アウディ、新シーズンへ向けて新しいフォーミュラEマシン「 Audi e-tron FE05」を発表!

10月4日、アウディは、新開発のAudi e-tron Fe05を発表し、12月15日に開幕する「フォーミュラE」シーズン5 において、昨シーズンと同様、ダニエル・アプトとルーカス・ディ・グラッシが再びタイトル獲得に挑戦します。

乗り換えなしで45分を戦う新シーズンは「ヴァージン・レーシング」とも共闘

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2018/2019シーズンは、アウディワークスチームに加えて、今回初めてイギリスの「ヴァージン・レーシング」が「Audi e-tron FE05」で参戦することも、多くな変更点となります。 FIAフォーミュラE選手権の新しいシーズンは、航続距離が伸びレースの途中で乗り換えることなく1台のマシンで戦うことになります。これは、2014年にシリーズが開始されて以来、初めての試みとなり、バッテリーは、45分間のレースを走り切るだけの容量を備えており、レース中にマシンを乗り換える必要がなくなりました。これは、フォーミュラEが、革新的な技術をいかに進化させているのかを示すものです。 フォーミュラEマシンは全チーム共通のため、各メーカーは、独自のドライブトレインによって、その技術力を競うことになるため、「Audi e-tron FE05」の開発にあたり、モーター、インバータ、ギヤボックス、リヤサスペンションコンポーネント、対応するソフトウェアから構成されるドライブトレインに焦点が当てられました。
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アウディは、今年の7月中旬にニューヨークで開催された4年目のシーズン最終戦でチームタイトルを獲得し、「Audi e-tron FE04」がもっとも効率に優れたマシンであることを証明しました。今回発表された後継マシンは、タイトルを獲得したこのマシンの進化形となります。 「Audi e-tron FE05」のモータージェネレーターユニットは、アウディとその技術パートナーのシェフラーが共同開発し、パッケージングの効率をさらに高め、その技術レベルを引き上げることに重点を置きました。 チームは、昨シーズンが開幕する以前の2017年中頃から「Audi e-tron FE05」の開発を始め、2018年7月末には国際自動車連盟(FIA)による認証を取得しています。また、ルールでは、その後の変更は許可されないため、シーズン中にはソフトウェアのみの改良が許されます。

アクティベーションゾーンも新採用

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5年目となる今年のフォーミュラEシーズンでは、電気モーターは予選では最大250kW(340hp)の出力が許されていますが、決勝レースでは200kW(272hp)に制限され、新たにアクティベーションゾーンと呼ばれる区間が追加されます。サーキットに設置されたこの区間を通過するときは、225kW(306hp)を発生するハイパワーモードを一時的に使用することができます。 またこれまで同様、フォーミュラEのファンは、「ファンブースト」と呼ばれるフォーミュラE独自のユニークなオンライン投票システムを使用することによって、お気に入りのドライバーをサポートすることができます。人気投票の上位3名 のマシンは、レース中に1回だけ出力を最大250kW(340hp)に引き上げることが可能です。

リヤウィングがない新しいフォーミュラEは“バットモービル”?

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フォーミュラEの全チームは、同じバッテリーを、ドライバーズシートとパワートレインの間に取り付けられ、ドライバーは、カーボンファイバー製のモノコックに座ります。フロント、リヤ、サイドのCFRPクラッシュ構造みよって最大の安全性を提供します。さらに、F1マシンと同様に、コックピット上にはハロ(Halo)システムと呼ばれるドライバーの頭部を保護するための保護装置も追加されています。 特に注目すべきは、新世代の「Audi e-tron FE05」にはリヤウィングがないことです。これは、モータースポーツでは極めて稀なケースで、代わりに、ダウンフォースはレーシングカーの後部にある大きなディフューザーによって生み出されます。最初のテスト走行後、ファンは未来的なマシンの外観を見て、“バットモービル”、“スターウォーズ”、そして“スペースシップ”などと評しています。

まとめ

ほとんどのレースが市街地中心部の公道で行われるフォーミュラEは、世界中の都市から開催が希望される人気レースとなり、メーカーもWECをやめてまで参戦するポルシェや、ルノーに代わって参戦することになった日産などが続々参入。ドライバーもF-1などで活躍した人気ドライバーが多くドライブすることからも、注目度は高い。 EV時代の到来を受け、自社のブランドイメージや技術力を誇示するにはもっとも適切なモータースポーツと言えるでしょう。
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