アルファードのグレードを公式の価格・グレードページで数えると12あります。名前はGとZとExecutive Loungeの3つしかありませんが、同じ名前の中でパワーユニット、駆動、乗車定員が枝分かれするため、実際に見積りを取れる組み合わせは12通りになります。名前だけで比べると、この枝分かれが見えません。
この記事では、公表されている値だけを並べ直して、どこで組み合わせが分かれるのかを示します。掲載しているメーカー希望小売価格(税込)とWLTCモードの数値は、いずれも公式の価格・グレードページの表記そのままです。装備の細かい差、寸法、納期は同じページからは確認できないため、その旨も後半にまとめています。
12の組み合わせは3つの軸で分かれている
分岐しているのは、パワーユニット(ガソリン車・ハイブリッド車・プラグインハイブリッド車)、駆動(2WD・4WD・E-Four)、乗車定員(6名・7名・8名)の3つです。公式ページに載っている12通りを、そのまま表にします。
| グレード | メーカー希望小売価格(税込) | パワーユニット | 駆動 | 乗車定員 | WLTCモード |
|---|---|---|---|---|---|
| Executive Lounge(プラグインハイブリッド車・E-Four・6人乗り) | 10,699,700円 | 2.5L+モーター | E-Four | 6名 | 16.7km/L |
| Executive Lounge(ハイブリッド車・E-Four・7人乗り) | 8,869,300円 | 2.5L+モーター | E-Four | 7名 | 16.8km/L |
| Executive Lounge(ハイブリッド車・2WD・7人乗り) | 8,649,300円 | 2.5L+モーター | 2WD | 7名 | 17.5km/L |
| Z(プラグインハイブリッド車・E-Four・6人乗り) | 7,649,400円 | 2.5L+モーター | E-Four | 6名 | 16.8km/L |
| Z(ハイブリッド車・E-Four・7人乗り) | 6,619,800円 | 2.5L+モーター | E-Four | 7名 | 17.4km/L |
| Z(ハイブリッド車・2WD・7人乗り) | 6,399,800円 | 2.5L+モーター | 2WD | 7名 | 18.0km/L |
| Z(ガソリン車・4WD・7人乗り) | 5,797,000円 | 2.5L | 4WD | 7名 | 10.4km/L |
| G(ハイブリッド車・E-Four・8人乗り) | 5,819,000円 | 2.5L+モーター | E-Four | 8名 | 17.8km/L |
| G(ハイブリッド車・E-Four・7人乗り) | 5,819,000円 | 2.5L+モーター | E-Four | 7名 | 17.8km/L |
| Z(ガソリン車・2WD・7人乗り) | 5,599,000円 | 2.5L | 2WD | 7名 | 10.9km/L |
| G(ハイブリッド車・2WD・8人乗り) | 5,599,000円 | 2.5L+モーター | 2WD | 8名 | 18.9km/L |
| G(ハイブリッド車・2WD・7人乗り) | 5,599,000円 | 2.5L+モーター | 2WD | 7名 | 18.8km/L |
グレード名は公式ページの表記のまま載せています。括弧の中まで含めて1つの名前として扱われているため、販売店で相談するときも、この括弧の中身までそろえて伝えると話が早く進みます。
パワーユニットごとに価格と燃費の並びが変わる
3つのパワーユニットは、価格の並びも燃費の公表値の並びも重なりません。ガソリン車は2通りだけで、ハイブリッド車が8通りと最も多く、プラグインハイブリッド車は2通りです。設定されている組み合わせの数そのものが、選べる幅の違いになっています。
ここで注意したいのは、燃費の数値が「パワーユニットの優劣」を表しているわけではないことです。WLTCモードの値は、同じハイブリッド車でも駆動と乗車定員の組み合わせで変わっています。比べるときは、必ず同じ組み合わせどうしで並べてください。
5,599,000円のグレードが3つ並ぶ
表を価格の低い順に見ていくと、5,599,000円という価格が3か所に出てきます。Z(ガソリン車・2WD・7人乗り)と、G(ハイブリッド車・2WD・8人乗り)と、G(ハイブリッド車・2WD・7人乗り)の3つです。価格が同じでも、パワーユニットも乗車定員も違います。
同じ価格で複数の選択肢が並ぶ状況では、価格を基準に絞り込むことができません。先に「ハイブリッド車にするか」「8名で乗る日があるか」を決めておくと、この3つのどれを見るかが自動的に決まります。逆に言えば、この2つを決めないまま見積りを取ると、同じ金額の別物を比べることになります。
なお、装備の差については公式ページからグレード比較表が配布されています。価格が同じ3つのグレードを比べるなら、価格表ではなくこの比較表を開くのが確実です。当サイトでは装備の一覧を転記していません。
駆動の表記は2WD・4WD・E-Fourで分かれている
公式ページの表記は、ガソリン車が「2WD」と「4WD」、ハイブリッド車とプラグインハイブリッド車が「2WD」と「E-Four」です。四輪を駆動する仕様の呼び名が、パワーユニットによって違う書かれ方をしています。カタログや見積書を見るときは、この語がそのまま使われます。
呼び名が違うことの技術的な意味について、価格・グレードのページには説明がありません。当サイトでも、公式に書かれていない仕組みの説明を足すことはしません。四輪駆動の仕様を検討する場合は、走行性能のページや主要諸元表を確認するか、販売店で仕様の違いを聞いてください。
乗車定員は6名・7名・8名の3種類
8名が設定されているのはG(ハイブリッド車)の2通りだけです。6名はプラグインハイブリッド車の2通りに限られ、残る8通りはすべて7名です。つまり、乗車定員を決めた時点で、候補はかなり狭まります。
乗車定員は「その人数を乗せられる」ことを示す値で、その人数で乗ったときに荷物をどれだけ積めるかまでは示していません。定員いっぱいで出かける機会があるなら、その状態の荷室を実車で確かめるのが確実です。家族での使い方から条件を整理する手順はファミリーカーでも扱っています。
燃費は測定モードとセットで控える
表に載せた燃費は、すべてWLTCモードの公表値です。数値だけを書き写すと、別の測定条件の数字と混ざります。メモを取るときは「18.9km/L」ではなく「WLTCモード 18.9km/L」の形で残してください。
プラグインハイブリッド車には、WLTCモードの燃費に加えてEV走行距離が公表されています。2通りともEV走行距離は73kmです。この値が何を意味するのか、どういう条件で測ったのかについて、価格・グレードのページには記載がありません。
| パワーユニット | WLTCモードの公表値 | EV走行距離 |
|---|---|---|
| ガソリン車 | 10.4km/L・10.9km/L | 記載なし |
| ハイブリッド車 | 17.4km/Lから18.9km/L | 記載なし |
| プラグインハイブリッド車 | 16.7km/L・16.8km/L | 73km |
燃料代を試算したい場合は、この公表値をそのまま使うのではなく、走る距離と燃料価格を自分の条件で置いて計算します。カタログの数値は測定条件がそろった環境での値なので、実際の走行と一致するとは限りません。
減税・補助金は条件つきの試算例として載っている
価格・グレードのページには、減税・補助金の優遇額の試算例が1件だけ載っています。示されているのはアルファード Z(プラグインハイブリッド車・6人乗り・E-Four)の4WDの場合で、優遇額合計は約920,000円、内訳はエコカー減税(車両重量税)、グリーン化特例(自動車税)、CEV補助金の合計額と書かれています。
これは1つの仕様についての試算例です。他のグレードで同じ額になるとは書かれていません。補助金は申請の時期や予算の状況で扱いが変わることがあるため、契約前に対象と条件を確認してください。当サイトでは、この試算例を他のグレードへ当てはめて書き換えることはしません。
公式の車種ページを見ておく
価格・グレード以外の情報は、車種ページの各項目から辿ります。デザイン、室内空間、走行性能、安全性能、コネクティッドといった項目が分かれていて、それぞれのページに公式の説明があります。
同じページから、WEBカタログ、主要諸元表・装備一覧、取扱説明書がPDFで配布されています。寸法や重量、装備の一覧はこのPDFにあります。数字を控えるときは、どのPDFのどの表から取ったのかも一緒に残しておくと、後から確認し直せます。
買い方は販売店での購入だけではない
価格・グレードのページには、月額で利用するKINTOの料金も併記されています。掲載されている最も低い月額は59,510円(税込)からで、初期費用フリープラン、7年契約、ボーナス加算165,000円(税込)を14回、Z GAS 2.5L 2WDの7人乗り、スタンダードパッケージ、その他追加オプションなしという条件が付いています。
月額の数字は、この条件がそろったときのものです。契約年数やボーナス加算の有無を変えれば額も変わるため、車両価格と直接比べることはできません。比べるなら、同じ利用年数を置いて、支払う総額と含まれる費用の範囲をそろえます。
見積りを取る前に確認する項目
候補が2つか3つに絞れたら、販売店へ行く前に公式資料で確かめておく項目があります。ここで確定させておくと、見積書に並ぶ仕様が自分の想定と合っているかを、その場で照合できます。
メーカー希望小売価格は参考価格です。実際の販売価格は販売会社が定めます。保険料、税金、登録などにともなう費用、リサイクル料金も別に必要になるため、見積書の合計は価格表の数字より大きくなります。
この記事で分かること・分からないこと
分かるのは、12通りの組み合わせと、それぞれのメーカー希望小売価格、パワーユニット、駆動、乗車定員、WLTCモードの公表値です。プラグインハイブリッド車のEV走行距離と、減税・補助金の試算例が1件あることも確認できます。
分からないのは、グレードごとの装備の一覧、全長や全幅などの寸法、車両重量、ボディカラーの設定、メーカーオプションの価格、納期です。いずれも価格・グレードのページには載っていないため、当サイトでは数値を書いていません。グレード比較表と主要諸元表・装備一覧のPDF、または販売店で確認してください。
価格は改定されることがあります。この記事の値は2026年9月1日に確認したもので、当サイトでは車種台帳の価格を毎月見直しています。最新の価格帯はアルファードの車種ページでも確認できます。
買い替えなら順番を決めてから動く
いま乗っている車から買い替える場合、先に決めるのは候補のグレードと予算です。車両の価格が分かってから、いま乗っている車の価値を確認し、差を見る——この順で進めると、比べる材料がそろいます。
売却の時期については売却時期、査定で見られる項目については車査定で扱っています。トヨタの公式発表を続けて追う場合はトヨタ、他の車種の価格を確認したい場合は新車価格から辿れます。
出典
この記事は、トヨタ自動車の「アルファード 価格・グレード」(確認日 2026年9月1日)と、公式車種ページ「アルファード」(確認日 2026年8月24日)を一次情報にしています。価格、パワーユニット、駆動、乗車定員、燃費の数値と表記は、公式ページの記載のままです。