アメリカ・テキサスの車体改造メーカー「テキサス・アーマリング・コーポレーション」の超過激プロモーションが、話題になっています。中東で暗躍するイスラミック・ステートなどが愛用するAK-47自動小銃を手に取ったCEOが、自社で改造したメルセデス・ベンツに向かって撃ちまくるのですが、フロントガラスを一切貫通しない作り。ただだた、仰天するしかありません!
我らがCEOはマネキンではない!
This Is What It's Like To Be Shot At With an AK-47 in a Mercedes-Benz!
via www.youtube.com
CEOは、トレント・キンボールというお名前の方。公式チャンネルでは「我らがCEOは、マネキンではない!」と、トップ自らの過激なプロモーションを誇らしげに説明しています。インパクトがあるせいか、再生回数が2000万回近くになっています。
それにしても、何故ここまでの装甲を施すのか?
同社のHPによりますと、テロリストの攻撃の80%から90%が、自動車に乗っている際に行われていることを理由としています。また、自動車の絡んだ犯罪がアメリカで横行していることも深刻視しています。
特に問題なのは誘拐で、年間4万件から6万件が起きており、身代金を要求して解決したのが全体の約70%。要求額は50万ドルから300万ドルで、しかも生還できる保証はなく「適切な装甲を施された車両は、皆様をテロリストの攻撃や、誘拐の脅威から守るのです」と強調しています。
装甲可能な車両は、自家用車からトラックまで何でも
創業30年以上を経て、装甲を施せる車種としては、自家用車からトラック、リムジンやバスなど、全てに対応しているとのことです。
また、メーカーとしても、アウディやベントレー、BMW、キャデラック、シボレー、フォード、GMC、ハマー、ヒュンダイ、インフィニティ、キア、ランド・ローバー、レクサス、メルセデス、三菱自動車、ポルシェ、ロールス・ロイス、スバル、トヨタ、ボルボ、そしてフォルクスワーゲンなどに対応しているとしています。
何故か、日産とホンダが見当たりませんね。
一方、装甲についても、拳銃(9ミリ弾や44マグナムなど)用から、軍用の突撃銃まで様々な状況を想定したパッケージ案を提示しているとのことです。また、タイヤを撃たれても走行可能なようにしているそうです。
なお、アメリカだけでなく、輸出も行っており、メキシコやナイジェリアにクライアントを持っているとのことです。
HPでは、「御社が装甲を施してくれたメルセデス・ベンツが、私の命を救ってくれた。100発以上撃たれたけど、1発も貫通しなかった。妻の分として、もう1台オーダーした。御社の車を選んで、本当に良かったよ」とのメキシコ人のクライアントの声を紹介しています。
まとめ:「命は貴重。だから守りましょうよ」
via pixabay.com
気になるお値段ですが、マキシムという業界情報サイトの記事(2018年5月17日付け)によると、安いので5万5000ドル。最高クラスで、42万5000ドルだそうです。それで助かることを思うと、高くないとなるのでしょうけ。
もともと、キンボールCEOの父親が、1970年代にアメリカ政府の特別エージェントして中南米に駐在していた際、数多くのテロ事件や誘拐事件を目撃し、装甲された車両こそが生き残る上で重要だと痛感したのが、創業のきっかけだったそうです。
二代目として後を継いだキンボールCEOが掲げているスローガンは、「命は貴重。だから守りましょうよ」。一方で、燃費を悪くしないように、軽量化に力を注いでいるそうです。
また、市場が成熟する中で、自己満足に陥らず、絶え間なく改良を重ねていきたいというのが社是なのだとか。「今後数年、弊社は全ての事業の1つ1つを分析・再定義し、更なる価値を顧客に与えていきたい。新たな市場に進出し、工場を拡張して新たなる製品作りを行い、絶え間なく最高の車をお届けすることによって、顧客基盤を拡大し続ける」と、ビジョンを語っています。
それだけ物騒な世の中が続くという訳ですね…。
出典:
https://www.maxim.com/gear/watch-ceo-take-fire-from-ak-47-2018-5
https://www.armormax.com/about/
https://www.texasarmoring.com/
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https://www.maxim.com/gear/watch-ceo-take-fire-from-ak-47-2018-5
https://www.armormax.com/about/
https://www.texasarmoring.com/