三菱の反撃!?eKクロスはSUV風の軽の大本命になるのか?

え?デリカ:D5のミニ版?と感じるeKクロスが登場!これは軽の世界ではまったく斬新!ちょっとした旋風を巻き起こすかもしれません!

起死回生のモデル

eKクロス

eKクロス

三菱自動車はここしばらく、いいニュースがあまりなかったわけで、ニューモデルもわずかにエクリプスクロスだけという地味な展開に甘んじていました。そんな中、3月28日に待望の新型「eK」シリーズが発表されたのです。「eKワゴン」からなら6年ぶり、「エクリプスクロス」からも1年ぶりとなるニューモデルです。 月販目標台数は4000台と控え目にしていますが、今回、特に注目したいのが「eKクロス」です。先代には「eKカスタム」というモデルがありましたが、今回設定された「eKクロス」はインパクトが違います。 「キュート・ビースト」というデザインコンセプトで、兄弟車となる日産デイズ・ハイウェイスターとはテイストがまったく異なっています。「eKクロス」は三菱オリジナルの仕様で、日産にはこうしたSUV風は存在せず、まさに三菱専用の軽クロスオーバーモデルとなっています。ただし4WDモデルは無く、あくまでも「SUV風」ということに徹しています。

巧みなデザイン

eKクロス

eKクロス

「eKクロス」は標準仕様の「eKワゴン」と比べても車高は上がっていません。それでもリフトアップされたように感じられるのは、タイヤを囲むように貼られているフェンダーアーチ風のブラックシートのおかげかもしれません。実に上手い演出です。 こうして「SUV風」に徹したことで、手軽に買える価格設定にもつながっており、作戦としては、おおいにアリだと思います。 フロントデザインはそれこそ「デリカ:D5」を彷彿とさせるもので、三菱の逆襲は、このeKクロスから始まるのかもしれません。 最近の軽のカスタムモデルはギラギラしたメッキパーツを多用したデザインが主流となっていますが、eKクロスは明らかに違う独自の個性で勝負しています。 SUVらしい力強さを感じさせるフロントマスクは「ダイナミックシールド」と称され、垂直方向のメッキバーが大きなアクセントになっています。縦型の3灯式LEDヘッドライトも巧みに組み合わされ、いよいよもって「デリカ:D5」の雰囲気です。他社の軽にはまったく無かったデザインであり、これはなかなか評判になりそうです。

高い実用性

室内

室内

ラゲッジスペース

ラゲッジスペース

もちろん単にエクステリアを斬新にしただけではありません。 eKクロス(eKワゴンも)は、先代車よりもホイールベースが65mm延長されており、後席のニールームは70mmも拡大しています。更に後席足元には出っ張りがないフラット空間となっており、居住性もレベルアップしています。 軽ハイトワゴンでも手強いライバルが存在するわけですが、拡大された後席の足元スペースは、大型のセダンにも匹敵するレベルで、リアシートでも、足を組んで座れるほどです。 ラゲッジスペースの広さも優秀です。スライド可能なリアシートを最も後ろに下げても、荷室フロアの奥行きは従来モデルより135mmも拡大しています。もちろんクラストップ水準であり、18Lの灯油タンクが2個も積めます。リアシートを前方へスライドさせれば、荷室は最小時の1.5倍以上に広がります。つまり実用性が非常に高いということです。 また、インテリア全体のコーディネートもなかなかオシャレに仕上がっています。

新開発のエンジン

新開発のエンジン

新開発のエンジン

マイルドハイブリッド

マイルドハイブリッド

期待のニューモデル、eKクロスではエンジンもトランスミッションも新開発のものが導入されています。 他社に比べるとパワーはかなり劣っていたエンジンは三菱の軽の大きな弱点だったのですが、新型エンジンは、加速性能が大きく改善されています。 3気筒DOHC12バルブエンジンにモーターアシストを加えたハイブリッドタイプ、そしてそのハイブリッドユニットにインタークーラー付きターボを装着したパワーユニットが設定されています。 NAエンジンでも、発進時に低回転域から高いトルクを発生させ、高回転域まで全域でトルクアップしています。ターボエンジンも低回転域から高いトルクを発生させます。 そして「HYBRIDシステム」の搭載も注目点です。減速時に回生を行って、加速時にバッテリーに蓄えた電力が加速をアシストします。これは「マイルドハイブリッド」ということですが、発進時に最大30秒間をモーター(2.7馬力)が駆動アシストしてくれるので、良好な加速感を得ることができます。 トランスミッションも軽自動車用に開発されたもので、従来モデルよりも小型・軽量になっています。組み合わされるミッションは、すべてCVTです。

安全機能

安全機能

安全機能

eKクロスは、運転支援システムも軽自動車の常識を打ち破ることになりました。メーカーオプションにはなりますが、三菱のラインナップでは初搭載となる「MI-PILOT」は注目です。 MI-PILOTは、提携している日産の運転支援技術「プロパイロット」と同じものです。前車を追従してくれる「クルーズコントロール」は、前車が0km/hになって停止するまで作動しますし、前車が発進した時は、ステアリングスイッチを押すかアクセルを踏めば再発進し、しっかり追従してくれる優れものです。 先代にも搭載されていた「LDW(車線逸脱警報システム)」も進化しました。車線を逸脱すると警報で知らせてくれる機能は、「LDP(車線逸脱防止支援機能)」になって、ハンドル操作アシストが加わり、車両を走行車線内に戻すように自動操作してくれます。 今までではホンダの「N-BOX」に搭載されている「HONDA SENSING」が軽の中では進んだ追従クルーズコントロールであったわけですが、これは車速が25km/h未満になると追従が解除されてしまうのです。従って、前車の停止まで追従するクルーズコントロールは、軽に搭載されているクルーズコントロールでは最も進んだものになったのです。

人気モデルの予感

eKクロス

eKクロス

2WD仕様でM(141万4800円)、G(155万5200円)、ターボハイブリッド仕様のT(163万6200円)と3グレードありますが、値頃感があって、この存在感ですから、かなり売れるのではないでしょうか?もし、興味があれば、ぜひディーラーに赴いて試乗してみてもらいたいものです。
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