大人気の軽クロスカントリー・スズキ・ジムニーですが、ここで注目したいのは兄貴分のジムニー・シエラです。
新型シエラ登場
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1970年に登場して以来、軽ながら、本格的なラダーフレームをもつ軽クロスカントリー車ということで、多くの支持を集めているのがスズキ・ジムニーです。約20年ぶりに新モデルにチェンジとなりました。そして、それに伴って兄貴分のジムニー・シエラも一新されました。
注目の中心は確かに軽のジムニーの方かもしれませんが、今度のシエラは非常にお勧めで、ぜひともここでその特長をいろいろ紹介したいと思います。
ジムニーの魅力
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まずはジムニー全般の魅力です。一新されたボディはシエラも軽のジムニーと同様で、新開発の強固なラダーフレーム、FRレイアウト、副変速機付パートタイム4WD、3リンクリジッドアクスル式サスペンションという、まさにジムニーの伝統とも言えるメカニズムを継承しています。
更に新型のポイントになっているのがブレーキLSDトラクションコントロールです。そもそもジムニー系にはデフロックが装備されていません。おそらくジムニーは小型軽量なので走破性に問題がないからだと思われます。それでも前後対角線方向のタイヤが空転してしまうと、いかにジムニーと言えどもスタックしてしまう可能性が出てくることになります。
そうした状況を解決するための装備がブレーキLSDです。ブレーキLSDは、4Lモード(4WD低速)にした際に機能で、空転している車輪にブレーキがかかり、その分の駆動力が反対側の車輪に使われるという機能です。これでスタックを間逃れることができるわけです。
ちなみに、3リンクリジッドアクスル式のサスペンションはジムニーの伝統のひとつです。左右の車輪をダイレクトにつないでいるのがリジッドアクスル式サスペンションです。一般的な乗用車は独立懸架式サスペンションですが、それに比べて、凹凸路での優れた接地性、大きな対地クリアランスが確保できます。非常に堅牢な構造で、過酷な環境にも耐える信頼性があります。
更に、ヒルホールドコントロール、ヒルディセントコントロールも装備され、滑りやすい坂道でも余裕ができています。ヒルホールドコントロールとは後退抑止機能のことで、坂道での発進時にブレーキからアクセルにチェンジする瞬間、ブレーキが一時的(最長約2秒間)に作動して、クルマの後退を抑えてくれます。ヒルディセントコントロールは、急な下り坂などでブレーキを自動制御し、クルマの加速を抑えてくれます。
外観は面の剛性を高める骨っぽい造形になっており、降雪時にも雪がたまりにくい凹凸が少ない形状なのもジムニーらしい点で、スクエアボディは、車両姿勢や状況を把握しやすくためにオフロード車としては欠かせないのです。
シエラ独自の魅力
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ここまではジムニーと共通の特徴ということになりますが、次はジムニーシエラならではの魅力ということで進めていきましょう。
まずは外観です。写真の通り、オーバーフェンダーが際立ったバランスのいいデザインになっています。国際的に見ればこちらの方が「本家なのでは」と思えませんか?全幅は170mmワイドで、その分がオーバーフェンダーです。
更に専用の大型化されたバンパーも迫力があります。もちろんジムニーもいいのですが、軽の枠ゆえの制限を感じ、デザインとしてはシエラの方が本命ではないかと筆者は感じております。
そしてジムニー・シエラはエンジンも一新されています。従来は1,300ccの88psでしたが、これが1,500ccの102ps(DOHC吸気VVT)になり、軽ターボエンジンとは明確な差ができました。当然ながら静粛性でも優れています。これは大きなアドバンテージになると思います。
また、タイヤも205/70R15から195/80R15へと変更になっており、その分、逆にトレッドが広くなっています。これでオンロードでのコーナーリング性が向上しています。
インテリアは基本的にジムニーと共通ですが、水平を基調にした力強さを感じるインストルメントパネル、ドアミラー付近の視界がいい形状のベルトラインは、シエラがオフローダーなんだなと感じさせてくれます。フロントシートも
高剛性化、高強度化されています。
安全装備面では、「スズキセーフティサポート」を採用し、安心&安全な運転を支援します。単眼カメラ&赤外線レーザーレーダーによる衝突被害軽減ブレーキ「デュアルセンサーブレーキサポート(DSBS)」をはじめ、誤発進抑制機能、車線逸脱警報機能、ふらつき警報機能、ハイビームアシスト、先行車発進お知らせ機能を搭載。
「車両進入禁止」や「はみ出し通行禁止」、最高速度の各標識をメーター内に表示させドライバーに通知する「標識認識機能」も採用されています。
シエラはお勧め!
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ジムニーとジムニー・シエラの価格差は約20万円です。税金は違いますが、従来はやや脇役的な存在だったかもしれませんが、いろいろな面で魅力のある新型ジムニー・シエラは非常に魅力的な選択肢になると思います。
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