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日産 2026年7月度の生産・販売・輸出実績を公表|グローバル販売は前年割れ

日産自動車が2026年7月度の生産・販売・輸出実績(速報)を公表しました。グローバル販売と生産は前年同月を下回り、軽自動車を含む国内販売と日本からの輸出は前年同月を上回りました。国別・地域別の内訳と累計を公表値のまま整理します。

日産 2026年7月度の生産・販売・輸出実績を公表|グローバル販売は前年割れ - チビカのニュースカード

この記事は、日産自動車株式会社が 2026/08/28に公表した発表を一次情報にしています。 価格・発売日・仕様は発表の表記をそのまま記録しています。

出典:日産自動車2026年7月度 生産・販売・輸出実績(速報)(確認日 2026/08/28)

日産自動車株式会社は2026年8月28日、2026年7月度の生産・販売・輸出実績(速報)を公表しました。資料は月次の台数と前年同月比に加えて、2026年4月から7月までの累計と前年同期比、参考値としての前年同期の台数を同じ表に並べた形になっています。

7月のグローバル販売台数は219,495台で前年同月比-16.5%、グローバル生産台数は188,130台で同-15.5%でした。一方、日本からの輸出台数は31,222台で同+6.5%です。全体では前年を下回っていますが、生産・販売・輸出のどれを見るかで向きが分かれます。ここでは公表資料に載っている台数と比率だけを並べ直します。

7月のグローバル生産は国内と海外で向きが逆

国内生産は55,101台、前年同月比+7.2%です。内訳は乗用車が49,693台で+7.8%、商用車が5,408台で+2.0%となっており、どちらも前年同月を上回っています。

海外生産は133,029台、前年同月比-22.3%です。国別に見ると、米国が38,622台で+34.2%と大きく伸びた一方、メキシコは38,496台で-18.9%、英国は22,104台で-6.1%、中国は16,057台で-66.9%でした。その他は17,750台で-22.4%です。

国内と海外を合わせたグローバル生産は188,130台、前年同月比-15.5%となりました。国内生産が前年同月を上回った月でも、海外生産の減少幅が大きいため、グローバル生産は前年割れという並びになっています。生産の話をするときに、どの範囲の数字を指しているのかを取り違えると、増えたのか減ったのかが逆になります。

区分 2026年7月 前年同月比
乗用車(国内) 49,693台 +7.8%
商用車(国内) 5,408台 +2.0%
国内生産 55,101台 +7.2%
米国 38,622台 +34.2%
メキシコ 38,496台 -18.9%
英国 22,104台 -6.1%
中国 16,057台 -66.9%
その他 17,750台 -22.4%
海外生産 133,029台 -22.3%
グローバル生産 188,130台 -15.5%

表の「その他」は、注記によると台湾、タイ、南アフリカ、ブラジル、インド、エジプト、アルゼンチンの生産台数の合計で、CKD分は除くと書かれています。国名が個別に並んでいるのは、この5つの区分に限られます。

7月のグローバル販売は国内が増、海外が減

軽自動車を含む国内販売は35,872台、前年同月比+3.6%です。内訳は国内登録車が21,936台で+5.4%、国内軽自動車が13,936台で+0.9%となっています。国内登録車はさらに乗用車19,233台(+9.7%)と商用車2,703台(-17.9%)に分かれ、商用車だけが前年同月を下回りました。

海外販売は183,623台、前年同月比-19.5%です。地域別では北米が106,315台で-1.5%でした。北米の内訳は、米国が75,926台で+2.3%、カナダが6,741台で-31.6%、メキシコが23,561台で-0.8%です。北米全体は前年同月を下回っていますが、米国だけを見ると上回っています。欧州は21,472台で-6.0%、中国は23,677台で-58.7%、その他は32,159台で-19.6%でした。

グローバル販売は219,495台、前年同月比-16.5%です。国内販売と米国の販売が前年同月を上回る一方で、中国の落ち込みが全体を押し下げる形になっています。

区分 2026年7月 前年同月比
乗用車(国内登録車) 19,233台 +9.7%
商用車(国内登録車) 2,703台 -17.9%
国内登録車 21,936台 +5.4%
国内軽自動車 13,936台 +0.9%
国内販売(軽自動車を含む) 35,872台 +3.6%
米国 75,926台 +2.3%
カナダ 6,741台 -31.6%
メキシコ 23,561台 -0.8%
北米 106,315台 -1.5%
欧州 21,472台 -6.0%
中国 23,677台 -58.7%
その他 32,159台 -19.6%
海外販売 183,623台 -19.5%
グローバル販売 219,495台 -16.5%

注記には、国内の乗用車と商用車の区分は車種(シャシーベース)を基準に集計していると書かれています。用途ではなく車種で分けた区分だという断りなので、他社の資料と並べるときは同じ基準かどうかを確認してください。

日本からの輸出は仕向地で差が大きい

輸出の合計は31,222台、前年同月比+6.5%です。仕向地別では、北米が17,421台で+20.8%、その他が12,701台で+15.3%と前年同月を上回りました。欧州は1,100台で-71.7%です。合計が前年を上回っている月でも、欧州向けは大きく減っています。

累計でも同じ傾向が続いています。合計は110,862台で前年同期比+6.9%、北米が58,957台で+29.7%、その他が46,150台で+3.1%、欧州が5,755台で-57.4%です。単月と累計のどちらを見ても、欧州向けだけが逆を向いている形です。

仕向地 2026年7月 前年同月比 4月~7月の累計 前年同期比
北米 17,421台 +20.8% 58,957台 +29.7%
欧州 1,100台 -71.7% 5,755台 -57.4%
その他 12,701台 +15.3% 46,150台 +3.1%
合計 31,222台 +6.5% 110,862台 +6.9%

注記によると、輸出台数はCBUとCKDの合計で、自工会報告ベースです。仕向地の区分も自工会の地域区分に準じ、メキシコは「その他」に含まれると書かれています。販売の表とは地域の区切り方が違います。同じ「北米」という語が出てきても、輸出の表と販売の表の数字を直接並べることはできません。

2026年4月から7月までの累計

累計の期間は2026年4月から7月です。暦年の1月からの積み上げではないため、期間の取り方が違う資料と並べるときは注意してください。

生産の累計は、国内生産が193,335台で前年同期比+4.3%、海外生産が629,858台で-14.6%、グローバル生産が823,193台で-10.8%です。海外の内訳は、米国が189,815台で+36.2%、メキシコが167,717台で-23.0%、英国が76,688台で-8.2%、中国が122,240台で-38.7%、その他が73,398台で-24.7%となっています。

販売の累計は、軽自動車を含む国内販売が124,102台で+1.9%、海外販売が774,266台で-12.5%、グローバル販売が898,368台で-10.8%です。海外の内訳は、北米が434,564台で+2.8%、欧州が85,206台で-12.6%、中国が131,101台で-39.2%、その他が123,395台で-17.3%です。7月単月では前年を下回っていた北米が、累計では前年を上回っています。

区分 4月~7月の累計 前年同期比 前年同期の参考値
国内生産 193,335台 +4.3% 185,344台
海外生産 629,858台 -14.6% 748,581台
グローバル生産 823,193台 -10.8% 933,925台
国内販売(軽自動車を含む) 124,102台 +1.9% 121,747台
海外販売 774,266台 -12.5% 885,026台
グローバル販売 898,368台 -10.8% 1,006,773台
輸出合計 110,862台 +6.9% 103,725台

資料には参考値として前年同期の台数も併記されています。前年同期比だけを見ると変化の大きさが分かりにくいため、元になった台数を並べて確認できるようになっています。

公表されているのは速報値

表題には「速報」と付いています。確定値ではなく、発表日の時点で集計された値です。後から公表される資料で数字が変わることがあるため、この台数を引用するときは、速報値であることと発表日を添えてください。

当サイトでも、この記事の数値は2026年8月28日公表の速報値として扱っています。確定値が別途公表された場合は、その時点の一次情報にあたり直してください。

発表文が触れている市場ごとの状況

資料の本文には、主要市場の販売について説明があります。日本市場については、最近発売した新型「キックス」および新型「エルグランド」が高い関心を集め、販売回復に向けた勢いを後押しし、販売台数は前年同月比3.6%増になったと書かれています。

米国については、現地で生産される車種を中心とした販売を推進するなかで「ローグ」などの販売が貢献し、同2.3%増になったとしています。中国については、市場環境が引き続き厳しい状況にあるとしたうえで、新たに投入した「NX8」など新エネルギー車(NEV)へのシフトを着実に進め、商品ラインアップの拡充を進めているという説明です。資料は、こうした取り組みを通じて競争力の強化と将来の成長に向けた事業基盤の構築に引き続き取り組んでいくと結んでいます。

これらは発表文に書かれている説明であり、当サイトが独自に検証したものではありません。増減がどの要因でどれだけ動いたのかという分解は、この資料には含まれていません。

生産・販売・輸出の数字は足し引きできない

生産・販売・輸出は、それぞれ集計の対象と基準が違います。輸出は日本から出荷した台数で、国内生産の一部にあたります。国内生産と輸出を足しても意味のある数にはなりませんし、生産から販売を引いて在庫を求めることもできません。

また、海外生産の表には、インドのルノー日産オートモーティブインディア社(RNAIPL)の株式売却にともない、日産生産モデルのみを含むという注記が付いています。前年との比較についても、ルノーの生産を除いた台数との比較であると書かれています。同じ「前年同月比」でも、比較の対象がそろっていない項目がある点に注意してください。

日産自動車のニュースルームに掲載された「日産自動車2026年7月度 生産・販売・輸出実績(速報)」の冒頭
公式発表ページの引用キャプチャ。 この記事が台数と前年比の一次情報にしている日産自動車の発表ページの冒頭を引用しています。掲載内容は変更されることがあります。最新の内容はリンク先を確認してください。 確認日:2026-09-03。 出典:日産自動車2026年7月度 生産・販売・輸出実績(速報)

この発表に書かれていないこと

車種ごとの生産台数と販売台数の内訳は、この資料に含まれていません。日本国内で「キックス」や「エルグランド」が何台売れたのかは、ここからは確認できません。受注残、在庫、今後の生産計画についても記載がありません。

中国や欧州で前年を大きく下回った理由の分析も、この資料の範囲外です。工場ごとの稼働状況や、生産を担っている拠点の内訳も示されていません。当サイトは、発表に書かれていない項目を推測や他の資料で埋めません。背景を知りたい場合は、日産自動車の決算資料など別の一次情報にあたってください。

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出典

この記事は、日産自動車株式会社が2026年8月28日に公表した「日産自動車2026年7月度 生産・販売・輸出実績(速報)」を一次情報にしています。台数、前年同月比、前年同期比、参考値、注記の表記は公表資料のままです。