新型には負けないぞ!3代目スズキジムニー(JB23)の魅力!

4代目ジムニーがデビューしましたが、まだまだ需要に供給が追い付いていない状態です。年単位で納車を待たなければならないケースもあるようです。 しかし、ひとつ前のモデルなら中古市場の在庫は豊富です。型落ちといっても、オフロードの走行性能は新型には負けていません。 実際に3代目ジムニーに乗ってみて、感じた事をレビューします。

どんなクルマ?

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3代目スズキジムニーは、1998年10月にデビューしました。
パジェロミニと同様、軽自動車の規格が改正されたのに合わせてのモデルチェンジです。 2代目までは角のある無骨な見た目でしたが、3代目は丸みを帯びた、親しみの持てるデザインとなりました。 ほとんどのクルマはボディーとシャーシが一体になったモノコックですが、ジムニーは伝統的にはしご型のラダーフレームにボディーを載せる方式を取っています。 シャーシ剛性を上げ、オフロードの走破性を確保する設計は3代目も同様でした。 エンジンはターボのみで、4速ATと5速MTが選べ、ローレンジの切り替え付きの4WDが搭載されていました。
一時期FRモデルがラインナップされていましたが、すぐにカタログ落ちしたのを見るとあまり人気が出なかったようです。 3代目ジムニーはモデルライフが長く、なんと10回のマイナーチェンジを経て20年間も生産され続けました。 そのため、カスタムパーツやカスタム手法は実に豊富です。 自分だけの一台を作る事もできますよ!

3代目スズキジムニーのここがイイ!!

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本格的な悪路走破性

3代目スズキジムニーは、先代と同様に本格的な4WDシステムが与えられています。
Hi/Lo切り替え付きパートタイム4WDは、急勾配の悪路でも確実に走破できるため、林道や雪道でも安心して走行できます。 YouTubeで検索すると、雪でスタックした普通車やトラックをジムニーが牽引して助ける動画がいくつも上がっており、軽自動車を超えた性能には目を瞠ります。

質実剛健な作り

ある程度のラグジュアリー性を持たせたパジェロミニとは異なり、3代目ジムニーは質実剛健なオフローダーといった趣きです。 リアシートを畳んでもフラットにはなりませんし、ダッシュボードの素材やエアコンのダイヤルも先代よりは良くなったとはいえチープ感は否定できません。 しかし、そのおかげで5MTのベースグレードの本体価格は130万円を切っており、あくまでジムニーは道具なのだという事を再認識させられます。

実績のあるK6Aエンジン

3代目ジムニーに搭載されるエンジンはK6Aターボ1種類のみですが、このエンジンはなかなか丈夫かつパワーがあり、とても頼りになります。 1994年に開発されたエンジンで、オールアルミ製で軽く、またタイミングチェーン式のためベルト交換の必要がありません。 ジムニーに搭載されているK6Aは64ps/6,500rpm、10.8kg・m/3,500rpmの出力を誇っており、1トン近い車体を力強く加速させます。 3,000rpmを超えたあたりでターボの加給を感じますが、そのまま回していくとレブリミットの手前、6,000rpmを超えたあたりでススっと前に引っ張られる感覚があります。 スペックの表記をダイレクトに感じられる、実に面白いエンジンです。

3代目スズキジムニーのここはそうでもない…

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オンロードの走行性能

ジムニーはオフロードの走破性に「全振り」していると言っても過言ではなく、オンロードの走行性能は犠牲になっています。 路面の凹凸を乗り越えるとダイレクトに振動が伝わってきますし、高めのスピードでコーナーに入るとタイヤのヨレを明確に感じます。 それでも、先代よりはだいぶマシなのですが…

燃費

3代目ジムニーは性格上、燃費を追求するようなクルマではありません。 抑えめのペースで長距離を走っても、12~13km/lが良い所ではないでしょうか。街乗りメインであれば10km/lを切るのはよくある事です。 1トン近い車重に大きいタイヤを履いているため、燃費の悪さは仕方のない所です。

実質2人乗り

リアシートはとても狭く、小学生くらいのお子さんなら何とか乗れそうですが、大 人はちょっと厳しそうです。 常に畳んでおいて、荷室の一部としておいた方がいいのかもしれません。

まとめ

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3代目スズキジムニーは先代よりも洗練された見た目、乗り心地をもつ本格的な軽オフローダーでした。 1970年に初代が班内されて以来、「このクルマじゃなきゃ!」というファンを増やしつづけています。
仕事や趣味で山に入る人はもちろん、豪雪地帯に住む人やオフロード競技を楽しむ人などに必要とされてきたクルマでした。 スズキというメーカーを象徴するクルマといっても過言ではなく、スズキファンにとっては精神的な大黒柱ともいえるモデルです。 2018年7月に4代目が発表されましたが、待ちに待ったファンからの注文が殺到しており、2018年9月時点では納車を年単位で待たなければならない状況です。 そのためか中古市場はタマ数の割に価格は落ち着いておらず、3代目の買い時はまだもう少し先ではないかと思います。 100万円の予算なら、走行3万km以下の個体を探すことは十分に可能です。
年式の新しい下位グレードか、少し古めの上位グレード・限定車が射程圏内に入ってきます。 3代目ジムニーを中古で購入する際は、オフロードで酷使されていないかどうかを確認しましょう。
下回りを覗くことができるので、打った跡や凹みがないかを目視で確認できます。 また、オイル管理がいいかげんだった個体は、タービンからオイルが滲んでいることがあります。
その場合、20万円近い修理代が掛かってしまうため、ここも要チェックです。 もう一つは、可能であれば試乗させてもらう事です。
走行中にブレーキをかけてみて、ディスクに歪みが出ていないかをチェックする意味もありますが、その乗り心地を受け入れることが出来るかどうか自分で判断してみてください。
ジムニーはオフロードの走破性に特化したクルマであるため、乗り味は普通の乗用車とは全く違います。 渓流釣りや山歩きが趣味の方は、これ以上に頼れる相棒はないと言っても過言ではありません。
ボディーが小さいので、狭い林道でも臆せず入っていくことが出来ます。
しかし、LSDやデフロック機構は装備されていないので、対角線上のタイヤが浮いてしまうような状況になると走行できなくなるため注意が必要です。 3代目スズキジムニーは趣味のクルマ、或いは個性を表す手段として、セカンドカーにとてもオススメな一台です。
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