三菱パジェロは三菱自動車のフラッグシップモデルとなる大型SUVで、1982年のデビュー当時は無骨なクロカンといった感じでしたが、1990年代初めに2代目にモデルチェンジした際、時代の求めもありラグジュアリー性が追加されました。今販売されているのは4代目ですが、デビューは2006年で12年間も販売されています。そろそろモデルチェンジの話が出てもいい頃ですが、まだ憶測の域を出た情報はありません。そんな中、海外では「パジェロスポーツ」なるクルマが販売されています。これはどんなクルマなのでしょうか?詳しく調べてみたいと思います。
どんなクルマ?
パジェロスポーツは7人乗りの実用性と、3.1tもの驚異的な牽引能力と悪路での高い走破性が組み合わされた、ラグジュアリー性よりも信頼性に重点を置いたクルマです。
イギリスではパジェロと併売されており、パジェロよりも1つ下のクラスの位置づけです。
シャーシはかつて日本でも販売されていた三菱トライトン(海外名:L200)というピックアップトラックと共有しているとのことなので、ラダーフレームが採用されているようです。
ここからも、乗り心地よりも悪路走破性と耐久性を重視しているクルマだということが分かります。
スペックは?
サイズ:全長4,785mm×全幅1,815mm×全高1,805mm
最高速度:180km/h
0-100km/h加速:11.0秒
燃費:11.6km/l
乾燥重量:2,105kg
エンジン:2.4L4気筒ディーゼルターボ
ギアボックス:8速AT
最高出力:181ps/3,500rpm
最大トルク:43.7kg-m/2,500rpm 排気量は2.4Lということで、今日本で販売されているパジェロよりも車格は1クラス下となります。ライバルはさしずめトヨタランドクルーザープラドあたりでしょうか。 また、ヨーロッパでも販売されているためか、8速という多段ATを採用している点にも目を引かれます。 43.7kg-mという強大なトルクと多段ATの組み合わせで、おそらく高速道路の長距離移動は快適なものになるでしょう。
最高速度:180km/h
0-100km/h加速:11.0秒
燃費:11.6km/l
乾燥重量:2,105kg
エンジン:2.4L4気筒ディーゼルターボ
ギアボックス:8速AT
最高出力:181ps/3,500rpm
最大トルク:43.7kg-m/2,500rpm 排気量は2.4Lということで、今日本で販売されているパジェロよりも車格は1クラス下となります。ライバルはさしずめトヨタランドクルーザープラドあたりでしょうか。 また、ヨーロッパでも販売されているためか、8速という多段ATを採用している点にも目を引かれます。 43.7kg-mという強大なトルクと多段ATの組み合わせで、おそらく高速道路の長距離移動は快適なものになるでしょう。
室内は?
7人乗りSUVということで、それなりの実用性は確保されているようです。
2列目と3列目のシートを倒せば1,488ℓのラゲッジスペースが生まれますが、シートはフルフラットにはならないようで、荷物を滑らせて積むような使い方はできなさそうです。
また、リアホイールアーチが大きく室内に張り出しており、荷室の幅が狭められていますが、これはオフロード走行時のサスのストローク量を確保するためのデザインであり、本格SUVというこのクルマの性質上仕方のないところかもしれません。
走行性能は?
ローレンジ、センター&リアデフロック機構付きのスーパーセレクト4WDが搭載されており、またタイヤとフェンダーのクリアランスも十分に確保されているため、悪路の走破性は抜群です。地球上のどこにいても、無事に家まで帰ってこれます。。
また、最大トルクが43.7kg-mもあるので、普通の人が街乗りをしたり高速道路を走ったりする分には全く不足はないでしょう。
しかし、ボディの重さが2tを超えているため、フル乗車やフル積載、或いはトレーラーハウスを引っ張ったりするには、もう少しパワーがあってもいいのではないかと思います。
シャーシはL200と共有していますが、ボディマウントやダンパー等を快適性重視のものに変え、リアサスペンションの剛性を上げ、乗り心地やハンドリングを改善しているようです。
ただ。まなじり吊り上げてコーナーを攻めるようなクルマではなく、悪路を安全に走破するようなキャラクターであるた
め、乗り心地についてはあまり大きな期待が出来ないかもしれません。
【推測】これは新型パジェロとして売られる?
パジェロスポーツは、日本で売られる可能性はあまり高くないような気がします。売られるとしても、次期パジェロとしてではなく、かつてのチャレンジャーのような位置づけになるのではないかと思います。
三菱自動車にとって、パジェロはブランドイメージそのものです。トヨタにおけるクラウン、日産におけるスカイラインGT-Rのような、会社そのものを表すアイコンであると言っても過言ではありません。
文字通り看板車種なわけですから、それを海外から持ってきただけの、しかも格下のクルマで埋め合わせるということはしないはずです。
また、クルマのキャラクターが少々“ガチすぎる”のも気になる点です。パジェロスポーツは東南アジアなど、道路状況の悪い発展途上国で販売されているモデルで、快適性よりも悪路走破性や耐久性に重点を置いて開発されています。
硬派でタフなSUVといった感じなので筆者は大変に好みなのですが、果たしてこれが一般的な日本のユーザーに受け入れられるでしょうか。
まとめ
パジェロスポーツは、日本以外で販売されているモデルで、ラグジュアリー性よりも走破性、耐久性に重点を置いたクルマでした。
街乗りSUVは世界的な流行になっていますが、それに対するアンチテーゼのような内容のクルマであり、個人的にはスペックを調べているうちに痛快な気分になってきました。
正直、これを日本に持ってきてもあまり売れないような気はしますが、70ランクルのように期間限定、台数限定で売ってみるのもいいでしょう。イギリス仕様があるので右ハンドルはすでにあります。
これで名前を「チャレンジャー」にしたら、ノスタルジーを感じる人も出てくるのでは…?
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