この記事は、トヨタ自動車株式会社が 2026/07/27に公表した発表を一次情報にしています。 価格・発売日・仕様は発表の表記をそのまま記録しています。
出典:ダイムラートラック、ボルボ・グループ、トヨタ、セルセントリックへの共同参画に向けて出資契約を締結(確認日 2026/08/22)
トヨタ自動車は2026年7月27日、ダイムラートラック、ボルボ・グループとともに、燃料電池システムを手がけるセルセントリック社へ出資する契約を締結したと発表しました。3社が対等な持ち分比率で参画する形です。
何が締結されたか
締結されたのは、燃料電池の大型商用領域における協業に関する、法的拘束力を有する出資契約です。トヨタがセルセントリックに出資することに3社が合意したと記載されています。
この合意は、今年3月末に署名された拘束力のない合意に続くものです。取引の完了には規制当局の承認が必要だと明記されています。つまり、契約は結ばれたものの、協業が実際に始まる時期は当局の判断を経てから決まります。
3社が何をするのか
3社は、それぞれが培ってきた経験やノウハウを通じて、大型商用車向け燃料電池システムの開発、生産、事業化を推進するとしています。
具体的な役割として書かれているのは、トヨタとセルセントリックが、燃料電池の心臓部であるセルの開発や生産と、それに直接連動する構造設計や制御要素を一体的に運営するという点です。両社の技術を生かした燃料電池システムを作ることを目指す、という説明が付いています。
共同事業が開始された場合、トヨタはセルセントリックにノウハウと専門知識を提供していくとされています。セルセントリックは3社の中核的な拠点となり、大型商用車向け燃料電池システムの開発、生産、販売活動を行う予定です。
なお、3社は他のあらゆる事業分野において今後も競合関係にあると明記されています。協業によって大型車両領域でのボリュームとスケールが拡大し、イノベーションの加速と投資効率の向上が期待される、というのが発表の説明です。
セルセントリックとは
セルセントリックは、2021年にダイムラートラックとボルボが設立した合弁会社です。大型商用車向けに使用される燃料電池システムを開発、生産、販売しています。
対応する用途は大型商用車だけではありません。建設機械・鉱業、発電機、海洋・産業用エンジン、列車といった大型商用用途にも対応し、グローバルに幅広い顧客へサービスを提供していると記載されています。
同社は2050年までに持続可能な輸送の実現に貢献することを掲げており、燃料電池の技術開発において主導的な役割を果たしているという説明です。
発表に記載がないこと
出資額、出資の完了時期、燃料電池システムの生産開始時期、対象となる車種は、この発表には記載がありません。「対等な持ち分比率」とは書かれていますが、具体的な比率の数値も示されていないため、当サイトでは補いません。
規制当局の承認がいつ得られるかについても、見通しは書かれていません。
乗用車を選ぶ側から見た位置づけ
今回の協業の対象は大型商用車向けの燃料電池システムです。乗用車の価格や納期、燃料電池車の販売計画について、この発表から直接つながる記載はありません。日本国内で売られている車への影響を、当サイトが推測で書くことはしません。
水素や電動化に関する技術の発表は新技術・安全技術に、提携や生産体制など車種以外の企業発表は自動車業界・企業にまとめています。トヨタの発表を続けて追う場合はトヨタから確認できます。
出典
この記事は、トヨタ自動車が2026年7月27日に公表した「ダイムラートラック、ボルボ・グループ、トヨタ、セルセントリックへの共同参画に向けて出資契約を締結」を一次情報にしています。協業の範囲と会社概要の表記は発表のままです。