この記事は、日産自動車株式会社が 2026/09/21に公表した発表を一次情報にしています。 価格・発売日・仕様は発表の表記をそのまま記録しています。
出典:日産自動車、米国向け新型「ローグ ハイブリッド」を発表(確認日 2026/09/21)
日産自動車は2026年9月21日、米国で新型「ローグ ハイブリッド」を発表しました。日産独自のハイブリッドシステム「e-POWER」の最新世代を積んだSUVで、グレードごとの希望小売価格と、それぞれの販売開始時期まで示されています。新しい車の発表としては、決まっている部分がかなり具体的に出ている部類に入ります。
この記事で扱うのは、その発表に書かれていることだけです。最初にはっきりさせておくと、これは米国市場に向けた発表であり、日本での販売については何も書かれていません。そのかわり、生産を担うのは日産自動車九州だと明記されています。日本の工場で造って米国で売る車の発表であり、日本に住む読者にとっては「いま買える車の話」ではなく「日本の生産拠点が何を造るのかという話」として読むほうが実態に合います。
当サイトはこの車に触れていません。したがって走りの印象や使い勝手の評価は書きません。発表に書かれていない項目を、他の車種や国内で売られている別の車の数値で埋めることもしません。車名、グレード名、価格、単位は、発表の表記のまま転記しています。
日本で造って米国で売る、という発表になっている
発表の終盤に、生産と発売の予定がまとめて書かれています。新型「ローグ ハイブリッド」は日産自動車九州で生産され、2026年秋に米国で発売する予定です。最初に売り出すのはSR Technology Packageを装着したSR AWDグレードで、その後2027年初頭に、SV、SR、Platinumを含む全グレードの販売を開始する予定だとされています。発売が一度にではなく二段階に分かれている点は、価格表と合わせて読むところです。
発表はこの車の位置づけについても触れています。日産は2026年4月に「モビリティの知能化で、毎日を新たな体験に」という長期ビジョンを発表しており、より安全で、直感的に使いやすく、信頼性の高い商品を提供することで顧客の体験価値を高め、グローバルでの競争力強化を目指す、という説明が置かれています。そのうえで、米国は日産の成長と収益性を牽引する重要な市場であり、2030年度までに年間100万台の販売を目指すと書かれています。新型「ローグ ハイブリッド」は、その成長戦略を支えるコアモデルだという位置づけです。
日本の読者にとって意味があるのは、この車が日産自動車九州で造られると明記されている点です。国内の生産拠点がどの車種を担うのかという話は、日産が今月公表した日本事業の再構築とも地続きになります。そちらの内容は日産が日本事業の再構築を発表、年間100万台へ車種を再配置で、発表の記載だけを使って整理しています。ただし今回の発表には、両者の関係をどう考えるかという説明はありません。当サイトも、二つの発表をつなげて何かを結論づけることはしません。
グレードごとの価格と販売開始時期
発表には、メーカー希望小売価格の表が付いています。金額は米ドル建てで、日本円への換算は行いません。為替も税の扱いも国によって違うため、換算した数字は発表のどこにも存在しない新しい数値になってしまうからです。
| グレード | 希望小売価格 | 販売開始時期 |
|---|---|---|
| Rogue Hybrid SV AWD | $35,490 | 2027年初頭 |
| Rogue Hybrid SV AWD with SV Premium Package | $37,590 | 2027年初頭 |
| Rogue Hybrid SR AWD | $37,490 | 2027年初頭 |
| Rogue Hybrid SR AWD with SR Technology Package | $41,490 | 2026年秋 |
| Rogue Hybrid Platinum AWD | $43,490 | 2027年初頭 |
表を見ると、最初に発売されるSR Technology Package装着車が、SRの素のグレードよりも上の価格帯に置かれていることが分かります。グレード間でいくら違うのかは、表の二つの数字を並べて読み取ってください。当サイトは差額や平均のような、自分で計算した数値を記事に書かない方針です。計算結果を新しい数字として出すと、発表に存在しない値が一人歩きするためです。価格表そのものの読み方は新車の価格表の見方で整理しています。
なお、この表に載っているのはAWDのグレードだけです。前輪駆動の設定があるかどうかについて、発表に記載はありません。後述するとおり電動AWDが全グレード標準装備だと書かれていますので、表の構成もそれと整合しています。
搭載するのは「e-POWER」の最新世代
発表は、新型「ローグ ハイブリッド」に日産独自のハイブリッドである「e-POWER」の最新世代を搭載した、と書いています。日産は2016年に「e-POWER」を発売して以来、3世代にわたり技術を進化させてきたという説明があり、現在は「e-POWER」を搭載したモデルが世界68の市場で販売され、累計販売台数は約200万台に達しているとされています。
米国向けの「ローグ ハイブリッド」に積んだ「e-POWER」については、市場の道路環境や顧客の嗜好に合わせた専用チューニングを行い、米国市場に最適化した走行性能を実現した、と書かれています。どの項目をどう変えたのかという具体的な内容までは示されていません。
ここで注意しておきたいのは、「e-POWER」がどういう仕組みで走るのかについて、今回の発表は説明していないことです。世代の数え方と搭載実績は示されていますが、機構そのものの解説はありません。当サイトは発表に無い説明を足さない方針なので、仕組みの詳細はこの記事では扱いません。技術に関する発表は新技術・安全技術からまとめて辿れます。
公表されている走りの数値
走行性能について、発表が数字で示しているのは次の項目です。
| 項目 | 発表の値 |
|---|---|
| エンジン | 1.5リッターターボエンジン(e-POWER専用に静粛性と高効率を追求して開発) |
| 熱効率 | 42% |
| 燃費 | 市街地40mpg/高速道路36mpg/総合38mpg |
| 駆動方式 | デュアルモーター電動AWD(e-4ORCE)を全グレードに標準装備 |
| システム最高出力 | 225馬力 |
| 減速・停止の制御 | e-Pedal、スムースストップ |
燃費の単位であるmpgは米国で使われているもので、日本のカタログに載るWLTCモードの数値とは測定方法そのものが違います。並べて大小を比べられる数値ではありません。当サイトは単位の換算も行いません。換算した値は、発表のどこにも書かれていない数字になるためです。測定モードと数値をセットで読む習慣については新車のスペック表の見方に書いています。
駆動については、デュアルモーター電動AWD(e-4ORCE)を全グレードに標準装備し、前後モーターのトルク配分を常時最適化することで安定性や旋回性能を高めている、と説明されています。減速まわりでは、アクセルペダルを戻すだけで停止まで減速する制御としてe-Pedalを採用し、さらに停止直前のブレーキ圧を自動制御するスムースストップによって、自然で滑らかな停止感を実現したとされています。実際にどう感じられるかは試していないので書きません。
画面、音、充電まわりの装備
車内の装備については、グレードによる差がはっきり書き分けられています。
| 装備 | 発表での扱い |
|---|---|
| 12.3インチタッチスクリーン | 標準装備。ワイヤレスApple CarPlayおよびワイヤレスAndroid Autoに対応 |
| 14.3インチデュアルディスプレイ | Platinumグレードに標準装備、SRグレードにオプション設定。Google Maps、Google Playストア、Google Geminiに対応 |
| Boseプレミアムオーディオ | Platinumグレードに10スピーカーのシステムを搭載 |
| ワイヤレス充電器 | 全グレードに15W対応のQi2マグネット式を搭載 |
この節で確認できるのは、装備の名称と、どのグレードに付くのかという区分までです。画面の解像度、通信の契約条件、対応するサービスの提供期間といった項目の記載はありません。車載のサービス名はメーカーごとに呼び方が違い、同じ名前でも中身が同じとは限らないため、名称だけで比較しないほうが安全です。
運転支援は「ProPILOT Assist」の最新版
運転支援については、最新のProPILOT Assistが新型のミリ波レーダーや広視野角のカメラ、進化したソフトウェアによって、より自然な運転支援を実現したと書かれています。インテリジェント クルーズコントロールは、前走車の追従性能と低速域での挙動を改善するとともに、停止車両の検知速度を従来比で33%向上したとされています。さらに、渋滞時のハンズオフ機能や車線変更支援機能も搭載し、高速道路におけるさまざまな場面でドライバーの運転を支援すると説明されています。
ここで気をつけたいのは、「従来比」が何と比べたものなのかが、発表に書かれていないことです。比較の対象が示されていない向上率は、それ単体では意味を確かめられません。ハンズオフ機能についても、作動する条件や対応する道路の範囲までは書かれていません。運転支援の機能は、名前ではなく作動条件の一覧で確認するものだ、という前提は変わらないと考えてください。
デザインと室内について書かれていること
デザインは「Refined and Tough」をテーマに開発され、ワイドで力強いスタンスと日本らしさを表現したものだと説明されています。室内はクラス最大級となる前席の頭上空間と足元空間を確保し、ゼログラビティシートの採用や遮音ガラスなどによって静粛性を大幅に向上させ、高い快適性を実現したとされています。「クラス最大級」という表現は発表の書き方であって、当サイトが実測した結果ではありません。
実用面では、「ローグ」として初めてベンチレーションシートを採用し、夏場でも快適な室内環境を提供するとされています。さらに、約90度まで開く後席ドアや、チャイルドシートをリアシート中央にも設置できるよう5か所に設けたLATCHアンカーなど、小さな子どもがいる家庭への配慮が挙げられています。荷室についても十分な容量を確保し、大型スーツケースも積載できると書かれていますが、容量の数値そのものは示されていません。
この発表に記載がない項目
今回の発表が知らせているのは、車の位置づけ、パワートレインと燃費、装備、運転支援、デザイン、価格、発売時期、生産拠点です。以下の項目には記載がありません。当サイトは、記載のない項目を推測や他の車種の値で埋めません。
| 項目 | 発表での扱い |
|---|---|
| 日本での販売 | 記載がありません |
| 車両寸法・車両重量 | 記載がありません |
| 乗車定員 | 記載がありません |
| 荷室容量の数値 | 積載できるという記述のみで、数値の記載がありません |
| バッテリーの容量と種類 | 記載がありません |
| 前輪駆動グレードの有無 | 記載がありません |
| 発売日の日にち | 時期の表現にとどまり、日にちの記載がありません |
| 保証の条件 | 記載がありません |
| 日本の測定モードによる燃費 | 記載がありません |
価格と発売時期がここまで具体的に示されている一方で、寸法や重量といったスペック表の基本項目が出ていないのは、この発表の特徴です。米国市場に向けた告知として必要な情報から先に公開された、という形になっています。足りない項目は、後日の発表や現地の商品ページで確かめることになります。
日本で車の買い替えを考えている人の読みどころ
海外市場向けの発表は、そのまま日本の購入判断に使えるものではありません。今回のように市場が米国だと明記されている場合はなおさらです。それでも読む価値があるとすれば、メーカーがどの技術をどの市場の主力に据えようとしているかが、公表された数値と価格で分かるという点にあります。ハイブリッドを主力SUVの中心に置くこと、電動AWDを全グレードに標準装備としたこと、そしてその車を日本の工場で造ると明記したこと。いずれも発表に書かれている事実で、読者が自分で原文にあたって確かめられます。
逆に、この記事から読み取ってはいけないこともあります。同じ車が日本でも同じ仕様で売られるという見込み、米国の燃費値が日本の測定方法でも同じになるという理解、そして米ドルの価格から日本での価格を想像することです。どれも発表が答えていない部分であり、当サイトが確認できていない以上は書けません。
いま乗っている車の乗り換え時期を考えている場合、動かせるのは手元の車の側です。日産の発表は日産から、新型車の発表は新型車・ニューモデルからまとめて辿れます。次の車を待つあいだも、手元の車の価値は年式や走行距離とともに動きます。売る側の条件を先に確かめておくと判断が早くなるので、その仕組みは車の一括査定とは何かで整理しています。
出典
この記事は、日産自動車が2026年9月21日に公表したニュースリリース「日産自動車、米国向け新型「ローグ ハイブリッド」を発表」を一次情報にしています。車名、グレード名、希望小売価格、販売開始時期、エンジンの排気量と熱効率、燃費、システム最高出力、画面のサイズ、運転支援の内容、生産拠点は、いずれも発表の表記のまま転記しました。要約や単位の換算によって値を作り替えることはしていません。経営層の発言は引用していません。確認日は2026年9月29日です。全グレードの販売開始が2027年初頭に予定されているため、その時期に内容を見直します。