2018年もいよいよ中盤に差し掛かりますが、今年の新車市場もSUVが中心であることは間違いないようです。そこで、昨年の12月と今年デビューした新型SUVの3台、「エクリプスクロス」「CX-8」そして「クロスビー」の販売実績から成績を見ることにしました。
三菱「エクリプスクロス」
3月に国内デビューを果たした三菱の新型SUV「エクリプスクロス」から。約一年もの長いティザー期間のすえに登場した三菱起死回生の意欲作である「エクリプスクロス」は、販売目標台数の1,000台/月に対して、3月度にいきなり4,996台を登録しています。発売前、2月末時点で約5,000台の予約注文は、三菱車としては異例のことで、久々の三菱製新型SUVを心待ちしていたファンが飛びついたようです。
そしてこの「エクリプスクロス」は、三菱ファン以外からも熱い視線を浴びています。現在、スタイリッシュなSUVが人気となっていますが、トヨタのC-HRの登場で頂点に達した感があり、大ヒットとなったそのC-HRも今年に入って販売は大幅に減少しています。あまりに多くの同車が街に溢れ、飽きられたとも思われますが、SUVを求める層から「ちょっと違う」と、改めて思われ始めているのです。
そんな中で登場した「エクリプスクロス」は、クーペスタイルのスタイリッシュさを持ちながらも、あくまでSUVとしての走行性能にこだわる姿勢がデザインにも表れ、十分な地上高を保ち、4WDが標準で「剛」のイメージを前面に出しており、C-HRと対極ともいえるモデルとなったのです。
マツダCX-8
via www2.mazda.com
3列シートSUV、しかも300万円台という高額車種でありながら、累計受注台数が1月15日時点で月間販売計画1,200台に対し、10倍を超える12,042台となるなど、好調なスタートとなった「CX-8」。マツダでは「CX-5」も大ヒット中であり、「CX-8」の生産が受注に追いつかず、1-2月は2千台程度しか登録できませんでしたが、生産が整った3月度には4,342台を登録し、他メーカーからも注目を集めています。
via www2.mazda.com
3列シートSUVはミニバンに取って代われるのかという疑問はありましたが、本来はミニバンを必要としないユーザーに、新しいジャンルを提示したとみるのが適切でしょう。
そして、パワーアップしたクリーンディーゼルによる動力性能とスタイリングが、3列シートさえ必要としない層からも支持を得ていることが注目されます。
そして、パワーアップしたクリーンディーゼルによる動力性能とスタイリングが、3列シートさえ必要としない層からも支持を得ていることが注目されます。
スズキクロスビー
via www.suzuki.co.jp
スズキはこれまでも、「イグニス」や「SX4 S-CROSS」などで、相次いで登録車市場にSUVを投入していますが、この「クロスビー」はそれら海外市場専用車種とは異なる、日本の市場にピッタリのコンパクトSUVとなっています。軽自動車で一大ブームメントを引き起こした「ハスラー」を思い起こす愛らしいデザインが特徴ですが、割高感が強く、販売目標台数はクリアしても、思ったより伸び悩んでるのが現状です。
via www.suzuki.co.jp
170万円台から200万円前後という価格帯は、「ソリオハイブリッド」並みで納得のいくものですが、軽自動車の「ハスラー」似であることが、「高い」と思わせているようです。低燃費で使い勝手のいい広さと大きさ、そして人気のSUVルックを持つ「クロスビー」ですから、もっと売れてもいいはずです。
まとめ
2018年には、トヨタの「RAV4」、ホンダの「CR-V」、そしてスバルからは「フォレスター」といったビッグネームの新型も、すでにスタンバイしているなど、さらに多くのSUVが登場予定となっています。先行して市場に投入された今回の3台は、それらライバルに優位でいられるのか、注目される2018年です。
]]>
コメント:三菱としてはこれ以上ない上出来の成績です
3月1日発売
販売目標台数1,000台/月
3月度登録台数4,996台