この記事は、マツダ株式会社が 2026/06/26に公表した発表を一次情報にしています。 価格・発売日・仕様は発表の表記をそのまま記録しています。
出典:マツダ、「マツダ ロードスター」を商品改良-走りの魅力をさらに深化、特別仕様車「PS」を新設定-(確認日 2026/09/24)
マツダは、小型オープンスポーツカーのマツダ ロードスター(ソフトトップモデル)とマツダ ロードスター RF(リトラクタブルハードトップモデル)を商品改良し、全国のマツダ販売店を通じて予約の受け付けを始めたと発表しました。発表は2026年6月26日で、予約の受け付けはその日から始まっています。発売は2026年9月上旬を予定していると書かれており、この記事を公開した時点では、その発売時期にあたります。
発表の見出しは商品改良ですが、中身は性格の違う変更がいくつも束ねられています。新しい特別仕様車の設定、新しいボディカラー、走りに関わる制御や部品の変更、そして車外の騒音に関する規制への対応です。どれもロードスターという1台の中で起きていることですが、効いてくる相手が変わります。この記事では、発表本文と注記に書かれている範囲だけを、対象ごとに分けて整理します。発表に書かれていない装備や数値は、他の資料から持ち込んで埋めません。
束ねられている変更を、対象ごとにほどく
発表が挙げている改良は、大きく次の方向に分かれます。特別仕様車「PS」の新設定、新しいボディカラーであるジンクグリーンメタリックの採用、走りの進化、車外騒音規制への対応、そしてヘッドレストの最適化とスマートフォン連携機能の操作性に関する変更です。
同じ「商品改良」という言葉でまとめられていても、全車に届くもの、ミッションの種類で分かれるもの、グレードを選んだ人だけに関係するもの、ソフトトップとRFで書き分けられているものが混じっています。自分が買おうとしている一台にどれが届くのかを先に切り分けておくと、販売店での話が早く進みます。
特別仕様車「PS」は、走る装備を最初から積んだ一台
今回新しく設定された「PS」は、街中からワインディングまで、よりピュアにスポーツ走行を楽しみたい人の新たな選択肢を目指した仕様だと説明されています。スポーティでモダンなカラーコーディネートと、充実した走りの装備を組み合わせたという位置づけです。発表は、マツダのモータースポーツ活動から得た知見を織り込んだ内容であることにも触れています。
特別装備として挙げられているのは次のとおりです。名称は発表の表記のまま記載しています。
| 特別装備(発表の表記) | どこに関わる装備か |
|---|---|
| ガラス製リアウインドー付ソフトトップ(インシュレーター付・クロス:グレー) | 幌そのもの |
| RAYS社製16インチアルミホイール(ブラック塗装) | 足まわり |
| Brembo社製ベンチレーテッドディスク&Brembo社製対向4ピストンキャリパー(シルバー塗装) | ブレーキ |
| ビルシュタイン社製ダンパー | 足まわり |
| エアコンルーバー加飾(外側:ブラック/内側:シルバー) | 内装 |
並んでいるのは、幌、ホイール、ブレーキ、ダンパー、そして内装の加飾です。装備の顔ぶれを見ると、見た目を整えるだけの仕様ではないことが分かります。もっとも、これらの装備が標準のグレードと比べてどれだけ効くのかという比較は、発表には書かれていません。制動距離や旋回性能といった数値も示されていないため、当サイトでは「どれくらい変わるか」を書きません。
なお、「PS」に販売期間や台数の限定があるかどうかも、発表本文には書かれていません。いつまで注文できるのかが気になる場合は、販売店で確かめてください。
走りに関わる変更は、対象が分かれている
走りの進化として挙げられているのは、専用のチューニングを施したサスペンションとビルシュタイン製ダンパーの採用、加速応答改善制御の採用、ヒール&トゥアシスト制御の採用、そしてレブリミット回転の直前まで出力を絞らずに走行できるようにした制御の変更です。
ここで見落としやすいのが、対象の書き分けです。加速応答改善制御とヒール&トゥアシスト制御には、いずれもマニュアルトランスミッション車という条件が付いています。オートマチックを選ぶ人には、この2つは関係しません。さらに、専用チューニングのサスペンションとビルシュタイン製ダンパーについては、「PS」と「RS(ソフトトップモデル)」に適用すると注記されています。つまり、足まわりの変更はグレードを選ぶことで手に入るもので、改良後のロードスターすべてに付くわけではありません。
ヒール&トゥアシストは、シフトダウンのときの回転合わせを車の側が助ける制御を指す言葉です。発表はこの制御を採用したと書いているだけで、どの場面でどう働くかという詳しい条件までは示していません。
音に関する規制への対応が、荷室の寸法にも及んでいる
車外騒音規制への対応として挙げられているのは、静音タイヤの採用とタイヤ特性に合わせたステアリングフィールの最適化、サイレンサーの大型化、吸排気系に専用のレゾネータやリブを新しく設計した音質のチューニング、そしてインダクションサウンドエンハンサーの標準化です。
最後の標準化については、ソフトトップモデルという条件が付き、「RS」および「RF RS」には従来から標準装備されているという注記が添えられています。もともと付いていたグレードと、今回から付くグレードがあるという書き方です。
そしてもう一つ、荷物を積む人には無視できない注記があります。サイレンサーの大型化について、ロードスターRFはサイレンサーの採用にともなうパッケージ変更により、トランクルーム深底部の寸法を一部見直していると書かれています。規制への対応という、走りとは直接関係のない話が、荷室の形にまで届いているわけです。見直した後の寸法そのものは発表に記載がありません。RFで大きな荷物を積む前提があるなら、実車で確かめておくのが確実です。
新色と発売時期は、別々の時期で書かれている
新しいボディカラーとして、ジンクグリーンメタリックが採用されました。発表は、タフさと洗練を併せ持つ色として、ピュアでスポーティな世界観を強めるものだと説明しています。
注意したいのは時期です。改良モデルの発売は2026年9月上旬を予定していると書かれている一方、新色のジンクグリーンメタリックを塗った車両については、10月に生産を開始する予定だと注記されています。色を選ぶかどうかで、発表に書かれている時期が変わるということです。
さらに言えば、ここで書かれているのは生産を始める時期であって、手元に車が届く時期ではありません。納期については発表に記載がありません。新色を第一候補にしているなら、契約の前に販売店で見通しを聞いておくほうが安全です。
価格は「いくらから、いくらまで」だけが示されている
発表に載っているメーカー希望小売価格は、モデルごとの下限と上限です。グレードを一つずつ並べた価格表は、この発表には含まれていません。
| モデル | メーカー希望小売価格(消費税込み) |
|---|---|
| マツダ ロードスター | 2,959,000円〜4,070,000円 |
| マツダ ロードスター RF | 3,850,000円〜4,697,000円 |
この書き方だと、たとえば新しく設定された「PS」がこの幅のどこに入るのかは読み取れません。当サイトでは、幅の中のどこかを推測して書くことはしません。グレードごとの価格は、マツダの公式サイトか販売店で確認してください。また、上の金額は車両本体の価格です。登録にかかる費用や保険料、諸費用は別に必要になります。価格表と支払総額の関係は新型車の価格表の見方で整理しています。
改良の前と後で価格が変わったのかどうかについても、この発表には記載がありません。旧価格が示されていない以上、値上げや据え置きといった判断は書けません。
発表が触れている歴史と、触れていないこと
発表には、これまでの累計が126万台以上であるという記述があり、その数字には「自社調べ」という注記が付いています。長く作られ、世代を重ねてきたモデルであることが、この一文から読み取れます。
一方で、この発表に書かれていないことも多くあります。グレードごとの価格、エンジンや変速機の型式、燃費とその測定モード、車体の寸法や重量、納期、そして「PS」の販売期間や台数です。いずれも記載がないため、当サイトでは他の車種や先代の値を持ってきて埋めることはしません。数字を確かめたい項目があるなら、マツダの公式サイトの諸元表か、販売店で確認するのが確実です。
そのほかの変更として、新しい安全基準に対応したヘッドレストの最適化と、Apple CarPlayおよびAndroid Autoでタッチ操作ができるようになったことが挙げられています。前者は安全基準に合わせた変更、後者は日常の使い勝手に関わる変更で、性格はまったく違います。
いまロードスターに乗っている人、中古で探す人へ
商品改良が行われると、改良の前と後の車が中古車市場に並ぶようになります。今回の改良には、静音タイヤやサイレンサー、制御の変更のように、外から写真を見ただけでは分からない項目が含まれています。年式や写真だけで見分けようとせず、個々の車の装備を販売店で確かめるのが確実です。
「PS」のほうは、ホイールやブレーキキャリパー、エアコンルーバーの加飾といった、目で見て確かめられる装備を持っています。RFについては、トランクルームの深底部に手が入っているという注記がありますから、荷室の使い勝手を重視するなら、改良の前と後のどちらなのかを意識しておく意味があります。
乗り換えを考えているなら、新しい車の価格の幅は今回の発表で分かりました。次に確かめるのは、いま乗っている車がいくらになるかです。売却の時期の考え方は売却時期で扱っています。今回の商品改良が中古車の相場をどう動かすかを示す資料はなく、当サイトでは断定しません。
マツダのほかの発表はマツダに、一部改良や商品改良の記録はマイナーチェンジ・一部改良に、ほかの特別仕様車の発表は特別仕様車・限定車に集めています。
出典
この記事は、マツダが2026年6月26日に公表したニュースリリース「マツダ、「マツダ ロードスター」を商品改良-走りの魅力をさらに深化、特別仕様車「PS」を新設定-」を一次情報にしています。装備の名称、価格、発売時期、注記は、いずれも発表の表記のまま転記しました。当サイトはこのモデルに試乗していないため、乗り味や走りの印象は書いていません。