アメリカの「あおり運転」「危険運転」は命にかかわる! 銃社会なので弾が飛び交うのが当たり前

高速道路での「あおり運転」は、本当に腹立たしいし、怖いものですね。ただ、上には上がある(『下には下がある』、と言い換えるべきでしょうか)と思ってしまうのが、アメリカ。英語ではroad rage(直訳すると『道での怒り』)と言います。これには危険運転も含まれますが、単語を入力してグーグル・ニュースで検索すると、漏れなく付いて来るのがshoot。そう、「撃つ」です。銃社会ですから、怒ったドライバーが拳銃などを持ち出してバーン!となるのです。

グーグル・ニュースで検索すると308万件もヒット

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試しにroad rage shootと入れて検索すると、308万件もヒットしました。同じ事件を各メディアが報じている場合もありましょうが、この数には驚くばかりですね。 幾つかピックアップしてみます。この事件はかなりひどいです。 オハイオ州のWCPOというテレビ局が2018年10月10日付けで報じている事例なんですが、ミドルタウンという街で、高速道路内に設置されているピザ屋さんの駐車場の空きスペースに、2台の車が競争する形で入って来ました。その際に「あおり運転しやがって」と、停車後に口論。 そして、エスカレートして片方が銃を持ち出して発砲。撃たれた側は救急搬送され、命はとりとめたものの重傷です。もちろん、警察が出動しています。 犯人は30代前後のカップル。駐車場から逃げず、そのままお縄となったのですが、現場は血の海と化していたそうですから、ピザ屋さんにしたら迷惑ですね。 残された記録映像によると、停車した片方の車を挑発するように、もう片方がグルグルと周りを何度も走り回っていたのだそうです。また、撃たれた側が「やれるものならやってみろ」と叫ぶ様子も収められています。 カップルは凶悪攻撃罪の容疑で逮捕・起訴されました。事件当時、2人の子供を乗せていたそうですから、教育上よろしく無さすぎな行動ですね。本人たちは自業自得とは言え、この子たちの将来が心配されます。

撃たれて負傷した挙句に逮捕されているケースも

ジャズで有名なニューオリンズのケースも見てみましょう。こちらはnolaというニュースサイトの報道です(2018年10月12日付け)。 こちらは、ポントチャートレーンという高速道路で、10月11日の真っ昼間に発生。ウェストバンク方面に向かっていた2台の車が、あおり運転。その際、片方の車が、もう片方の車をこすったらしく、にもかかわらず逃げようとしました。つまり、当て逃げですね。 こすられた側の22歳の男性運転手が怒って銃を取り出して発砲。肩に命中させました。警察に逮捕され、過重暴行罪で起訴されています。 一方、撃たれた側(ドライバーは18歳)は、搬送先の病院で命をとりとめたものの、当て逃げの容疑で逮捕されています。血の気が多い年頃とは言え、どっちもどっちです。

泣き寝入り? 犯人が逮捕されていないケースも

まぁでも、この2件は、取り敢えず犯人が捕まっただけでも良しとしなければいけないのかもしれません。というのも、バーモント州で発生した事件では、犯人が逮捕されていないのです。 necnというニュースサイトの報道(2018年10月9日付け)によりますと、発生は9月30日午後10時。サウス・バーリントンという街の一般道で、赤信号なのに強引に突っ切ろうとした白のSUVにぶつけられた黒い車の運転手が、怒って相手を追跡。 駐車場に停まったところを殴って銃撃したというのが話の流れ。SUVのドライバーが逃げようとしたから撃ったとのことです。 なお、撃たれた側は命中こそしなかったものの、割れた窓ガラスによって顔を負傷したそうです。 そして、犯人は逃走中。6フィート前後の背丈の男だったと、警察が情報提供を呼びかけています。

まとめ:そして迷惑を被るのは他のドライバー!

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当たり前なんですが、ミドルタウンにしてもニューオリンズにしても、銃撃事件となると必ず警察は犯人を逃さないように一帯の道路を封鎖します。 そうなると迷惑するのは、とばっちりを受けたドライバーです。頭に血が上った犯人が、更に撃つ可能性もあるわけで、恐怖に震えねばなりません。 これを考えると、アメリカの高速道路でドライブして、あおり運転を仕掛けられても、曖昧なほほ笑みを浮かべてやり過ごすしかありませんね。
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