先日、東京の丸の内からタクシーに乗るために配車サービスを利用したところ、迎えに来てくれたのはあのジャパンタクシー。運転手さんにもお話を伺ったのでそのレポートをお届けします。
via toyota.jp
日本の「おもてなし」ジャパンタクシー!
ミニバンのシエンタがベースと言われるジャパンタクシーの発売は2017年10月。ようやく1年が過ぎました。
発売当時はジャパンタクシーが目に入ると振り返る人も多く、「なんだかロンドンタクシーに似ているな」と感じた人も多いことでしょう。 今でこそ東京ではたくさんのジャパンタクシーを見かけるようになりました。それもそのはずで、ジャパンタクシーの販売を機に従来のセダンタイプのクラウン(ベースはマークⅡ)は製造を終了しました。 ですので、タクシーとしての新車をトヨタから購入する際は必然的にジャパンタクシーとなるのです。
グレードは上級グレードの「匠(たくみ)」と標準グレードの「和(なごみ)」の2グレード構成になっており、多くのタクシー会社が「匠」グレードを導入しています。そのため、今回は「匠」グレードを中心にレポートをお伝えします。もちろん私が乗車したのも「匠」でした。 グレード名からも日本文化を意識した構成となっています。 一般の方の購入はまずないであろうジャパンタクシー。その魅力を掘り下げてみたいと思います。なお、公式でジャパンタクシーの正式名称は「JPN TAXI」となっています。
発売当時はジャパンタクシーが目に入ると振り返る人も多く、「なんだかロンドンタクシーに似ているな」と感じた人も多いことでしょう。 今でこそ東京ではたくさんのジャパンタクシーを見かけるようになりました。それもそのはずで、ジャパンタクシーの販売を機に従来のセダンタイプのクラウン(ベースはマークⅡ)は製造を終了しました。 ですので、タクシーとしての新車をトヨタから購入する際は必然的にジャパンタクシーとなるのです。
グレードは上級グレードの「匠(たくみ)」と標準グレードの「和(なごみ)」の2グレード構成になっており、多くのタクシー会社が「匠」グレードを導入しています。そのため、今回は「匠」グレードを中心にレポートをお伝えします。もちろん私が乗車したのも「匠」でした。 グレード名からも日本文化を意識した構成となっています。 一般の方の購入はまずないであろうジャパンタクシー。その魅力を掘り下げてみたいと思います。なお、公式でジャパンタクシーの正式名称は「JPN TAXI」となっています。
ジャパンタクシーの魅力を紹介
後席は広々!座り心地も良好
via toyota.jp
車内に乗り込むとその広さに驚かされます。初めての方は「こんなにタクシーって広かったっけ?」と感じることでしょう。
座り心地も良好で、合成皮革シート表皮が採用されていますが滑りやすいということはなく「黒琥珀(くろこはく)」と呼ばれる内装カラーも相まってより落ち着きのある上質な空間を演出しています。
移動時間に充電ができる!
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運転席側のシートバックアシストボードには、スマホやタブレットなどの充電に便利なUSB充電端子が2つ備えられています。ケーブルは持参する必要がありますが、自社で取り付けているタクシー会社もあります。
現代人には欠かせないスマホやタブレット。移動時間に充電できるのも「おもてなし」の技が光ります。 出力は2.1Aで急速充電に対応しています。
現代人には欠かせないスマホやタブレット。移動時間に充電できるのも「おもてなし」の技が光ります。 出力は2.1Aで急速充電に対応しています。
寒い時に嬉しいシートヒーターも設置
via toyota.jp
寒い時には嬉しいシートヒーターが設置されています。冬場のシートは冷たく感じますので有難い装備と言えるでしょう。ドライバーさんは「冬は常にON状態にしているのですが、気持ちが良いのでしょう多くのお客様が眠ってしまいます」とのこと。利用時には「寝過ごし」にご注意ください。
今回のドライバーさんは、迎車で向かう途中にシートヒーターをONにして乗車時から快適にご利用いただけるよう意識されているとのこと。クルマだけでなくドライバーさんの「おもてなし」の心も光ります。
車内ではいつでも新鮮な空気を
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パナソニックの家電製品で有名な「ナノイー」がジャパンタクシーでも採用されています。常に車内の空気を清潔に保つことで全ての乗客が快適に過ごせるよう配慮がなされています。長時間乗務するドライバーさんにとっても有効な装備と言えるでしょう。
ジャパンタクシーの性能
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ジャパンタクシーの動力はエンジンとモーターによるハイブリッドシステムが採用されています
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モータースペックは最高出力が45kw(61ps)、最大トルクが169N・m(17.2kgf・m)でニッケル水素バッテリーが採用されています。 エンジンスペックは1500㏄で最高出力(ネット)が54kw(74ps)を4800回転で発生させ、最大トルク(ネット)は111N・m(11.3kgf・m)を2800~4400回転で発生させています。 システム最高出力は73kw(100ps)です。 エンジンスペックは1500㏄として見れば寂しいものと感じますが、モーターがカバーすることにより街乗りがメインであることを伺わせます。実はシエンタハイブリッドの1500㏄エンジンとほぼ同スペック(最大トルクは3600~4400回転)なのですが、燃料がガソリンではなくLPG(液化石油ガス)が使われることになりますので力感はさほど感じられません。 ボディサイズは全長4400×全幅1695×全高1750㎜となっており、全高の高さから安定性が気になるところですが、重量が1410キロあるので振られるということはありませんでした。 何十万キロを走行する「タクシー仕様」とするため、足回りの耐久性の強化も図られていることも理由として挙げられるでしょう。 反面、乗り心地の悪化を招きそうですが、シートの出来と座り心地の良さで上手にカバーしているというのが一番実感できた部分でした。事実乗客からの評価が最も高いのが乗り心地だそうです。
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モータースペックは最高出力が45kw(61ps)、最大トルクが169N・m(17.2kgf・m)でニッケル水素バッテリーが採用されています。 エンジンスペックは1500㏄で最高出力(ネット)が54kw(74ps)を4800回転で発生させ、最大トルク(ネット)は111N・m(11.3kgf・m)を2800~4400回転で発生させています。 システム最高出力は73kw(100ps)です。 エンジンスペックは1500㏄として見れば寂しいものと感じますが、モーターがカバーすることにより街乗りがメインであることを伺わせます。実はシエンタハイブリッドの1500㏄エンジンとほぼ同スペック(最大トルクは3600~4400回転)なのですが、燃料がガソリンではなくLPG(液化石油ガス)が使われることになりますので力感はさほど感じられません。 ボディサイズは全長4400×全幅1695×全高1750㎜となっており、全高の高さから安定性が気になるところですが、重量が1410キロあるので振られるということはありませんでした。 何十万キロを走行する「タクシー仕様」とするため、足回りの耐久性の強化も図られていることも理由として挙げられるでしょう。 反面、乗り心地の悪化を招きそうですが、シートの出来と座り心地の良さで上手にカバーしているというのが一番実感できた部分でした。事実乗客からの評価が最も高いのが乗り心地だそうです。
ドライバーからは気になる点も…
via toyota.jp
【JPN TAXI】車いす乗降方法
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クルマは甲州街道の渋滞に差し掛かったので会話も自然(?)と弾みました。
「ぶっちゃけ気になる点はありますか?」と聞いてみました。
すると、「車いす対応があった場合、正直困りますね」とのこと。
実はジャパンタクシーは車いすの「まま」乗車することができます。従来は車いすをトランクに載せての対応でしたね。
しかし伺ったところ、車いす用のスロープを設置してからのシートアレンジ、乗車のサポート、車内での固定などを合わせると30分前後かかってしまうそうです。降車の際は幾分か早いそうですが、それでもトータル50分前後かかってしまうとのこと。
「私は合わせて35分くらいで出来るようになりましたが、できれば車いすは従来通りの対応が望ましいです」と話されていました。
また、スロープを設置するためのスペースも陣取ってしまうので、狭い道などでの対応が難しいようです。
「その狭い道でお願いされることが多いのですけどね…」
確かに車いすを必要とされている方を思えば需要のある場所も見えてきます。理論上は可能でも、現実はドライバー目線による問題点が浮上しているようです。
まとめ
実は私も東京でタクシードライバーとして約9年間乗務していました。最後の数か月はジャパンタクシーで乗務しており、今回お話を伺ったドライバーさんとほぼ同じ意見を持っていました。
車いす対応は訓練を通してトータル30分前後で対応できるようにはしましたが、実際の現場では現実的ではないと感じていました。
しかし今後の日本のタクシーの主役になることは間違いありません。トヨタは自動運転に向けてのデータをジャパンタクシーからも収集することが明らかになっています。
日本国内だけでなく、年々増加している外国人観光客からも注目を集めているジャパンタクシー。「おもてなしの心」でお迎えする贅沢な移動手段は日本だからこその価値を一層引き立てることでしょう。
そして陰ながら自動運転技術の発展における「縁の下の力持ち」とも言える存在。みなさんも「空車」のジャパンタクシーを見かけたら手を挙げてみてはいかがでしょうか。
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