トヨタは、新型スープラを、5月17日より、全国のトヨタ車両販売店を通じて発売しました。価格は2.0L4気筒ターボのSZが490万円、SZ-Rが590万円、そして、3.0L6気筒エンジン搭載のRZは690万円となっています。
BMWのZ4の兄弟車に
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新型スープラは、TOYOTA GAZOO Racingが展開するスポーツカーシリーズ「GR」初となるグローバルモデルで、TOYOTA GAZOO Racingが蓄積してきた知見やノウハウを注ぎこみ、心から走りを楽しんでもらえるクルマ「GR Supra」として新たに誕生しました。
今回、新型スープラは、BMW社との包括提携による初の商品となり、オーストリアのマグナ・シュタイヤー社グラーツ工場で生産されます。そして、すでにデビューしたBMWのZ4とプラットフォームやエンジンが共通となっています。
5代目となる新型車は、2002年に生産終了してから17年ぶりの復活となります。初代スープラが1978年に誕生して以降、直列6気筒エンジンを積んだFR車であったことは共通しており、新型車でも継承したのに加えて、「ホイールベース」「トレッド」「重心高」の3つの基本要素にこだわり、ピュアスポーツカーにふさわしいハンドリング性能を実現させています。
車両パッケージ
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卓越したハンドリングや安定したコーナリング姿勢を実現するため、「ホイールベース」「トレッド」「重心高」の3要素を最重要ファクターと捉え、ピュアスポーツカーとしての理想を追求。ホイールベースは、2シーターに割り切ることで86よりも100mm短い2,470mmを実現し、優れた回頭性に寄与。また、重心高にも徹底的にこだわり、水平対向エンジンを搭載した86よりもさらに低い重心高を実現しています。
エクステリア
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トヨタのフラッグシップスポーツモデルにふさわしいスポーツスタイルは、ショートホイールベースと大径タイヤにより、タイヤの存在を強調するサイドビューパッケージ。そして、空気抵抗低減に寄与するダブルバブルルーフの採用や、ヘッドランプの位置を車両内側に寄せることでフェンダーのボリュームを豊かに見せ、凝縮したボディデザインとするなど、2シーターらしいタイトなキャビンと、ワイドトレッドからなるスーパーワイドスタンスが特徴となっています。
インテリア
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ハイスピード時の見晴らし性や車両の姿勢変化のつかみやすさを考慮した、上下に薄く水平に軸の通ったインストルメントパネル基本形状を採用。そして、ドライバー正面に集中配置された、スポーツドライブに必要な視認・操作系のエレメントをコンパクトに包み込む新しいコクピットになっています。さらに、ホールド性にこだわったハイバック構成のシート等、サーキット由来の理由ある、こだわりの形状となります。
直6ターボエンジンと2種の直4ターボエンジン
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パワーユニットには直6 3.0Lツインスクロールターボエンジンを搭載。最大トルク500N・mを、エンジン回転数1,600rpmという低回転で発生し、アクセルペダルの操作に応じた思い通りの加速が味わえます。
また、直列4気筒エンジンは、チューニングの異なる2つの2.0Lツインスクロールターボエンジンを設定。最高出力190kW(258PS)というハイパフォーマンスを実現した、軽量な車体と相まって軽快なスポーツ走行を楽しめるエンジンと、145kW(197PS)を発揮する、街中から高速道路まで爽快なドライビングを気軽に味わえるエンジンを用意しています。
まとめ
すでに計画を大幅に上回る予約台数をかかえる新型スープラ。気になるのはトヨタが盛んにアピールする6気筒エンジン。最上級グレードのみの仕様であり、しかもBMW製。サーキット以外での運動性能を考えれば最大110kgも軽量な4気筒ターボの方が上、こちらもBMW製ですが。はたしてユーザーはどれを選ぶのでしょうか。それにしても、トヨタが力を入れるスポーツカーは全て他社製エンジンとなるのですね。
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