スズキは自動車メーカーの中でもユニークな存在です。大手を相手に堂々と渡り合うラインアップは個性的で、特にSUV的な車種は得意技です!
ユニークなスズキのSUV
スズキは日本の自動車メーカーとしてはユニークな存在です。一時期はGMの出資やフォルクスワーゲンとの提携などをした事もありましたが、現在はまさに独立独歩の状態です。四輪車と二輪車の販売は堅調で、大手を相手に堂々と渡り合っています。
クルマの内容ということで見てみると、そもそもラインアップが個性的です。軽自動車を主力に小型車でも独自の路線を進んでいます。そしてSUV的な車種が豊富な点も特筆できます。ここではそんなスズキのSUVをおさらいしてみることにします。
ハスラー
via www.suzuki.co.jp
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相変わらず人気車のハスラーは、軽自動車でありながら「軽だから仕方がない」というような感じがしない不思議なクルマです。非常に個性的でありながら多くの人に愛されるデザインです。
写真は新登場のハスラー・タフワイルドです。かわいいハスラーですが、このタイプはちょっと精悍なイメージに仕上がっています。2WDが約149万円、4WDが約161万円。
3,395mm×1,475mm×1,665mmという超コンパクトサイズですが、最低地上高は180mm(4WDは175mm)とタップリで、それこそ狭い山道もなんのそのでしょう。
エンジンは、水冷3気筒、DOHC12バルブ、VVTのハイブリットで52PS、モーター2.2PSというパワーです。スズキお得意の「S-エネチャージ」となっています。モーターのパワーは少ないのですがトルクが4.1kg・mもあり、これが省燃費に大きく役立っています。
トランスミッションはインパネシフトCVTで、2WDのJC08モード燃費32.0km/L、4WDでも3.04km/Lと非常に優秀な燃費データです。サスペンションは、F:マクファーソンストラット式コイルスプリング、R:I.T.L.(アイソレーテッド・トレーリング・リンク)式コイルスプリング。軽量衝撃吸収ボディー TECT採用。
SUVとしてはもちろん小さいのですが、ルーフキャリアをつければ、積載量はかなりカバーできると思います。軽とは思えない存在感と個性のあるハスラーは、「人気があるのは当然!」と言ったところでしょう。
ジムニー
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遂に新型が登場したジムニー。本格オフローダーなので、最近のSUVというカテゴリーではないかもしれませんが、ここは外せないところです。
合理的で無駄のない機能美がジムニーの大きな特徴です。ボンネットの強度を高めるクラムシェルフード。
ガラス面を立て、サイドに雪が溜まりにくくしたスクエアボディー。過酷なオフロード環境下でもタフさを感じさせる前後バンパー。高い走破性をサポートする、両端が切れ上がった形状のバンパーコーナー。タイヤ交換などの際に整備がしやすい台形ホイールアーチ。妥協を感じさせない造りです。 全て4WDで、約146万円からとなります。3,395mm×1,475mm×1,725mmというサイズで、最低地上高はさすがの205mm!です。最低地上高が200mmを越すクルマはそうそうありません。 エンジンは、3気筒インタークーラーターボ、DOHC12バルブVVTで64PSを発揮します。また、副変速機を備える5MT、サスペンションは前後共に3リンクリジッドアクスル式コイルスプリングということで走破性重視の本格オフローダーです。もはや貴重な造りです。 JC08モード燃費は16.2km/L、4ATは13.2km/Lと、さすがに燃費は悪いのですが、これは致し方ないところでしょう。 ズバリ、メインの使い方は2人乗りでリヤシートを倒し、大容量352Lの荷室スペースを活用することです。開口部は大きくて、荷物の積み下ろしもスムーズです。フロアは完全フラットになり、スクエアな室内空間なので、スペースを無駄なく使えます。使い勝手を高めるユーティリティナット、荷室フックナット、ラゲッジアクセサリーソケットも装備されています。 ジムニーはハスラー以上に軽であることのハンディを感じさせない特異なクルマです。スズキの個性がまさに爆発していますね。
ガラス面を立て、サイドに雪が溜まりにくくしたスクエアボディー。過酷なオフロード環境下でもタフさを感じさせる前後バンパー。高い走破性をサポートする、両端が切れ上がった形状のバンパーコーナー。タイヤ交換などの際に整備がしやすい台形ホイールアーチ。妥協を感じさせない造りです。 全て4WDで、約146万円からとなります。3,395mm×1,475mm×1,725mmというサイズで、最低地上高はさすがの205mm!です。最低地上高が200mmを越すクルマはそうそうありません。 エンジンは、3気筒インタークーラーターボ、DOHC12バルブVVTで64PSを発揮します。また、副変速機を備える5MT、サスペンションは前後共に3リンクリジッドアクスル式コイルスプリングということで走破性重視の本格オフローダーです。もはや貴重な造りです。 JC08モード燃費は16.2km/L、4ATは13.2km/Lと、さすがに燃費は悪いのですが、これは致し方ないところでしょう。 ズバリ、メインの使い方は2人乗りでリヤシートを倒し、大容量352Lの荷室スペースを活用することです。開口部は大きくて、荷物の積み下ろしもスムーズです。フロアは完全フラットになり、スクエアな室内空間なので、スペースを無駄なく使えます。使い勝手を高めるユーティリティナット、荷室フックナット、ラゲッジアクセサリーソケットも装備されています。 ジムニーはハスラー以上に軽であることのハンディを感じさせない特異なクルマです。スズキの個性がまさに爆発していますね。
クロスビー
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人気の軽自動車ハスラーの兄貴分(普通車版)というポジションで登場したのがクロスビーです。
軽クロスオーバー・ハスラーでも充分に魅力的ですが、寸法的に制限がない分、より丸いスタイルを強調しています。かわいさもありながら、イメージはしっかりワイルドになっています。
もちろん、フルタイム4WDもラインアップされ、最低地上高は180mm、アウトドア派の強い味方として、雪道や悪路でも気にせずにどんどん走れる走行性能を備えています。車体は3,760mm×1,670mm×1,705mmと、やはりコンパクトなのですが、5名乗車していてもゴルフバックが1個収められる積載スペースが確保されています。
「かわいらしさ」も魅力的で、かなりスクエアなボディなのに、愛嬌たっぷりというイメージは女性でも抵抗がないと思います。
エンジンは、直列3気筒1,000cc直噴ターボ+マイルドハイブリッドという仕様で、99PS+3.1PS、JC08モード燃費は2WDで22.0km/L、4WDでも20.6km/Lと、かなり経済的です。
サスペンションは、F:マクファーソンストラット式コイルスプリング、R:トーションビーム式コイルスプリング(2WD車)、I.T.L.(アイソレーテッド・トレーリング・リンク)式コイルスプリング(4WD車)。
価格は170万円台からとお買い得で、軽自動車と比較検討できるレベルです。実際にハスラーとどちらにするか迷う人が多いのかもしれません。ちなみに価格は200万円以上になりますが、安全装備が充実した「MZ」がお勧めになると思います。
イグニス
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イグニスもユニークな存在です。
一見すると軽のアルトの拡大版のようでもありますが、キリっとしたフロントマスク、しっかり張り出したフェンダーアーチなど、ボリューム感があります。こうしたデザインはスズキの特徴と言えるでしょう。
新プラットフォームの採用によりエンジンルームを最小化し、運転のしやすいコンパクトなサイズとゆとりのある室内空間を両立しました。また、高めに設定した前席ヒップポイントが見晴らしのよい運転視界を実現。運転がしやすく、乗り降りもスムーズに行なえます。さらに、シーンに合わせて荷室スペースを調整可能なリヤシートスライドも採用(HYBRID MZ、HYBRID MX)。使いやすさを凝縮し、オン・オフ問わず幅広く活躍します。
クイックなシフト操作が可能な7速マニュアルモード付パドルシフト(HYBRID MZ)なので、ステアリングから手を離さず素早くシフトチェンジが可能です。指先で簡単に操作でき、スポーティーな走りを楽しめます。
サイズは、3,700mm×1,660mm×1,595mm、最低地上高180mm、ミニバンタイプではありませんが、SUVの素質はタップリで、狭い山道もこれならラクラクでしょう。
エンジンは4気筒1,250cc、DOHC16バルブVVTで91PSを発生、これにマイルドハイブリッドのモーター3.1PSが加わります。クロスビーと共通のパワーユニットですが、車体が軽量なので、JC08モード燃費は2WDで28.0km/L、4WDでも25.4km/Lと、かなりの高燃費となります。
ラゲッジスペースも工夫されており、後席には分割式リヤシートスライドが採用され(HYBRID MZ、HYBRID MX)、用途に合わせてラゲッジスペースの拡大ができます。リヤシートの背もたれを倒せばフラットかつ大容量空間もつくれます。
ジムニーシエラ
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新型ジムニーが最近登場しましたが、ジムニーのワイド版となる「ジムニーシエラ」も新型になりました。当然ですが、合理的で無駄のない機能美は共通です。
車体サイズは、3,550mm×1,645mm×1,730mm、最低地上高は210mmということで、ホイールベースはジムニーと共通の2,250mmです。実は車重も約40kgしか違わないのです。
大きく異なるのは車幅とエンジンです。スタイリング的にはワイドなオーバーフェンダーがポイントでしょう。中に乗ってしまえば、ほぼ共通だと思ってください。
エンジンは、1,500cc、直列4気筒DOHC16バルブ吸気VVTで102PSを発揮します。ターボではありませんが、やはりパワーに余裕があります。副変速機を備えた5MTや、前後共に3リンクリジッドアクスル式コイルスプリングのサスペンションはというのもジムニーと共通です。当然ながら走破性重視の本格的オフローダーです。
JC08モード燃費は15.0km/L、4ATは13.6km/Lで、4ATではジムニーより燃費が良くなっています。
価格はクロスビーと同様に170万円台からとなっており、スズキ車の中だけでも選択に迷ってしまうかもしれません。
価格はクロスビーと同様に170万円台からとなっており、スズキ車の中だけでも選択に迷ってしまうかもしれません。
SX-4-CROSS
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SX-4-CROSSは2015年2月に登場したコンパクトSUVです。
狙いは乗用車とSUVを融合させたクロスオーバーモデルだという点で、広い居住空間、しっかり積める荷室スペースを備えています。サイズは4,300mm×1,785mm×1,595mm、最低地上高は185mmです。
エンジンは直列4気筒1,600ccDOHC16バルブVVTで117PSを発揮、スズキお得意のマイルドハイブリッドではないので、JC08モード燃費は2WDが16.2km/L、4WDが15.2km/Lにとどまります。
駆動は、2WDと4WDがあり、電子制御の4WDシステム、4モードの走行切替機能、車両運動協調制御システムで構成された「ALLGRIP」はスズキ独自の新しい4WDシステムとなっています。トランスミッションにはダイドレンジな6AT。
なかなかいいクルマだと思いますが、このクラスは他社のライバルも多く、少し地味な存在となっているのが残念です。
人気のトヨタ・CH-Rやホンダ・ヴェゼルにはハイブリッドがあるので、燃費に関してはかなり分が悪いのですが、2WDで約206万円、4WDでも約228万円という価格は訴求力があると思います。フロントグリルも去年のマイナーチェンジでかなり豪華になっています。
エスクード
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エスクードは歴史のあるクルマです。初代の登場は1988年5月で、従来のクロスカントリーモデルをシティユースでも使い勝手の良いクルマにするという企画は、まさに元祖SUVだったと言っても過言ではないでしょう。
実際、この手のクルマとしては使い勝手の良さが際立っていたのです。それから30年、エスクードのポリシーは不変ですが、デザインに関しては、かなり洗練されたものになってきています。ただ、個性という点ではやや薄れてきたという感じがするのは気になります。
エンジンは一時期妙に大きくなったのですが、現行車ではダウンサイジングされ、1,400ccターボと1,600cc自然吸気のラインアップとなっています。
車体はかなりコンパクトで4175mm×1775mm×1610mm、最低地上高は185mmです。スズキのSUVはどれも最低地上高をたっぷりとってあり、この点が他社とは違います。
JC08モード燃費はターボが16.8km/L、自然吸気が17.4km/L、4WDのみの構成なので、SX-4-CROSSより燃費はいいということになります。
先進のブレーキサポートシステムも標準装備で、価格は約234万円からです。SX-4-CROSSよりもオフロード車の雰囲気は強めです。
ユニークなお買い得SUVがいっぱい!
こうして見ると、スズキはSUVが豊富ですが、大型車はありません。あくまでも守備範囲はコンパクトカーであり、いかにも軽自動車を
主力とするスズキらしいラインアップだと言えます。また、お値頃価格というのも魅力で、本格オフローダーからシティSUVまでしっかり揃っています。
特に本格オフローダーが狙いなら、ジムニー&ジムニーシエラはまさに唯我独尊の存在です。スズキの個性、一度試乗してみたら体感できると思いますよ。
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