オーストラリアの電気自動車充電スタートアップのChargefox、1500万豪ドル調達

電気自動車の普及に於けるネックの1つは、チャージの場の確保と、そのスピードでしょう。やっと見つけたわ、でもノロノロとしか充電しないわでは困りますからね。これは洋の東西を問わない(この場合は『南北を問わない』になるのかな)ようで、オーストラリアも悩んでいるようです。そんな中、自国から生まれ出たChargefoxの存在が注目されつつあります。

「15分の充電で、400キロ走れます」と、HPでドヤ顔

リンクトインに記載された会社情報によりますと、創業は2017年。本社はメルボルンにあり、目下の従業員数は10人未満だそうですから、本当に出来たてのホヤホヤですね。 ただ、HPを見ると、テクノロジーで目を見張るものがあります。スクリーンショット化して引用します。
同社のHPより

同社のHPより

「15分で最大350キロワットを充電し、400キロ走れる」というのですから驚きですよね。一般家庭でも充電は可能ですが、これだと最大2.3キロワットで、15分の充電なら3キロしか走れません。正に月とスッポン。 「現在オーストラリアで利用可能なチャージとしては最速です」とも謳っています。入力した従業員さんのドヤ顔が思い浮かぶというものです。 ただ、日本とは比較にならないほどの広さなのがオーストラリア。端から端まで行こうとすると、沢山のステーションを構築せねばなりません。サイトを再びスクリーンショット化します。
同社のHPより

同社のHPより

やはりと言うか、こっちは残念な結果。ブリスベーンからアデレードまでの道路しかカバーできていませんね。あるのは21箇所。エアーズロックや、アリス・スプリングス、タスマニア島などには普及していません。今後に期待したいところとなりましょう。

将来性を買われ、政府や民間から1500万豪ドルの調達

ただ、将来性は買われているようで、1500万豪ドルの資金調達に成功しています。スマートカンパニーというサイトの記事を紹介しましょう(2018年10月25日付け)。 それによると、投資したのはオーストラリア再生エネルギー庁(Australian Renewable Energy Agency=ARENA)の6億豪ドル。そこに、ビクトリア州自動車連盟や、各種の自動車関連サービスを展開しているNRMA社などが、残りを融資しています。 電気自動車業界の関係者の間では、「卵が先か、鶏が先か」と称される問題があります。チャージ・ステーション無しに電気自動車は普及しない。 あるいは、電気自動車が売れなくば、チャージ・ステーションは普及しないとなります。同社の共同創業者であるマーティー・アンドリュース氏は、今回の資金調達で、こうした問題が解決するだろうと言い切ってます。 実際、現状ではオーストラリアでの電気自動車の台数は1万台。ただ、昨年は2500台超が売れるなど、それなりに勢いはついています。 オーストラリア人も、購入にあたって既存の燃料車と比較する段階に達しており、2030年までには100万台を突破するだろうとの予測が生まれています。 ただ、そのためには十分な全国規模でのステーションのインフラづくりが不可欠だと、アンドリュース氏は訴えていました。 それに応える形での融資に、「卵が先か、鶏が先かという問題を打破せねばならないと考えていた。政府に踏み込んでもらわないと、事業として意味をなさないと思っていたので」と嬉しげです。

まとめ:「電気自動車の距離の不安」の解消なるか?

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褒められた格好となったARENAのダレン・ミラーCEOは、「Chargefoxのネットワークは、オーストラリアの電気自動車のドライバーが感じていた『距離の不安』の解消に大きな役割を果たすだろう。 他の国では普及が進んでいるし、オーストラリアとしても追いつく必要がある。その為には、運転体験の改善や、運用コストを下げることや、電気自動車の提供する環境的な結果の改善などを行わねばなるまい。 融資によって、より多くの人が電気自動車を購入するだけでなく、全てのチャージを再生エネルギーによって賄い、辺鄙な土地に建設された再生エネルギー発電による有益な実験となるだろう」と語っています。 なるほど、そういう側面もあるのですね。一石二鳥策、果たして結果や如何に?

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