この記事は、三菱自動車工業株式会社が 2026/10/19に公表した発表を一次情報にしています。 価格・発売日・仕様は発表の表記をそのまま記録しています。
出典:三菱自動車、新型クロスカントリーSUV『パジェロ』をタイで発売(確認日 2026/10/19)
三菱自動車工業は2026年10月19日、クロスカントリーSUV「パジェロ」の新型をタイで発売したと発表しました。発表の見出しは「三菱自動車、新型クロスカントリーSUV『パジェロ』をタイで発売」で、副題に「タイを起点に世界約100の国と地域へ順次展開」と添えられています。日本で車を探している人にとって要点になるのは、本文に置かれた1文です。今年度はタイ国内のほか、オーストラリア、日本に向けて出荷するとされ、オーストラリアと日本では12月中旬より販売を開始しますと書かれています。
この記事は、その発表に書かれている範囲だけを整理したものです。日本での価格、グレード構成、日本仕様の装備は、今回の発表には出てきません。発表に無い項目は、先代の値や他の車種の値、報道の見通しで埋めることをせず、記載がないことをそのまま示します。
先に発表の性格をはっきりさせておくと、これはタイでの発売を知らせるもので、日本向けの発売を知らせるものではありません。日本について書かれているのは出荷と販売開始の時期だけで、価格表も受注の開始日も付いていません。日本仕様の中身を知るには、日本向けの発表を待つことになります。
発表に書かれている日程は、国ごとに分かれている
時期に関する記述を取り出すと、タイ、日本とオーストラリア、その他の国と地域の3段に分かれます。タイでの発売日は10月19日(月)です。日本とオーストラリアについては、今年度の出荷の対象になることと、12月中旬より販売を開始することが書かれています。来年度からは中東や中南米など世界約100の国と地域へ順次展開していく計画とされていますが、国ごとの時期までは書かれていません。
| 項目 | 発表での記述 |
|---|---|
| タイでの発売 | 10月19日(月)に発売 |
| 今年度の出荷先 | タイ国内のほか、オーストラリア、日本 |
| 日本・オーストラリアの販売開始 | 12月中旬より販売を開始 |
| 来年度からの展開 | 中東や中南米など世界約100の国と地域へ順次展開していく計画 |
| 生産を担う工場 | ミツビシ・モーターズ・タイランド(MMTh)のレムチャバン工場 |
| 価格 | 記載がありません |
ここで注意したいのは、「販売を開始します」という言い方です。発表はこの言葉を時期の表現として使っていて、受注の開始日、価格の公表日、納車の開始時期を別々に示してはいません。新車は、発表、受注開始、発売、納車がそれぞれ別の日付になるのが普通で、販売開始の時期が示されたからといって、その時点で店頭の見積もりが取れる状態になっているとは限りません。この並びの違いは新車の発表から発売までの流れで整理しています。
日本で売られる車は、タイで生産されたものになる
発表は、新型パジェロをミツビシ・モーターズ・タイランド(MMTh)のレムチャバン工場で生産すると書いています。工場はタイ東部チョンブリ県のレムチャバン工業団地に位置し、同社のグローバル生産・輸出戦略を支える中核拠点だと説明されています。長年にわたりラダーフレームモデルを生産してきた経験と技術を活かす、という記述も添えられています。ラダーフレームは、はしご状の骨組みに車体を載せる構造の呼び方で、悪路の走行や重い荷物に向くとされる作り方です。
出荷についての記述とあわせて読むと、今年度に日本へ入ってくる新型パジェロは、この工場で生産された車になります。日本国内の工場で作る車ではないということです。ただし、輸送の方法、入荷の間隔、注文から納車までにかかる期間については、発表に記載がありません。日本国内で何台を売る見込みなのかも書かれていません。
「12月中旬」が分かっても、比べるための材料はまだそろわない
日本での販売開始の時期が示されたことで、待つかどうかの見当は付けやすくなりました。いっぽうで、他の車と比べるために必要な数字は、まだ公表されていません。価格が分からなければ、同じクラスのSUVとの比較も、いま乗っている車の下取りを含めた総額の検討もできません。グレードが何種類あり、どの装備がどのグレードに付くのかも、今回の発表の範囲外です。
当サイトは、発表に無い数値を新しく作らない方針を取っています。したがって、日本での価格を見込みで示すことはしません。価格表が出たときに何を見ればよいかは新車の価格表の見方にまとめています。発表の中で、どこまでが決まった話なのかを切り分ける読み方はプレスリリースの読み方で扱っています。
開発では、国内の砂地でも走行試験を行ったと公表している
発売から2日後の2026年10月21日、三菱自動車は新型パジェロの開発について、鳥取砂丘月面実証フィールド「ルナテラス」(鳥取県鳥取市)で走行試験を実施したと公表しました。宇宙産業向けの実証フィールドを、自動車メーカーが市販車開発のための走行試験に使うのは初めてだとされています。発進、加速、旋回、登降坂といった走行シーンで、駆動力配分や車両運動制御が狙い通りに機能しているかを確認しながら最適化したと書かれています。
この発表は、従来は中東やオーストラリアなど海外の砂漠地帯で行っていた砂地での走行試験と車両評価を、国内でも実施できるようにしたものだと説明しています。試験車両の輸送にかかる期間や費用を削減でき、開発と評価のサイクルを短縮できるという書き方です。性能を示す数値が公表されたわけではありませんが、悪路での走りをどこでどう確かめたのかを公表している点は、発売時期の発表とあわせて読む価値があります。
9月の世界初披露と、今回の発表のつながり
新型パジェロは、2026年9月2日に世界初披露が公表されています。そのときの発表には、車体の寸法、エンジンの最大トルク、4WDの名称、ドライブモード、安全装備の名称が具体的に書かれていた一方で、価格と発売日の記載はありませんでした。当サイトでは、その内容を新型パジェロの世界初披露で表記のまま整理しています。
今回の発表は、その続きにあたります。披露で車の中身が出て、今回で発売の起点と時期が出た、という順番です。まだ出ていないのは価格と日本仕様の詳細で、この2つは日本向けの発表を待つことになります。2つの発表を並べて読むと、何が公表済みで何が未公表なのかを取り違えにくくなります。
この発表に記載がない項目
次の項目には記載がありません。当サイトでは、記載のない項目を先代の数値や同じクラスの他車の数値で埋めることをしません。
| 項目 | 発表での扱い |
|---|---|
| 日本での価格 | 記載がありません |
| 日本仕様のグレード構成 | 記載がありません |
| 日本仕様の装備・パワートレイン | 記載がありません |
| 日本での受注開始日 | 記載がありません |
| 販売開始日の具体的な日付 | 記載がありません(12月中旬という表記のみ) |
| タイでの価格 | 記載がありません |
| 生産台数・販売台数 | 記載がありません |
| 来年度の展開先の国名の内訳 | 記載がありません(中東や中南米などという表記のみ) |
見込みの数字を置かないのは、それが当サイトで確認した値のように読まれてしまうためです。とくに価格とグレード構成は、日本向けの発表で初めて示される部分です。
いまクロカンSUVを検討している人が判断できること
第一に、日本で買える時期の見当は付きました。発表は、日本では12月中旬より販売を開始すると書いています。急いで別の車に決める前に、価格の発表を待つという選択ができる状態になったということです。ただし「中旬」という書き方のままで、具体的な日付は示されていません。
第二に、いま乗っている車の売却や下取りを急ぐ理由は、この発表からは出てきません。新型の価格が公表されていないため、乗り替えにかかる総額を見積もれないからです。査定の金額は時期や在庫の状況で動くものなので、当サイトで相場の先読みはしません。価格が出てから、販売店の見積もりと買取の査定を同じ時期にそろえて比べるのが確実です。
第三に、ラダーフレームのクロスカントリーSUVという枠で比べたい場合、いま日本で販売されている車の装備と価格は、各社の公式ページと販売店の見積もりで確かめられます。車種はSUVから探すで辿れます。各社の発売と価格に関する発表は発売・価格発表に、三菱自動車の発表は三菱に集めています。
出典と、この記事を更新する条件
この記事は、三菱自動車工業が2026年10月19日に公表した発表を一次情報にしています。タイでの発売日、生産を担う工場とその所在地、今年度の出荷先、日本とオーストラリアの販売開始の時期、来年度からの展開計画は、いずれも発表に書かれている範囲です。開発段階の走行試験については同社が2026年10月21日に公表した発表、世界初披露の内容については2026年9月2日の発表を参照しました。いずれも2026年10月27日に発表ページを確認しています。
日本での価格、グレード構成、受注の開始日、販売開始日の具体的な日付が公表された場合に、この記事を更新して編集日を改めます。販売開始の時期が近く、短い間隔で情報が増える段階のため、1か月を目安に三菱自動車の発表を再確認します。