クルマ=セダンはいつしか過去の話となり、今日ではSUVを筆頭にハッチバックタイプが主流となっています。 しかし国内外問わず魅力的なセダンが現存するのも事実です。今回は国産セダンの中でも唯一無二とも言える存在、「WRX S4」をご紹介します。
WRX S4の立ち位置
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スバルが展開するセダンには「インプレッサ G4」「WRX S4・WRX STI」「レガシィ B4」がありますが、WRXシリーズは車格で言えば丁度中間に位置するセダンです。
車格だけで見るとインプレッサ以上レガシィ未満と捉えられがちですが、実は単純に比較できない魅力がたくさん詰まっているのがこのクルマの特徴です。
レガシィはスバルのフラッグシップと位置づけられているにもかかわらず、価格だけ見てもWRX S4はレガシィ B4を上回ります。 そんなWRX S4はインプレッサやレガシィとは異なる世界観を持つ「スポーツセダン」と言えるカテゴリーに分類されています。
レガシィはスバルのフラッグシップと位置づけられているにもかかわらず、価格だけ見てもWRX S4はレガシィ B4を上回ります。 そんなWRX S4はインプレッサやレガシィとは異なる世界観を持つ「スポーツセダン」と言えるカテゴリーに分類されています。
WRX S4ってどんなクルマ?
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WRX S4は2014年8月25日に発売された高性能スポーツセダンです。WRXと聞くと「インプレッサ WRX STI」を思描く方も多いとは思いますが、2010年に「インプレッサ WRX STI」から「WRX STI」として独立しました。
同時に、それまで5ドアハッチバックのみの展開だったWRX STIに4ドアセダンが登場し、2009年から搭載のWRX STI初となる2べダル仕様(AT車です)も継続採用され、「WRX STI 4door A-Line」として登場したのがS4のルーツと言えます。
なお、WRX STI 4door A-Lineは2.5リッターのターボエンジンが搭載されていたので、WRX S4はダウンサイジングを果たしているとも言えます。
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そして2014年8月25日に現行のWRX S4としてフルモデルチェンジを果たしました。国内で販売されているS4はAT仕様のみで、従来のMT仕様は同じくフルモデルチェンジを果たしたWRX STIへと引き継がれました。
WRX S4とWRX STIは搭載されているエンジン、AWDシステムも異なるので別車種と認識されています。
正確には先代WRX STIのMTとA-Lineにも同様の違いがあったので、今回のフルモデルチェンジを機によりわかりやすくなったと言えるでしょう。
正確には先代WRX STIのMTとA-Lineにも同様の違いがあったので、今回のフルモデルチェンジを機によりわかりやすくなったと言えるでしょう。
国産車唯一無二の存在。その根拠とは
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それではWRX S4を細かく見ていきましょう。
【スペック】
エンジン形式:水平対向4気筒 2.0L DOHC 直噴ターボ“DIT”
最高出力[ネット]:221kw(300ps)/5600rpm
最大トルク[ネット]:400N・m(40.8kgf・m)/2000-4800
トランスミッション:スポーツリニアトロニック(チェーン式CVT)
駆動方式:シンメトリカルAWD(常時全輪駆動・VTD-AWD方式)
ボディサイズ:全長×全幅×全高(mm)= 4595×1795×1475(mm)
上記のようなスペック…2リッター直噴ターボエンジンで最高出力が300馬力、最大トルクを40.8キロ発生させる常時AWDシステムを採用したAT仕様の国産セダンは他に存在しません。 さらにその存在を際立たせるのがスバルのアイデンティティとも言える「水平対向エンジン」です。一般的な直列4気筒エンジンよりも低い位置に搭載でき、かつ低重心で振動も抑えられています。この乗り味も他では味わえない特徴と言えます。 その上、今日では各自動車メーカー鎬を削り合っていますが、運転支援システムの「アイサイト」の性能も他の追従を許さないものでした。そのアイサイトが全グレードに標準装備されているのです。 WRX S4には一般的なユーザーにも納得してもらえるような様々な魅力が詰まっています。 日常では優れたボディ剛性や衝突安全性能、万が一の運転支援システムで家族を守れる相棒として。 時には高速道路やワインディングなどで余裕のある走りを一人でも楽しめる相棒として。 悪天候時にもシンメトリカルAWDで安心して走れる「全方位型スポーツセダン」としての立ち位置を形作ったのです。このようなセダンは国産には存在しません。
エンジン形式:水平対向4気筒 2.0L DOHC 直噴ターボ“DIT”
最高出力[ネット]:221kw(300ps)/5600rpm
最大トルク[ネット]:400N・m(40.8kgf・m)/2000-4800
トランスミッション:スポーツリニアトロニック(チェーン式CVT)
駆動方式:シンメトリカルAWD(常時全輪駆動・VTD-AWD方式)
ボディサイズ:全長×全幅×全高(mm)= 4595×1795×1475(mm)
上記のようなスペック…2リッター直噴ターボエンジンで最高出力が300馬力、最大トルクを40.8キロ発生させる常時AWDシステムを採用したAT仕様の国産セダンは他に存在しません。 さらにその存在を際立たせるのがスバルのアイデンティティとも言える「水平対向エンジン」です。一般的な直列4気筒エンジンよりも低い位置に搭載でき、かつ低重心で振動も抑えられています。この乗り味も他では味わえない特徴と言えます。 その上、今日では各自動車メーカー鎬を削り合っていますが、運転支援システムの「アイサイト」の性能も他の追従を許さないものでした。そのアイサイトが全グレードに標準装備されているのです。 WRX S4には一般的なユーザーにも納得してもらえるような様々な魅力が詰まっています。 日常では優れたボディ剛性や衝突安全性能、万が一の運転支援システムで家族を守れる相棒として。 時には高速道路やワインディングなどで余裕のある走りを一人でも楽しめる相棒として。 悪天候時にもシンメトリカルAWDで安心して走れる「全方位型スポーツセダン」としての立ち位置を形作ったのです。このようなセダンは国産には存在しません。
実際に街中で多く見掛けるのは…
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実際に東京の街中を移動していますと、WRX S4よりも正直レヴォーグの方が数倍は多く見かけます。レヴォーグはWRX S4と共同に開発されたWRX S4のワゴン版(2リッターモデルに限る)とも言えるモデルです。
元々レヴォーグは話題になるようにスバルもメディアに対して力を注いでいました。レガシィツーリングワゴンの後継車とも言われればレガシィファンからも注目を集めます。
ワゴン=スバルと言えるほどワゴン作りは得意でしたので、SUVに押されて人気は下降傾向にあったワゴンがこれほどヒットしたこと自体が異例とも言えるのです。
さらにレヴォーグにはWRX S4にはない1.6リッターエンジンもラインアップされています。同じく直噴ターボではあるものの、スペックはマイルドに設定されており「300馬力なんか必要ないよ」という扱いやすさを前面に押し出した商品戦略も功を成したと言えるでしょう。
ショッピングプロセスとして見ると、元々セダンという車種にたどり着き辛く、かつスバル内でもレヴォーグの存在が大きかったためにS4の魅力に気がつかなかった方も多いと思います。
そして2016年10月25日に新型シャシー「SGP」の第一弾としてベース車であったインプレッサがフルモデルチェンジしたことにより、一般的なユーザー目線としてはいわゆる下克上を果たされてしまいました。
WRX S4にもSTI Sportが登場!
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しかしS4もこのまま黙ってはいませんでした。レヴォーグ、BRZと展開されていた「STI Sport」が2018年9月21日に発売を開始したのです。
「STI Sport」とはカタログモデルにおいて最上級に位置するグレードで、スバルとSTIの共同開発として展開するモデルです。過去には 「WRX S4 ts」という限定モデルが販売されましたが、STI Sportの登場により誰でもSTIが手掛けたモデルを購入することができるようになったのです。
特徴としてはエンジンはノーマルのままですが、内外装をSTIならではのコーディネイトで上質な作りを実現し、足回りにはビルシュタイン製ダンパーをSTIがチューニングすることにより、走行性能を高めながらも上質な乗り心地を見事に調和させていることが話題となっています。
まとめ
スバルというと「ちょっとマニアックなクルマ」と感じる方が今でも多いことでしょう。事実今までのスバルはそういったマニアの方々に応えるクルマ作りを行ってきました。
しかし最近のスバルは一般的なユーザーにも「安心と愉しさ」を提供できるようアピールしています。WRXとインプレッサを独立させ、かつインプレッサにターボはおろかMTすら廃止されているのもそういった事情だと推測できます。そしてアイサイトが認知度を一気に高めました。
ですが、私はマニアックなクルマ作りが今の安心安全なクルマ作りの礎を築き上げてきたのではないかと感じています。走行性能を高めることは安全運転技術の向上に繋がるからです。
それを今、一番体現しているクルマがWRX S4なのではないでしょうか。
この記事がセダンを検討されている方のきっかけになれれば幸いです。
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