国内で唯一市販されている燃料電池自動車のミライは、電気自動車とは使い方も大きく変わってきます。今回はトヨタの燃料電池自動車ミライの日産の電気自動車リーフと比べてのメリット・デメリットを紹介します。
ミライの概要
via toyota.jp
ミライは、トヨタが2014年から製造・販売しているセダン型の燃料電池自動車です。燃料は水素を使用しており、空気中の酸素を取り込んで化学反応により電気を作り出し、車の動力にしています。電気を充電してその電気で走行する電気自動車とはメカニズムが異なるので、このミライは水素を燃料とする新たなエコカーなんです。
リーフの概要
リーフは、日産が2010年から製造・販売している5ドアハッチバック型の電気自動車であり、現行モデルは2017年から販売されている2代目になります。
文字通り電気を充電し、その充電された電気を動力として走行する100%電気自動車になります。航続距離もフルモデルチェンジ後にJC08モードで最大400kmを達成し、さらに使いやすい車になりました。
ミライのメリット
①航続可能距離が長い
ミライは航続可能距離が長いことが大きなメリットです。一充填走行距離がJC08モードで約650kmとなっているので、かなり長いロングドライブを楽しむことが出来ます。
100%電気自動車のリーフの航続可能距離がJC08モードで最大400kmなので、ミライの方が約1.5倍以上の走行が可能になります。
②充填時間はガソリンと変わらない
一回あたりの水素充填時間は、約3分程度で満充填にすることが出来ます。これはガソリン車がガソリンを給油する時とほぼ変わらないので、ガソリン車感覚で充填することが出来ます。
100%電気自動車のリーフは、急速充電器使用時でも80%まで約40分はかかるので、ミライの充填時間はとても魅力的です。電気自動車特有の充電待ちをしなければならない機会も回避されます。
③静粛性は抜群で、CO2を一切排出しない
このメリットは100%電気自動車のリーフでも同様ですが、ミライもガソリンを一切使っていないので、CO2は一切排出せずに、エンジン音の騒音はありません。走行時も快適な車内空間で静粛性のあるドライブを楽しむことが出来ます。
ミライのデメリット
①水素ステーションの数が少ない
充填インフラがまだまだ少ないのがデメリットです。電気自動車の急速充電器もまだまだ少ないですが、水素ステーションはさらに少ないです。国内の市販の燃料電池自動車がまだまだ普及しないこともあり、充填設備の増設が課題となっています。
②乗車定員が4人
ミライは4人乗りの車になります。FCスタックや高圧水素タンクなど重量が重い物を搭載しているので、車両重量の関係で制約があるのかもしれません。普通車でありながらも4人乗りなのでもったいないなと思ってしまいます。
③価格が高い
ミライの価格は7,236,000円~になります。減税や補助金などで約200万円ほど優遇額はありますが、価格は高級車レベルです。
100%電気自動車のリーフが3,150,360円~購入が可能なので、価格面ではリーフの方が購入しやすいということになります。実際にミライを街中で見かけることは少なく、リーフを目にすることが多いですね。もう少し購入しやすい価格になれば、もっと普及するようになるのではないでしょうか。
まとめ
今回はトヨタの水素を燃料とする燃料電池自動車のミライのメリット・デメリットを紹介してきました。
ミライのメリットである航続可能距離と充填時間は、電気自動車の最大の課題を解消しているので、とても魅力的だと思います。
リーフと同じくらいの価格でミライを購入でき、乗車定員が5人になれば、さらに購入しやすくなり、自然と水素ステーションの充填インフラもさらに普及していくのではないかと思われます。
ミライが気になられた方は是非一度試乗してみてはいかがでしょうか?
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