トヨタのセルシオとは一体どんな車なのか!? クラウンと少し比較してみた。

セルシオとクラウンの違いとは!?

クラウン 15代目モデル

クラウン 15代目モデル

トヨタとクラウンの違いは、セルシオはモノコックボディという非常に強いボディ剛性を採用していたのに対し、クラウンがそのモノコックボディを採用したのはセルシオに採用されるようになってから約5年後のことだったのです。 先進技術の進んでいる現代では高級車にモノコックボディを使わないのはありえないと言われているそうで、上質感の高くない高級車は高級車でないことが伺えます。
セルシオ 初代モデル

セルシオ 初代モデル

トヨタのセルシオは、 新車価格:590万円〜1000万円くらい
ボディタイプ:セダン
大きさ:全長、全幅、全高がクラウンより若干大きい
排気量:4300cc
最高出力:280〜354
駆動方式:FR
10.15モード:8.2km/L〜8.9km/L クラウンアスリート
新車価格:350万円〜610万円くらい
ボディタイプ:セダン
大きさ:セルシオより全長、全幅、全高が若干小さい
排気量:1998cc〜3456cc
最高出力:178〜315
駆動方式:FR、4WD
JC08モード:9.6km/L〜23.2km/L という記録になっています。

セルシオの歴史

セルシオ 2代目モデル

セルシオ 2代目モデル

セルシオは、トヨタ自動車が1989年から2006年にかけて販売した高級セダン(Fセグメント)であります。 セルシオは、国外では同社が展開をする高級車ブランドの「レクサス」のフラグシップモデルの「LS」として販売されていて、日本では国内向けの仕様変更等の上、日本名「セルシオ」としてトヨタブランドで販売されています。 2005年からは日本国内でもレクサスブランドの展開が開始され、2006年9月にはセルシオ(3代目)の後継車種にあたる新型LS(4代目)を販売しています。そして、セルシオの取扱店もレクサス店に完全移行され、セルシオの名称は消滅することになったのです。 1989年、トヨタがアメリカ合衆国を主要マーケティングとして新たに立ち上げた高級車ブランドの「LEXUS(レクサス)」の最上級車として、「ES」のトヨタのウィンダムと共に初代モデルが発売されることになったのです。 北米の高級車市場ではキャデラックやリンカーンといった米国メーカーや、メルセデス・ベンツやBMWといった西ドイツメーカーの独壇場であり、あくまで大衆車の域を出なかった日本車メーカーが割って入る余地はないと思われていましたが、トヨタが1980年代初頭から徹底なマーケティングを行った結果、快適性や高品質を追求した技術が取り入れられ、新規参入余地はあると判断されたとのことで、初代LSの開発がスタートすることになったそうです。
セルシオ 3代目の内装

セルシオ 3代目の内装

1989年に販売されたLSは北米マーケットでも人気となり、レクサスブランドの礎を築くきっかけとなっています。そして同年に「セルシオ(CELSIOR)」の名で販売を開始しています。 日米における嗜好性の差異を考慮して日本導入は見送られるはずでしたが、バブル景気の中であり、日産の「シーマ」が爆発的なヒットを記録することによる国内の高級車マーケットが拡大していた中、クラウンでは満足できなくなった顧客層の要望に応えるためにセルシオが販売されるようになったのです。
日産 シーマ 4代目

日産 シーマ 4代目

また、カローラ、ランドクルーザー、プリウスと共にトヨタを代表するクラウンの11代目(1999年〜2007年)が、セルシオの3代目(2000年〜2006年)のモデルにとても似ていることが分かります。また、セルシオ3代目には6速/5速ATであり、クラウン11代目は5速/4速ATであることが分かっています。
クラウン 11代目モデル

クラウン 11代目モデル

まとめ

セルシオは、クラウンとトヨタのセンチュリーの間に位置する新車種として発表され、発表当時の新聞では大きく二面を写すほどで、セルシオを擁して「新しいトヨタ」として大々的に魅力を宣伝したとのことです。 初代のセルシオの最上級グレードの「C」には電子制御エアサスペンションを装備していることから、ボタンで気軽に安定した走行を行う操作ができることになります。 また、「Fパッケージ」には後席の居住性を重視したセンチュリーのような、企業の重役や政府の要人といったような人物を乗せるための、ショーファードリブンとしての使用を視野に入れたものであるのです。 VIPカーとして若者からはカスタム仕様として人気があり、中古車市場でも人気の高い車種であります。
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