モーターショー・イベント

日産、Japan Mobility Show Bizweekの出展内容を公表|第3世代e-POWERと次世代ProPILOT

日産が2026年10月7日に公表した「Japan Mobility Show Bizweek 2026」出展概要を、日産ブースの電動化技術、合同展示エリアのAIドライブ技術とサーキュラーエコノミー、CEO登壇のセッションに分けて整理します。

日産、Japan Mobility Show Bizweekの出展内容を公表|第3世代e-POWERと次世代ProPILOT - チビカのニュースカード

この記事は、日産自動車株式会社が 2026/10/07に公表した発表を一次情報にしています。 価格・発売日・仕様は発表の表記をそのまま記録しています。

出典:「Japan Mobility Show Bizweek 2026」出展概要を発表(確認日 2026/10/07)

日産自動車は2026年10月7日、「Japan Mobility Show Bizweek 2026(ジャパンモビリティショービズウィーク2026)」への出展概要を発表しました。開催期間は2026年10月13日(火)から10月16日(金)まで、会場は幕張メッセです。発表に並んでいるのは電動化技術、AIドライブ技術、サーキュラーエコノミーの展示で、置き場所は自社ブースと業界団体の合同展示エリアに分かれています。

この記事は、その発表に書かれていることだけを整理したものです。先に性格を押さえておくと、これは新型車の発表ではありません。出展概要は会期中に何を並べるかを事前に知らせるもので、価格や発売日を伴う商品の発表とは別のものです。発表に車名として出てくるのは展示物としての新型「エルグランド」だけで、その価格、発売日、グレード、寸法については記載がありません。当サイトでも書きません。

もうひとつ、この発表は会場に置く物の一覧というより、日産が自社の技術をどの枠組みで説明しているかが読み取れる文面になっています。発表は、日産が「モビリティの知能化で、毎日を新たな体験に」という長期ビジョンのもと、AIを中心に据えたAIディファインドビークル(AIDV)を中核に新たな移動価値の創出に取り組んでいるとし、あわせて、お客さまや市場の多様なニーズに応えるためさまざまな電動化技術の選択肢を提供しているとしています。AIと電動化の二本立てで自社を説明したうえで、展示もその二本に沿って並べた形です。

日産自動車のニュースリリース「「Japan Mobility Show Bizweek 2026」出展概要を発表」のページ冒頭
この記事が出展内容の一次情報にしている発表ページの引用キャプチャです。 ページの冒頭だけを引用しています。掲載内容は変更されることがあります。最新の内容はリンク先の原文を確認してください。 確認日:2026-10-09。 出典:日産自動車「「Japan Mobility Show Bizweek 2026」出展概要を発表」

展示を置く場所は2か所に分かれている

発表は出展内容を「日産ブース 出展内容」と「一般社団法人日本自動車工業会 合同展示エリア」という別の見出しに分けています。自社のブースに置くのは電動化技術、業界団体の合同展示エリアに置くのはAIドライブ技術とサーキュラーエコノミーです。同じ出展の中で、自社の名前で見せるものと、他社と並べて見せるものが分けられているということになります。

日産の出展内容が2か所に分かれていることを示した図。日産ブース(Zone2)には電動化技術として第3世代 e-POWERパワートレインの仕組みを紹介するカットモデルと、同パワートレインを搭載した新型エルグランドを展示する。日本自動車工業会の合同展示エリアには、AIドライブ技術として次世代ProPILOT開発試作車、Circular Economyとしてポータブルバッテリー from LEAFとアルミ部品のクローズドループ・リサイクルを展示する
発表が見出しで分けている2つの区分を、そのまま左右に置きました。 ブースの位置、小間番号、展示する台数、展示物の仕様は発表に記載がありません。 出典:日産自動車 ニュースリリース(確認日 2026-10-09)

自社ブースについて、発表はもうひとつ条件を添えています。日産は、この催しのZone2のテーマである「環境も経済も、ともにより良い方へ。」のもとで、品質、デザイン、先進技術を通じてお客さまの生活をより豊かにするための技術と商品を紹介するとしています。つまり自社ブースの展示は、日産が自由に組んだものではなく、主催者が置いたゾーンのテーマに沿う形で説明されています。読むときは、テーマと展示物をひと続きのものとして見ておくと間違いが少なくなります。

催しそのものについても、発表は性格を説明しています。「Japan Mobility Show Bizweek 2026」は、自動車メーカーに加え、スタートアップ、大学・研究機関、事業会社など多様なプレーヤーが一堂に会し、新たな価値や事業機会の創出を目指すイベントとして開催されるとしています。新車を一般の来場者へ披露する催しとしては説明されていません。同じ会期に出展する他社の発表も同じ性格で書かれており、当サイトではSUBARUの出展概要を別に記録しています。

日産ブースに置くのは電動化技術の2点

自社ブースの展示について、発表が挙げているのは2点です。第3世代 e-POWERパワートレインの仕組みを紹介するカットモデルと、同パワートレインを搭載した新型「エルグランド」です。説明としては、お客さまや市場の多様なニーズに応える電動化技術として第3世代 e-POWERパワートレインのカットモデルを展示し、また同パワートレインを搭載する新型「エルグランド」を展示して、日産が目指す電動化の姿とそれを実現する技術や商品について紹介するとしています。

展示物 発表に書かれている説明 発表に記載がない項目
第3世代 e-POWERパワートレインのカットモデル 仕組みを紹介するカットモデル。お客さまや市場の多様なニーズに応える電動化技術として展示する 出力、燃費、搭載車種の一覧、先の世代との違いの数値
同パワートレインを搭載した新型「エルグランド」 日産が目指す電動化の姿とそれを実現する技術や商品について紹介する 価格、発売日、グレード、寸法、乗車定員、燃費

カットモデルという言い方から分かるのは、完成した車ではなく内部の構造を見せる展示物だということです。発表が「仕組みを紹介する」と書いているとおり、見せる狙いは外観ではなく中身の側にあります。ただし、どの部位を切っているのか、どの部品まで見えるのかという説明は付いていません。会場で何がどこまで見えるかは、発表からは判断できません。

新型「エルグランド」については、発表の記述が一行ぶんしかないことを押さえておきたいところです。展示するという事実と、同じパワートレインを積んでいるという事実だけが書かれています。他の資料で公表されている内容をここへ持ち込むと、この発表で確かめたことと混ざってしまうため、当サイトでは分けて扱います。日産の電動化に関する公式発表はEV・電動化に、日産そのものの発表は日産にまとめています。

「第3世代」という言い方も、そのまま受け取る以上のことはできません。何が第1世代と第2世代だったのか、どこが変わって第3世代になったのかという区分の説明は、この発表には含まれていないためです。確かめられるのは、日産が自社のe-POWERをそう呼んでいるという事実までです。

合同展示エリアのAIドライブ技術

業界団体の合同展示エリアに置く1つめは、AIドライブ技術を搭載した「次世代ProPILOT」開発試作車です。発表は、これまでの運転支援技術開発で培ってきた高い安全性と高度な車両制御技術に、最先端のAI技術を組み合わせた「AIドライブ技術」の開発の取り組みを紹介するとしています。そして、日産は本技術により、高速道路だけでなく複雑な市街地を含むドアツードアの自動運転を実現するとともに、自動運転レベル4のロボタクシーの実現を目指しているとしています。

発表が説明しているAIドライブ技術の組み立てを積み上げで示した図。土台は、これまでの運転支援技術開発で培ってきた高い安全性と高度な車両制御技術。これに最先端のAI技術を組み合わせたものがAIドライブ技術であり、本技術により、高速道路だけでなく複雑な市街地を含むドアツードアの自動運転の実現と、自動運転レベル4のロボタクシーの実現を目指すと書かれている
発表の一文を、土台・組み合わせるもの・目指すと書かれていることに分けました。 会場に置くのは開発試作車です。実現の時期、対象の車種、搭載の条件はいずれも記載がありません。 出典:日産自動車 ニュースリリース(確認日 2026-10-09)

この一文の読みどころは2つあります。ひとつは、会場に置くのが「開発試作車」だと書かれていることです。市販する車でも、市販を予告した車でもありません。もうひとつは、ドアツードアの自動運転とレベル4のロボタクシーが、どちらも「目指しています」という書き方で示されていることです。到達点は示されていますが、いつ到達するのかという時期は書かれていません。

運転支援と自動運転の話は、言葉の見た目が近いぶん混ざりやすいところです。ここで示されているのは、既存の運転支援技術の上にAIを重ねるという開発の方向であって、現在売られている車で何ができるかという話ではありません。法令上の区分や、実際に使える条件を踏まえた整理は自動運転・ADASにまとめており、公式に発表された範囲でだけ記録しています。

サーキュラーエコノミーとして挙げている2点

合同展示エリアに置く2つめの区分は、発表が「Circular Economy(サーキュラーエコノミー)」と見出しを付けている展示です。挙げられているのは「ポータブルバッテリー from LEAF」と「アルミ部品のクローズドループ・リサイクル」です。説明としては、資源の価値を最大限に活用し続けるサーキュラーエコノミーの取り組みとして、使用済みEVバッテリーの利活用やアルミ材の循環利用など、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを紹介するとしています。

名前の付け方から、それぞれが何に対応するのかは読み取れます。「ポータブルバッテリー from LEAF」が使用済みEVバッテリーの利活用にあたり、「アルミ部品のクローズドループ・リサイクル」がアルミ材の循環利用にあたる、という対応です。ただし、どちらも商品として発表されたものではありません。販売するのか、いつから使えるのか、対象になる車種や年式があるのか、回収の窓口があるのかといった条件は、この発表には書かれていません。

車を売るとき、買い替えるときの判断に直接つながる話ではないかというと、ここは慎重に見たいところです。使用済みのバッテリーをどう扱うかは、電動車を長く持つときに関わる論点ではありますが、この発表はそれを展示として紹介する段階のものです。実際の下取りや買取の条件が変わるという記載はありません。

ビジネスセッションに登壇するCEO

発表は、展示に加えてビジネスセッションへの登壇も公表しています。「テクノロジーとともに、人がもっと人らしく」をテーマとするビジネスセッションに、日本自動車工業会副会長を務める日産のCEOイヴァン エスピノーサが登壇するとしています。セッションテーマは『AI・ロボティクスを、「人を置き換える技術」ではなく、「人の可能性を広げる技術」として社会実装させるには』で、日産が目指す将来像や最新の取り組みを交えながら、有識者とともに議論するとされています。

ここで分かるのは、登壇するのが日産の立場だけではないということです。発表は、日本自動車工業会副会長を務める人物として紹介しており、業界団体の役職を明記しています。また、セッションのテーマが「人を置き換える技術」ではないという言い方で立てられている点は、展示の側でAIを前に出していることと対応しています。議論の内容は会期が来てからのものなので、当サイトでは会期が終わるまで中身を書きません。なお、登壇の日時と会場内の場所、聴講の手続きについては、この発表に記載がありません。

催しそのものの枠組み

発表は末尾に催しの開催概要を載せています。会期や入場の条件は、出展内容と出どころが同じこの表から転記しました。

項目 発表に書かれている内容
名称 Japan Mobility Show Bizweek 2026
会期 2026年10月13日(火)~10月16日(金)
開場時間 10:00~17:00
会場 幕張メッセ(国際展示場)展示ホール2・3
住所 千葉県千葉市美浜区中瀬2丁目1
入場 無料(全来場者事前登録制)※入場にはオンラインでの事前登録が必要
主催 一般社団法人 日本自動車工業会(JAMA)
共催 一般社団法人 日本自動車部品工業会(JAPIA)

入場料そのものは無料ですが、全来場者事前登録制で、オンラインでの事前登録が必要だと注記されています。無料と当日自由入場は別の話なので、行くつもりで読む場合はここを分けて受け取ってください。主催は日本自動車工業会、共催は日本自動車部品工業会です。会場は幕張メッセの展示ホール2・3で、日産ブースはそのうちZone2に置かれることになります。

この発表に書かれていないこと

推測で補うと、確認していない情報が当サイトの記録として残ってしまいます。分からないものは分からないまま挙げます。

  • ブースの位置、小間番号、ブースの面積、展示する車両の台数
  • 新型「エルグランド」の価格、発売日、グレード構成、寸法、乗車定員、燃費
  • 第3世代 e-POWERパワートレインの出力、燃費、搭載する車種の一覧
  • 第3世代と、それ以前の世代との違いを示す数値
  • 「次世代ProPILOT」の搭載車種、搭載の時期、作動する条件
  • ドアツードアの自動運転とレベル4のロボタクシーを実現する時期
  • 「ポータブルバッテリー from LEAF」の販売の有無、価格、対象になる車種や年式
  • アルミ部品のクローズドループ・リサイクルの対象部品と、適用している車種
  • ビジネスセッションの日時、会場内の場所、聴講の手続き、他の登壇者
  • 会期中に新型車や新しい商品が発表されるかどうか

いずれも、続報や主催者側の一次情報が出た時点で確かめる項目です。発表に無い内容を、過去の出展や他社の展示、以前の車種の値から持ち込むことはしません。

いま車を検討している人にとっての読みどころ

この出展概要は、いま検討している車の価格や装備、納期を変えるものではありません。価格も発売日も書かれておらず、展示する新型「エルグランド」についても、展示するという事実しか公表されていないためです。購入の判断材料として使える情報は含まれていない、とみるのが正確です。

それでも読む意味があるとすれば、日産が自社をどう説明しているかが、公表された文面で確かめられるという点にあります。この発表でAIと電動化が最初に置かれ、展示もその二本に沿って並んでいることは、言葉の選び方として確かめられる事実です。そのうえで、合同展示エリアに置くのが開発試作車と取り組みの紹介であり、自社ブースに置くのがカットモデルと車両だという置き分けも、読み取れる範囲に入ります。

展示会の出展概要を読むときに毎回確認したいのは、展示物が商品なのか試作なのか、示されているのが到達点なのか時期なのか、そして価格や発売日に触れているかどうかの3点です。今回の発表では、商品として売られる形で示されたものはなく、時期も書かれていませんでした。発表資料のどこまでが事実でどこからが方針なのかという見分け方はプレスリリースの読み方にまとめています。

同じ日産の発表でも、書かれている範囲は毎回違います。たとえば新型ピックアップ「フロンティア プロ/ナバラ プロ」の投入では、市場ごとの時期とメキシコ仕様の価格まで示されていました。展示会の出展概要と商品の発表では、公表される項目がそもそも違うという前提で読むほうが安全です。展示会やイベントの出展発表はモーターショー・イベントに並べています。

出典と、この記事を更新する条件

この記事は、日産自動車が2026年10月7日に公表したニュースリリース「「Japan Mobility Show Bizweek 2026」出展概要を発表」を一次情報にしています。展示物の名称、説明の文面、セッションのテーマ、会期・会場・入場の条件は、いずれも発表の表記のまま転記しました。要約や言い換えによって意味を作り替えることはしていません。発表ページを確認した日は2026年10月9日です。

会期中に日産から新しい発表が出た場合、展示した内容について公式の続報が公表された場合、また新型「エルグランド」や「次世代ProPILOT」が商品として正式に発表された場合に、この記事を更新して編集日を改めます。「ポータブルバッテリー from LEAF」やアルミ部品のクローズドループ・リサイクルについて、提供の条件が公表された場合も同様です。