日産フェイスのカングー、日産「NV250 」を発表

日産自動車の欧州部門は5月14日、ビジネスユーザー向けの汎用性の高い日産の欧州戦略商用車である「日産NV250」を発表しました。2019年9月から、欧州各地で販売される予定となっています。

「カングー」のOEMモデル

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Nissan offers major boost to compact van segment with NV250 (60814)

「日産NV250」は、ルノー日産三菱アライアンスの提携となる新型商用車で、一目見てわかるように「日産NV250」は、ルノーの「カングー」のOEMモデルとなります。「日産NV250」の「カングー」との変更点はフロントマスクが中心で、日産ブランドのアイデンティティのお馴染みのブーメラングリルを採用するなどして、日産車らしい顔つきになっています。これだけで一気に日産車になってしまいます。
Nissan offers major boost to compact van segment with NV250 (60823)

「日産NV250」はルノー日産三菱アライアンスの小型バンの生産拠点に位置付けられているルノーのモブージュ工場において生産されます。また、モブージュ工場は、フランスの工場の中でも効率が高く、ルノーグループは今後5年間で、多くの投資するとともに新規雇用も進め、バンの生産拡大を支援していくとしています。 日産ヨーロッパの小型商用車ディレクター、パオロ・デットーレ氏は、次のように述べています。「新しい日産NV250は、大きな願いを抱く中小企業に最適なコンパクトバンです。そして、ビジネスの提供と余暇の自由の拡大を目指しています。」

ショートとロングの2種類

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「日産NV250」には、オリジナルのカングー同様に、ショートとロングの2種類のボディサイズを設定していて、ショートボディのコンビL1/パネルバンL1は全長が4280mm、クルーキャブL2/パネルバンL2はロングボディで全長が4670mmとなっています。また、全幅1830mm、全高1800mmは 各モデルとも同じサイズで、積載量は800kgとなっています。 L2では、4名が乗車できるシートと荷物スペース用のマルチポジションバルクヘッドを装備しつつ、荷室長は、クルーキャブL2が2000mmとなり、パネルバンL2では、2870mmとなっています。コンビL1では、乗車定員が5名となり、クルーキャブは、乗車定員は4名。リアシートのないパネルバンは、2名または3名となります。

パワートレインは、3種のディーゼルエンジン

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また、パワートレインには、ルノーの1.5Lディーゼルエンジンを搭載し、最大出力80hp(59kW)、95hp(70kW)、115hp(85kW)の3仕様が設定されています。燃費性能は、最も優れる仕様で、80hpバージョンと95hpバージョンが22.7km/L、115hpバージョンが21.7km/Lとなっています。 さらに、荷室のウッドパネル、リアゲートの車椅子アクセス、オンボードの冷蔵装置などのオプションを用意し、重量物積載時の坂道発進を支援する「ヒルスタートアシスト」や、滑りやすい路面でのトラクション性能を高める「エクステンドグリップ」なども採用されています。

メルセデス版もあります

メルセデスベンツ シタン

メルセデスベンツ シタン

ルノーカングー

ルノーカングー

なお、ルノーはメルセデスベンツにも「シタン」として、「カングー」を2012年からOEM供給しており、「NV250」と同じくモブージュ工場で生産されています。兄弟車のメルセデスベンツ「シタン」もフロントマスクが変更されており、スリーポインテッドスターを配した五角形グリルやつり上がったヘッドランプは、シタンの専用デザインとなっており、メルセデスベンツ車の一員との主張を明確にしていて、3モデルをならべると各ブランドの特徴が良く分かっておもしろいです。これでルノーカングー、メルセデスベンツシタン、日産NV250の3モデルが、兄弟車ということになります。

まとめ

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日本でもお馴染みの現行カングーのOEM供給ですが、「NV250」も日本で売って欲しいようなカングーだから雰囲気があっていいのでやめて欲しいような。どうせならメルセデスベンツ「シタン」が良いなとか、色々考えてしまいます。日本では乗用タイプだけですが、この商用バン、特にロングボディなどは需要があると思うので、商用車だけでも日産ブランドで導入してもらえればありがたいですね。
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