様の感想を抱いています。
さらに軽量化されたボディと出力・トルク双方の性能向上により街中ではより機敏に力強く、ワイディングにおいてもSUVらしからぬ走りを期待させるものと言えるでしょう。 それをより際立たせてくれるのが熟成された7速Sトロニックということになります。

クワトロシステムにも変更点が

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変更点自体は少し地味かもしれませんが、Q5は全てのグレードにおいてフルタイムAWD(クワトロ)が実装されています。それは先代Q5も同様でした。 2代目Q5も例外ではないのですが、クワトロシステムの仕組みが進化しています。 先代では基本トルク配分が前輪対後輪が40対60のFR挙動寄りの文字通り常時AWDとして機能していました。
それに対して2代目Q5は都会派SUVとしての性格を重視したのでしょう…最新のクワトロシステム・ウルトラテクノロジーを採用し、オンロードなどAWD性能を必要としない場面ではプロペラシャフトを切り離し、FWD(前輪駆動)状態とすることで燃費改善を実現させました。 つまりクルマが必要と判断したら瞬時にAWDへと切り替わる「スタンバイAWD」として機能させています。最もアウディは、FWDからAWDへの切り替えをドライバーに全く意識をさせないと自信をのぞかせています。 燃費は二代目Q5は13.9 km/L、先代Q5が12.5km/Lであることからその差は1.4km/L。実に10%以上の改善を果たしていることになります。

インテリアの進化

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私がカルチャーショックにも近い衝撃を受けたのがインテリアの進化でした。
インパネは水平基調を模した美しいデザインで、見た目で誤魔化すのはなく実際手で触れてみるとその質感の良さに落ち着きさえ感じさせてくれました。 初めて触れるのに瞬時に手になじむ感覚です。 私は独自の取材を通じてドイツ車にも多く触れさせてもらいましたが、「瞬時になじむ」という点においてはアウディが頭一つ抜けていると感じています。 さらに「バーチャルコクピット」「MMIナビゲーション」などの先進的なインフォテインメントシステムを実装させることにより、乗るたびに「所有する喜び」を満たしてくれることでしょう。 先代Q5も決して悪くはないのですが、比較すること自体「無謀」だと感じるほどの進化を遂げていました。
しかしこれはクルマの進化だけでなく、世界的なIT技術の進化が密接に関わっていると結んでおきたいと思います。

実際に試乗して

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時間にして約40分程、2代目Q5を街中で試乗をさせて頂きました。天気は晴れでした。
今回の試乗でQ5というクルマが都会派SUVとしての機能を極限まで高めているのだと実感できました。 それはゆとりあるボディサイズ、先進的なデバイスから読み取ることもできるのですが、実際に走らせてみてもその感覚に間違いはないと言い切れます。 豊かなトルクから伝わるパワーは熟成された7速Sトロニックにより重厚かつ機敏にクルマを動かしてくれます。
以前は別の車種で低速時はギクシャクする感覚があったのですが、今回のSトロニックは全くそれを感じませんでした。再実装させたあたりよく煮詰めたのだと理解できます。 アウディの代名詞とも言えるクワトロシステムですが、私では街中での走行でFWDとAWDの違いを感じることができませんでした。おそらく常にFWDだったのでしょう。 しかし私の所有している先代Q5との比較は容易でした。スペックアップ、トランスミッションの違い、重量も軽くなっているのもあるのですが、前へ前へと機敏に進むのは2代目Q5です。対して後ろから押されるような感覚を得るのが先代Q5の走りです。
街中走行における安定感は2代目Q5が進化を果たしています。これはトルクを100%前輪に伝えることにより、前輪のトラクション性能が拡大して街中走行での直進安定性を高めているのだと推測できます。 この部分にキャラクターの大きな変更点を感じました。日本においては少々大柄なボディですが、運転にあまり慣れていない方にとって街中で走りやすいのは間違いなく2代目Q5です。

まとめ

確かに他のプレミアムブランドのライバル車と比較すると外見は少し地味かもしれません。 しかしそこにはアウディの確かな信念や想いが隠されています。それはインテリアからも感じることができ、走らせてからは確信へと変わります。 価格は2019年1月現在で6,910,000円~7,720,000円とかなり強気の価格設定ですが、それに見合う確かな価値を有していることに間違いはないでしょう。
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