この記事は、スズキ株式会社が 2025/10/15に公表した発表を一次情報にしています。 価格・発売日・仕様は発表の表記をそのまま記録しています。
出典:スズキ、軽四輪駆動車「ジムニー」、小型四輪駆動車「ジムニー シエラ」を一部仕様変更して発売(確認日 2026/09/21)
ジムニーを選ぶときに最初に決めるのは、グレードよりも変速機かもしれません。スズキの価格・オンライン見積りのページを開くと、XG、XL、XCの3グレードそれぞれに5MTと4ATが並び、同じグレードなら5MTにも4ATにも同じ金額が示されています。価格は変速機では動きません。動くのは、スズキの発表資料に書かれているWLTCモードの燃料消費率と、一部の運転支援機能の扱いです。
この記事では、まず3つの価格を公式の表記のまま確認し、そのあとで「5MTと4ATのどちらにするか」を決めるための材料を、発表資料の記載だけから取り出します。グレードごとの装備の違いや寸法は、今回確認したページには並んでいないため、後半で「確認できなかったこと」としてはっきり分けます。当サイトはジムニーに試乗していないので、運転したときの感触には触れません。
価格は3グレードで3つ、変速機を替えても同じ
価格・オンライン見積りのページに並んでいる6つの組み合わせを、そのまま表にしました。金額はメーカー希望小売価格(消費税込み)です。エンジンと駆動方式の表記は、スズキが2025年10月15日に出した発表資料の価格表から写しています。
| グレード | エンジン | 駆動 | 変速機 | メーカー希望小売価格(消費税込み) |
|---|---|---|---|---|
| XG | 0.66L DOHC 吸気VVT ターボ | パートタイム 4WD | 5MT | 1,918,400円 |
| XG | 0.66L DOHC 吸気VVT ターボ | パートタイム 4WD | 4AT | 1,918,400円 |
| XL | 0.66L DOHC 吸気VVT ターボ | パートタイム 4WD | 5MT | 2,046,000円 |
| XL | 0.66L DOHC 吸気VVT ターボ | パートタイム 4WD | 4AT | 2,046,000円 |
| XC | 0.66L DOHC 吸気VVT ターボ | パートタイム 4WD | 5MT | 2,160,400円 |
| XC | 0.66L DOHC 吸気VVT ターボ | パートタイム 4WD | 4AT | 2,160,400円 |
表を上から読むと、エンジンと駆動方式の欄はすべて同じ表記です。ジムニーには、エンジンの違うグレードや、駆動方式を選び分けるグレードは並んでいません。表の上で金額を動かしているのは、グレード名だけです。
この形は、予算の考え方を単純にします。予算の上限から候補を絞る人は、まずグレードの3択だけを考えればよく、変速機はその後に予算と関係なく決められます。反対に言えば、「ATにすると高くなるから5MTにする」「MTのほうが安いはずだ」という理由は、このページの金額からは成り立ちません。変速機は、値段ではなく、次の節で見る公表値と使い方で選ぶものになります。
発表資料の価格は、2025年10月15日の時点で11月4日から発売すると書かれたときのものです。2026年9月21日に価格・オンライン見積りのページを確認したところ、3グレードの金額は発表資料の価格表と同じでした。価格は改定されることがあるため、見積りの前には公式ページで最新の金額を確認してください。
5MTと4ATで分かれるのは、燃費と運転支援の2つの注記
発表資料の価格表には、燃料消費率の欄があります。WLTCモード走行の値は、5MTの行が16.6km/L、4ATの行が14.3km/Lです。この値は3グレードとも同じで、グレードによる違いは書かれていません。燃費の公表値を比べたい人にとっては、グレードではなく変速機が分かれ目になります。
もう一つの違いは、発表資料の本文に付いた注記です。今回の一部仕様変更で加わった装備として、発表資料は「アダプティブクルーズコントロール(ACC)[全車速追従機能付]」と「後方誤発進抑制機能」を挙げています。そのうえで注記に、全車速追従機能付は4AT車に採用、後方誤発進抑制機能も4AT車に採用、と書いています。
ここで注意したいのは、注記の読み方です。注記が述べているのは「全車速追従機能付」が4AT車に採用されているということで、ACCそのものが4AT車だけの装備だとは書かれていません。5MT車にACCがどの形で付くのかは、今回確認した発表資料の本文と注記からは読み取れませんでした。当サイトでは、書かれていないことを推測で埋めません。5MTを選ぶつもりで高速道路での運転支援を重く見ている人は、主要装備表か販売会社で、5MT車のACCの内容を確かめてから決めてください。
後方誤発進抑制機能も、発表資料の注記では4AT車に採用と書かれています。作動する条件や範囲は、今回確認した発表資料の本文には書かれていません。家族で運転を分け合う、駐車場での切り返しが多い、といった使い方を想定しているなら、変速機を決める前にこの注記の存在を知っておき、作動の条件は主要装備表や販売会社で確かめる、という順番で進めると迷いにくくなります。
今回の一部仕様変更で、全体に加わったもの
発表資料が冒頭で挙げている変更は、変速機に関係なく語られています。衝突被害軽減ブレーキ「デュアルセンサーブレーキサポートⅡ」を採用し、車線逸脱抑制機能を標準装備した、というのが中心です。そこへACCと後方誤発進抑制機能、スズキコネクトへの対応が加わり、安全機能と快適装備をさらに充実させた、と説明されています。
| 発表資料に書かれている項目 | 注記・条件として書かれていること |
|---|---|
| 衝突被害軽減ブレーキ「デュアルセンサーブレーキサポートⅡ」 | 採用 |
| 車線逸脱抑制機能 | 標準装備 |
| アダプティブクルーズコントロール(ACC)[全車速追従機能付] | 全車速追従機能付は4AT車に採用 |
| 後方誤発進抑制機能 | 4AT車に採用 |
| スズキコネクト | バックアイカメラ付ディスプレイオーディオ・スズキコネクト対応通信機(メーカーオプション)に対応のサービス |
| サポカーS ワイド、PMPD認定車 | 「ジムニー」「ジムニー シエラ」が該当 |
スズキコネクトは、標準でどの車にも使えるサービスとしては書かれていません。注記によると、メーカーオプションの「バックアイカメラ付ディスプレイオーディオ・スズキコネクト対応通信機」に対応するサービスです。つまり、スズキコネクトを使いたい場合は、注文の段階でこのメーカーオプションを選ぶことが前提になります。
発表資料は、ジムニーとジムニー シエラが「サポカーS ワイド」と、国土交通省による「ペダル踏み間違い急発進抑制装置(PMPD)認定車」に該当するとも書いています。サポカーS ワイドについては、経済産業省や国土交通省などが普及を推進するものだと説明されています。ここでも、グレードや変速機で分けた書き方はされていません。
表の金額に加わると書かれているもの
発表資料と価格・オンライン見積りのページには、表の金額とは別に、メーカーオプションと塗装の金額が書かれています。
| メーカーオプション・塗装として書かれているもの | 記載されている金額(消費税込み) |
|---|---|
| バックアイカメラ付ディスプレイオーディオ・スズキコネクト対応通信機 | 128,700円高 |
| ピュアホワイトパール塗装車 | 27,500円高 |
| ブラック2トーンルーフ仕様車 | 49,500円高 |
| ブラックトップ2トーン仕様車(受注生産) | 77,000円高 |
この表の金額は、上の価格表の金額に対して別に書かれているものです。当サイトでは、両方を足した合計額を書きません。公式ページに無い金額を新しく作ることになるためです。どの色と装備を組み合わせられるか、どのグレードで選べるかは、今回の確認では一致した記載を得られなかったため、ここでは載せていません。見積りを依頼するときに、グレードと合わせて販売会社で確かめてください。
価格・オンライン見積りのページには、メーカー希望小売価格がスペアタイヤ・ジャッキ付であること、保険料、消費税を除く税金、届出などに伴う費用と付属品の価格は含まないことが書かれています。リサイクル料金が別に必要であることも書かれています。表の金額がそのまま支払額になるわけではありません。車両価格の外にかかる費用の考え方は購入費用で扱っています。
ジムニー シエラとの境目
同じ発表資料には、小型四輪駆動車のジムニー シエラも載っています。価格表に書かれているのは、JLの5MTが2,271,500円、JCの5MTが2,385,900円です。ジムニーは軽四輪駆動車、ジムニー シエラは小型四輪駆動車と、発表資料の表題の時点で分けて書かれています。
この記事はジムニーの価格とグレードを扱うもので、シエラの全行は載せていません。シエラも候補に入れている人は、ジムニー シエラの車種ページと公式の価格ページで、変速機ごとの価格と燃費を確かめてください。軽自動車と小型車では税金や維持費の区分が変わるため、価格だけで比べないほうが判断を誤りにくくなります。維持費の内訳は車の維持費で整理しています。
確認できなかったこと
今回確認できたのは、3グレード6通りの組み合わせの価格、エンジンと駆動方式の表記、変速機ごとのWLTCモードの値、今回の一部仕様変更で書かれている装備と注記、メーカーオプションと塗装の金額、価格に含まれない費用の区分です。
確認できなかったのは、XG、XL、XCのあいだの装備の違い、全長や車両重量などの寸法、5MT車のACCの具体的な内容、後方誤発進抑制機能の作動条件、各メーカーオプションと塗装を選べるグレード、販売会社が定める実際の価格、そして納期です。いずれも今回確認したページには書かれていないか、確認のたびに記載が一致しなかったため、当サイトでは数値や断定を出していません。装備と寸法は主要諸元表・主要装備表に、価格と納期は販売会社に確認先が分かれます。
見積りの前に決めておく順番
ジムニーの場合、価格表の上で考える順番ははっきりしています。最初にグレードの3択で予算を決め、次に変速機を燃費の公表値と運転支援の注記で決め、最後に色とメーカーオプションを決めます。変速機が価格に影響しないぶん、2段目は純粋に使い方の問題として考えられます。
燃費の公表値を燃料代の見当に使うときは、WLTCモードの値だということを添えて控えてください。自分の走る距離と燃料の価格を置いて計算する方法はガソリン代で説明しています。キャンプや雪道など、使う場面から車を絞っている途中ならアウトドア向け、ほかの車種の価格と並べたい場合は新車価格が入口になります。いま乗っている車を下取りに出すか買取に出すかで迷っている場合は、ディーラー下取りで違いを整理しています。スズキの発表を続けて追うならスズキ、ジムニーの価格帯はジムニーの車種ページでも確認できます。
出典
この記事は、スズキの「ジムニー 価格・オンライン見積り」(確認日 2026年9月21日)と、スズキのニュースリリース「スズキ、軽四輪駆動車「ジムニー」、小型四輪駆動車「ジムニー シエラ」を一部仕様変更して発売」(2025年10月15日発表、確認日 2026年9月21日)を一次情報にしています。価格、グレード名、エンジンと駆動方式と変速機の表記、WLTCモードの値、装備名と注記、メーカーオプションと塗装の金額、価格に含まれない費用の区分は、いずれも公式の記載のままで、単位の換算や言い換えはしていません。数値カードへの分け方、比較図の項目の選び方と印は当サイトによる整理です。引用キャプチャは公式サイトの車種ページから2026年8月24日に取得したものです。価格は月に1回を目安に見直します。