中東ドバイのタクシー会社、業務管理にAI導入へ

日常生活のあらゆる局面で使われつつあるAI(人工知能)。自動車業界も例外では無く、中東のドバイでは、地元のタクシー会社が運転手の管理や配車などに活用していくと発表し、経営効率化に繋がるとして業界の注目を浴びているそうです。

■態度の悪いドライバーもしっかり監視

同社のHPより

同社のHPより

導入したのは、ドバイ・タクシー・コーポレーション。タクシーだけでなく、スクールバスの運行も行っているそうです。既に総合ディレクター兼道路運行局役員会会長職としてマタル・アル・タイヤルという方が就任し、サービス全般の監督に当たっています。 AIで力を注ぐ業務の1つが、監視。対象となるのは、スクールバスでの子供達の乗降の様子(やんちゃな子供が何かしでかすのでしょうね)や、定期運行が遵守されているかどうか、そして、態度の悪いドライバーがいないかどうかなど。確かに、海外でタクシー利用すると、釣り銭の誤魔化しとか当たり前ですものね。運転手にしたらキチンとするしかない?

■スタッフによる二重のモニタリングも

タイヤル氏によると、AIの設置されたセンターには1勤務のシフト当たり11人のスタッフを配置するそうですから、二重のモニタリングとなる格好。もっとも、社として高級リムジンが505台、一般のタクシーが5200台、スクールバスが373台もある大所帯なので、いずれこういうシステムの導入は必要だったのでしょう。 毎日の車両の運行を計測し、データを分析し、配車などのパフォーマンスを向上させることも、AIの目標だそうです。また、これを機会に新しいコーポレーテッドIDやロゴを導入し、ブランド力の強化を図りたいとしています。 同社では、こうした最新テクノロジーによるイメージアップをかねてから図っていたようで、クライアント向けだけで36のプロジェクトを策定し、内、20を達成したとしています。つまり、その1つがAI運行となるのです。 「お客様の幸せ向上に」が目的だそうで、スクールバスではGPSシステムや無線スキャニングによる身元確認や、乗った生徒の安全のモニタリングまで行うとのことですから、親御さんには嬉しいサービスでしょう。

■根底にあるのは「サービスの省人化」

根底にあるのは、サービスの省人化となりましょうか。展開しているサービスは全部で61あるそうですが、その中の38サービスが既に自動化しています。 運転手については、社内のカメラで顔を監視。疲れが見受けられたり、顔色が悪くなったら検知し、場合によってはアラームを鳴らして注意喚起し、乗客の安全も確保していきたいとしています。 また、配車にAIを導入することで、呼びだしてから現地までの到着時間が、今まで40分掛かっていたところを4分にまで縮められたとのことですから、なるほど「お客様の幸せ向上に」になりそうですね。その上、安全にも配慮してくれるとなるのですから。 社として、空港に配車するタクシー向けのAI運行に力を入れるそうですから、実際に出張した際に心地よさを感じられる日本人ビジネスパーソンもいそうですね。この他、デジタル広告やスマート予約システムなどと統合運用していくそうですから、シナジー効果も期待出来ましょう。ちなみに、予約システムではホログラムを使ったチャット機能を搭載するそうですから、遊び心もあるとなりましょうか。

■まとめ:見本市のチェックやはり重要

GITEX 2018という見本市での盛況を伝える同社の...

GITEX 2018という見本市での盛況を伝える同社のHPより

ちなみに、同社のサイトのリリース(2018年10月18日付け)によると、タクシー運転手向けのカメラAIモニタリングについては、ドバイで行われたGITEX 2018という見本市でお披露目されて、来場者から大きな反応があったとしています。 社内ではYamamaプロジェクトと名付けられており、戦略的な最終目標は「皆様の幸せとスマート・モビリティ」と位置付けているそうです。タクシー会社だけでなく、スマート・モビリティに力を入れる日本の自動車産業の関係者も要注目となりましょうか。同社の残りのプロジェクトの中身が気になるところでもありますし。 なお、こうした海外の見本市情報についてはジェトロが更新しています。やはり、お金は掛かりますけど、見本市のチェックと視察は重要かもしれませんね。
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