マツダは5月17日、「CX-3」に1.8Lディーゼルエンジンを採用するなどの大幅改良するとともに、特別仕様車「エクスクルーシブモッズ」を新設定して17日に予約受注を開始、そして31日に発売することを発表しました。
メーカー希望小売価格(消費税込) 2.0Lガソリン車:2,127,600円~
1.8Lクリーンディーゼル車:2,436,480円~
特別仕様車エクスクルーシブモッズ:2,868,480円~
マツダCX-3の改良点
クリーンディーゼル車は1.8Lに排気量アップ
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今回の改良によりエクステリアでは、フロントグリルやLEDリアコンビネーションランプなどの形状を変更し、「CX-3」の特徴であるスタイリッシュなイメージをさらに進化させています。
そして、これまでの1.5Lクリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 1.5」に変えて、初採用となる新開発の1.8Lの「SKYACTIV-D 1.8」を採用します。「SKYACTIV-D 1.8」は、「SKYACTIV-D 1.5」に比べて、燃費や環境性能を向上させ、出力や高回転域でのトルクを実現させていてます。
「SKYACTIV-D」 1.5Lと1.8Lの比較
・SKYACTIV-D1.8
最高出力:85kw(116ps)/4,000rpm
最大トルク:270N・m(27.5kgf・m)/16.00-2.600rpm
・SKYACTIV-D1.5
最高出力77kW(105 PS)/4,000 rpm
最大トルク:270N・m(27.5kgf・m)/1,600-2,500rpm
最高出力:85kw(116ps)/4,000rpm
最大トルク:270N・m(27.5kgf・m)/16.00-2.600rpm
・SKYACTIV-D1.5
最高出力77kW(105 PS)/4,000 rpm
最大トルク:270N・m(27.5kgf・m)/1,600-2,500rpm
2.0Lガソリン車も改良を受けバージョンアップ
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さらに、「SKYACTIV-G 2.0」ガソリンエンジンも、「エッジカットピストン」や「新ノズル付き拡散インジェクター」などの新技術を導入し、トルクと実用燃費の向上を実現しました。
また、1.8Lクリーンディーゼル車、2.0Lガソリン車ともに、「市街地モード(WLTC-L)」「郊外モード(WLTC-M)」「高速道路モード(WLTC-H)」の3つの走行モードで構成された国際的な試験方法である、WTLC燃費を採用しています。
WLTCモード燃費 2.0Lガソリン車 WLTCモード燃費:2WD車16.0~16.2km/L 4WD車15.2km/L
市街地モード(WLTC-L):2WD車12.4~12.9km/L 4WD車11.9~12.0km/L
郊外モード(WLTC-M):2WD車16.7~16.9km/L 4WD車15.9km/L
高速道路モード(WLTC-H):2WD車18.0~18.2km/L 4WD車17.0~17.2km/L 1.8Lディーゼル車 WLTCモード燃費:2WD車20.0~23.2km/L 4WD車19.0~21.2km/L
市街地モード(WLTC-L):2WD車16.3~21.3km/L 4WD車15.9~19.7km/L
郊外モード(WLTC-M):2WD車20.0~23.5km/L 4WD 19.1~21.6km/L
高速道路モード(WLTC-H):2WD車22.2~24.4km/L 4WD車20.9~22.0km/L
「スカイアクティブ・ビークルアーキテクチャー」の一部採用
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また、今回の改良で、次世代の車両構造技術「スカイアクティブ・ビークルアーキテクチャー」を一部採用しています。「スカイアクティブ・ビークルアーキテクチャーにより、サスペンションやシートウレタンを改良、そして、新開発のタイヤを採用することで、乗り心地や静粛性の向上につながっています。
機能をアップさせた「i-ACTIVSENSE」
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今回の改良では、夜間の歩行者認識精度を向上させた「アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート夜間歩行者検知機能付」を全車標準装備させ、さらに全車速追従機能付の「マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(1.8XD、2.0Sを除く)」、「360°ビュー・モニター(全車メーカーオプション)」、そして「自動防眩ミラー」の設定により、昼夜を問わず安全性能を高めている。
特別仕様車「Exclusive Mods(エクスクルーシブモッズ)」を設定
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特別仕様車もこれまでの「ノーブルブラウン」に代わり、「エクスクルーシブモッズ」を設定。「20S L Package」、「XD L Package」のSKYACTIV-DRIVE(6EC-AT)車をベースに、ディープレッドナッパレザーを採用した専用シートを採用し、高級感と先進性をより表現したインテリアとなっています。
まとめ
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「デミオXD」より約200kgもある重量のため、「デミオXD」と同じ1.5Lのクリーンディーゼルエンジンではパワー不足が否めなかった「CX-3」。そのため、新規に投入した2.0Lガソリン車の評判のほうが良いという結果になっていました。今回、1.8Lに排気量が格上げされ、走行性能は飛躍的といわないまでも、軽快さが増したはずです。ライバルとなるホンダの「ヴェゼル」、トヨタの「C-HR」との比較で、ユーザーはどう判定するでしょうか。
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