かわいいルックスながらアウトドア派には強い支持を得ているのがルノー・カングーです。日本車には無い独特の雰囲気と実用性には脱帽です
初代カングー
via www.goo-net.com
ルノー・カングーは国産の普通乗用車では類似した車種が見当たらないような個性的なクルマです。
外観上ではトヨタ・シエンタやホンダ・フリードが近いような感じもしますが、3列シートではなく、ミニバンではありません。むしろ軽自動車のハイトワゴン系の方が近いと言えるかもしれません。現在は2代目です。初代は2002年3月に日本でも発売されています。
人も荷物も余裕で搭載することができるタイプ、小型MPVというカテゴリーに属しています。MPVとは「マルチパーパスヴィークル」の略で、言ってみればトールワゴンなのですが、最近、日本ではあまり使われなくなったカテゴリーです。
欧州では、乗用モデル「カングー」に加えて商用モデル「カングー・エクスプレス」もありましたが、日本では乗用モデルだけの展開となっています。
サイズは4035×1675×1810mmとコンパクトですが、非常に車高がある個性的なスタイリングで、実用性も両立したワゴンです。バックドアは開口部が広く、上ヒンジの上開きハッチバックドアと観音開きタイプのダブルバックドアの2種類がありました。ダブルバックドアの場合は左右非対称で、狭い場所での荷物の出し入れが容易になっています。
もともと実用本位のクルマですが、愛嬌のある外観がカングーを「おしゃれなクルマ」というイメージに持っていったのでしょう。現行車である2代目は2007年に登場し、日本では2009年9月に発売が開始されました。
現行車登場
via www.renault.jp
初代カングーは、その個性的な外観と卓越したユーティリティが人気で、日本ではルノー車販売台数の50%を占める主力モデルとなりました。
その2代目のカングーですが、当初は1.6L 直列4気筒のDOHCエンジン(105ps/15.1kgm)を搭載、ミッションはMTモード付き4速ATと5速MTが組み合わされていました。サイズは、4215×1830×1830mm、ホイールベースは2700mmということで、先代よりもかなりサイズアップされ、室内空間はより広く、居住性と積載性も向上しています。
via www.renault.jp
広大なラゲッジルームは、リアシートを倒せば、さらに広い収納スペースです。ラゲッジフロアの高さは低く、荷物の出し入れは非常に楽です。更にラゲッジルームのトノボードは、高さを半分にセットすることもでき、空間を上下2段に区切った状態にして利用することもできます。使わない場合ならリアシートの背面にスッキリと収納できるのでかなり便利です。
via www.renault.jp
先代モデルの特徴だったリヤ両側スライディングドア、ダブルバックドアは継続採用され、6対4分割可倒式リヤシート、助手席前倒し機構を活用することで、荷室容量は660リットル~2866リットルまで拡大できます。
via www.renault.jp
前席天井にはオーバーヘッドコンソールがあり、後席には3連式オーバーヘッドボックスを装備しています。3連式オーバーヘッドボックスは容量が24.4Lもあり、区切りのない内部なので、長尺物を収納するのもOKです。
リア床下収納もあって、ちょっとした小物などを置くのに便利です。スライドドアのガラスはドアの内部に全部格納される全開タイプです。フラットフロアは低く、重い荷物でも楽に積み降ろしできる配慮などもさすがだと思います。
via www.renault.jp
via www.renault.jp
2016年7月からデュアルクラッチ式ATの「6速エフィシエントデュアルクラッチ(EDC)」を組み合わせたモデル「ZEN・ゼン」が登場。1.2L 直噴ターボエンジンを搭載しています。
基本的には標準グレードである「ゼン・ZEN」のみの展開で、6速エフィシエントデュアルクラッチ(EDC)」か、6MTが選べます。ただし時々限定仕様車も発売されます。
via www.renault.jp
カングー 「ZEN・ゼン」6MTの安全装備は、フロントエアバッグ(運転席・助手席)、フロントサイドエアバッグ、カーテンエアバッグ、フォースリミッター/プリテンショナー付シートベルト(運転席・助手席)、運転席・助手席アンチサブマリン機構を標準装備としています。
更に、ABS、ESC(横滑り防止装置)、エクステンデッドグリップ(悪路(泥道・積雪路・砂利道など)において適切な駆動力を確保するための走行モード)、ヒルスタートアシスト、ヒーター付電動格納式アミラーも装備され、充実していると言っていいでしょう。
カングーの雰囲気はカングーだけ
via www.renault.jp
via www.renault.jp
カングーには他にもいろいろなアイデアが盛り込まれています。カングー 「ZEN・ゼン」は6速EDCで2,599,000円、6MTで2,499,000円という価格ですから、けっして高いと感じる事はないと思います。
ハイブリッドを搭載した国産ハイトワゴンも非常に優秀なのは確かですが、カングーの雰囲気はまさにカングーでしか味わえません。フランス車カングーでいろいろな楽しみ方を体験してみませんか?
]]>