新型CX-5を検討するときに最初に決まってしまうのは、エンジンではなく装備です。グレード比較のページを見ると、搭載するエンジンは3つのグレードすべてがe-SKYACTIV G 2.5、トランスミッションもすべて6EC-ATと書かれています。つまり、どのグレードを選んでも動力の組み合わせは変わりません。選ぶ側が決めるのは、グレード(S・G・L)と駆動方式(2WD・4WD)、そして色です。この3つが決まると、表に並ぶ金額も、付いてくる装備も確定します。
価格は、3つのグレードにそれぞれ2WDと4WDが用意されているため、6通りが並びます。いちばん低いのがSの2WDで3,300,000円、いちばん高いのがLの4WDで4,306,500円です(いずれも消費税込み)。この記事は、その6つの金額と、グレードで記載が分かれている装備を、公式ページの表記のまま並べ直したものです。確認したのは2026年10月22日です。
当サイトはこの車に試乗していないため、乗り味や静粛性の評価は書きません。また、全長や車両重量、燃料消費率のように、今回確認した公式ページに載っていない数値も書きません。どの項目がカタログや諸元表に移らないと分からないのかは、後半に一覧で挙げます。
価格は3グレード×2つの駆動方式で6通り
まず、グレード比較のページに価格が付いて並んでいる6つを、そのまま表にします。エンジン名・トランスミッション・駆動方式・金額の表記は公式ページの記載どおりです。
| グレード | エンジン | トランスミッション | 駆動方式 | メーカー希望小売価格(消費税込み) |
|---|---|---|---|---|
| S | e-SKYACTIV G 2.5 | 6EC-AT | 2WD | 3,300,000円 |
| S | e-SKYACTIV G 2.5 | 6EC-AT | 4WD | 3,536,500円 |
| G | e-SKYACTIV G 2.5 | 6EC-AT | 2WD | 3,520,000円 |
| G | e-SKYACTIV G 2.5 | 6EC-AT | 4WD | 3,756,500円 |
| L | e-SKYACTIV G 2.5 | 6EC-AT | 2WD | 4,070,000円 |
| L | e-SKYACTIV G 2.5 | 6EC-AT | 4WD | 4,306,500円 |
この6行をグレードの順に並べると、金額が一度だけ前後する場所があります。Sの4WDに示されている金額は、Gの2WDに示されている金額より高くなっています。駆動方式を先に4WDと決めてしまうと、同じ予算でGの2WDが選べたのに気づかないまま候補が狭まる、ということが起こり得ます。逆にグレードを先に決めれば、残る判断は2WDか4WDかの一つだけになります。どちらから決めるかで、候補の残り方が変わります。
ページは、3つのグレードにそれぞれ短い説明を添えています。Sは「SUVらしいタフさと頼れる道具感が際立つグレード」、Gは「力強さの中に洗練さを感じられるグレード」、Lは「高級感を放つ、上質さとスポーティーさを極めたグレード」と書かれています。これはメーカーによる位置づけの説明で、第三者の評価ではありません。実際に何が違うのかは、次の項目で装備の記載として確かめます。
価格の注記も見落とさないほうがよい部分です。ページには、価格はメーカー希望小売価格(消費税10%込み)であり、価格については販売会社が独自に定めていること、保険料、税金(消費税を除く)、登録などに伴う諸費用、各販売会社でセットする付属品の費用は別途申し受けること、そして別途リサイクル料金が必要であることが書かれています。表に並ぶ金額は、販売店で受け取る見積書の総額ではありません。希望小売価格という金額が何を指すのかはメーカー希望小売価格とはで整理しています。
グレードで記載が分かれるのは、足元・内装・画面・音
パワートレインが共通である代わりに、グレード比較ページで記載が分かれているのは、タイヤとホイール、シートの素材、センターディスプレイの大きさ、オーディオの構成です。公式ページの記載をそのまま並べます。
| 項目 | S | G | L |
|---|---|---|---|
| タイヤ&ホイール | 225/65R17 102V/17×7J(グレーメタリック塗装) | 225/55R19 99V/19×7J(切削加工:ブラックメタリック塗装) | 225/55R19 99V/19×7J(ブラックメタリック塗装) |
| シート | クロス/ブラック | 合成皮革(レガーヌ)/ブラック | レザー/ブラック(レザー/スポーツタンはオプションで選択可) |
| センターディスプレイ | 12.9インチ | 12.9インチ | 15.6インチ |
| オーディオ | マツダ・ハーモニック・アコースティックス+8スピーカー | マツダ・ハーモニック・アコースティックス+8スピーカー(Boseサウンドシステムはオプション) | Boseサウンドシステム(AUDIOPILOT3+Centerpoint2)+12スピーカー |
タイヤの記載で分かれているのは、Sだけが17インチで、GとLが19インチという点です。タイヤは走り続ければ必ず交換する部品なので、サイズの違いは購入後の支出にも関わります。ただし交換費用の目安は公式ページに書かれていないため、この記事では金額を出しません。見積りの段階で、車両価格とは別に販売店へ確かめておく項目だと考えてください。
シートは、Sがクロス、Gが合成皮革(レガーヌ)、Lがレザーと書かれていて、素材が3段に分かれています。Lだけは、ブラックのほかにレザーとスポーツタンの組み合わせをオプションで選べると記載されています。内装の色まで選べるのは最上位だけ、という線引きです。
画面と音は、Lとそれ以外で分かれます。センターディスプレイはSとGが12.9インチ、Lが15.6インチ。オーディオはSとGがマツダ・ハーモニック・アコースティックスと8スピーカーの組み合わせで、LはBoseサウンドシステムに12スピーカーです。Gについては、Boseサウンドシステムをオプションとして選べると書かれています。音を優先するならLまで上げなくても手が届く、という読み方ができます。
〇・△・―の3つの印を読み分ける
グレード比較ページの主要装備の欄は、3つの印で書かれています。凡例は、〇が標準装備、△がメーカーオプション、―が装備なしです。この3つを区別しないと、「付いている」と「選べば付く」と「選べない」が同じに見えてしまいます。記載のある主な機能を、印のまま並べます。
| 機能 | S | G | L |
|---|---|---|---|
| ヘッドランプ内シグネチャーLED | ― | 〇 | 〇 |
| リアコンビランプ内シグネチャーLED | ― | 〇 | 〇 |
| ルーフレール | ― | 〇 | 〇 |
| アクティブ・ドライビング・ディスプレイ | ― | 〇 | 〇 |
| ステアリングヒーター | ― | 〇 | 〇 |
| リアシートヒーター | ― | △ | 〇 |
| アダプティブLEDヘッドライト(ALH) | ― | ― | 〇 |
| ハンズフリー機能付パワーリフトゲート | ― | ― | 〇 |
| パノラマサンルーフ | ― | ― | △ |
この表の形で目立つのは、Sの欄がこの9項目すべて―になっていることです。Sは価格がいちばん低いグレードですが、ここに並ぶ装備は選ぶこともできない形になっています。欲しい装備が1つでもこの中にあるなら、判断はSかG以上かの二択に変わります。
△が付いているのはGのリアシートヒーターと、Lのパノラマサンルーフの2か所です。メーカーオプションについてページは、「メーカーオプションは車両ご注文時に申し受けます。メーカーの工場で装着するため、ご注文後はお受け出来ませんのでご了承ください」と書いています。納車後に足すことができない装備だという意味です。契約を急ぐ場面でも、この欄だけは後回しにできません。
なお、安全装備については、グレード比較ページの範囲でもアダプティブLEDヘッドライト(ALH)がLだけ〇になっています。運転支援の一覧は安全性能のページに別に掲載されていて、グレードごとの標準・オプションの線引きもそこに書かれています。項目数が多く、この記事の表に収めると取りこぼしが出るため、運転支援を基準に選ぶ場合は公式の装備一覧で確かめてください。
全車に共通している部分
エンジンとトランスミッションのほか、走行性能のページには、4WD車にi-ACTIV AWDが標準装備であること、G-ベクタリングコントロールプラス(GVC Plus)を備えること、マツダ インテリジェント ドライブ セレクト(Mi-Drive)にNORMAL・SPORT・OFF-ROADの3つのモードがあることが書かれています。4WDを選んだときに加わるのは駆動方式の違いだけではなく、この制御も含まれます。
発売時のニュースリリースには、この世代で新しくなった部分が整理されています。開発コンセプトは「新世代エモーショナル・デイリーコンフォート」。装備面では「15.6インチ/12.9インチのタッチパネル式大型センターディスプレイおよびマツダ初のGoogle搭載」と書かれ、「新たな電子プラットフォーム「MAZDA E/E ARCHITECTURE+(マツダ イーイー アーキテクチャー プラス)」を採用」とされています。燃料については「日本国内で販売するマツダ車として初めて、E10ガソリンに対応。」という記載があります。
一方で、最高出力、最大トルク、総排気量といったエンジンの数値は、今回確認した公式ページとニュースリリースのどちらにも記載がありません。当サイトでは、他の車種や先代の値で埋めることはしません。
色を選ぶ段階で加わる金額
ボディカラーは7色が設定されていて、そのうち3色が有料の特別塗装色です。金額は公式ページの表記のまま並べます。
| ボディカラー | 加算の記載 |
|---|---|
| ネイビーブルーマイカ | 記載なし(標準色) |
| ジェットブラックマイカ | 記載なし(標準色) |
| エアログレーメタリック | 記載なし(標準色) |
| ポリメタルグレーメタリック | 記載なし(標準色) |
| ロジウムホワイトプレミアムメタリック | 55,000円高(消費税込み) |
| ソウルレッドクリスタルメタリック | 77,000円高(消費税込み) |
| マシーングレープレミアムメタリック | 55,000円高(消費税込み) |
当サイトでは、車両価格と色の加算を足した金額をここに書きません。公式ページに載っていない数字を新しく作ることになるためです。自分の候補で見当をつけるときは、上の価格表の金額と、この表の該当する金額を並べて見てください。色は見積りの最後に決めがちな項目ですが、金額が動く場所の一つです。
室内と荷室に示されている数値
室内空間のページには、室内高として「1,299mm(サンルーフ付車は1,267mm。いずれも社内測定値)」と書かれています。荷室のページには、後席使用時の荷室奥行×荷室幅が994mm×1,050mm、後席収納時が1,845mm×1,050mm(いずれも社内測定値)と記載されています。
ここで2つ押さえておきたいことがあります。1つは、いずれも「社内測定値」と添えられた数値で、諸元表の値や第三者の計測値ではないという点です。もう1つは、サンルーフを選ぶと室内高の数値が変わると書かれている点です。先に見た△の装備が、寸法の数値にも関わる例になっています。
荷室の容量(リットル)、開口部の寸法、後席を倒したときの段差については、今回確認したページに記載がありません。積みたい物が決まっている場合は、数値ではなく実車の荷室で確かめるほうが確実です。自転車やベビーカーのように形の決まった荷物は、奥行と幅の数値だけでは入るかどうかを判断できません。
発売時の発表と、いま並んでいる価格の違い
マツダは2026年5月21日のニュースリリース「新型「MAZDA CX-5」の販売を開始」で、全国のマツダ販売店を通じて同日から販売を開始すると公表しています。同じ資料で、月販計画台数は「2,000台(国内・月間)」と示されています。車種ページには「【受注好調】2026年5月の発売開始から約1か月で、計画の5倍となる累計受注10,000台を達成。」という記載があります。
注意したいのは価格の書き方です。発売時のニュースリリースに書かれている価格帯は「3,300,000円~4,471,500円」で、上限の4,471,500円は、グレード比較ページに並ぶ6つの金額のどれとも一致しません。グレード比較ページで最も高いのはLの4WDの4,306,500円です。この差がどこから来るのかは、当サイトが確認した資料には書かれていませんでした。理由を推測して書くことはしません。
発売からの経過を踏まえると、受注の状況は納期にも関わります。ただし納車までの目安は、今回確認した公式ページには書かれていません。公表された台数をどう読むかについては新車販売台数ランキングの見方で整理しています。計画台数や累計受注台数は、売れ行きを示す数字であって、自分の納期を示す数字ではありません。
今回のページに載っていない項目
確認できたことと、別の資料に移る必要があることを分けておきます。
| 項目 | 今回確認したページでの扱い | 確認先 |
|---|---|---|
| グレードごとの価格 | 6行すべて記載あり | グレード比較ページ |
| エンジン名・トランスミッション・駆動方式 | 6行すべて記載あり | グレード比較ページ |
| タイヤ、シート、画面、オーディオ | グレード別に記載あり | グレード比較ページ |
| 主な装備の〇・△・― | 記載あり | グレード比較ページ |
| ボディカラーと有料色の加算 | 記載あり | デザインのページ |
| 全長・全幅・全高・ホイールベース | 記載がありません | カタログ・主要諸元表 |
| 車両重量・乗車定員・最小回転半径 | 記載がありません | カタログ・主要諸元表 |
| 燃料消費率(WLTCモード) | 記載がありません | カタログ・主要諸元表 |
| 最高出力・最大トルク・総排気量 | 記載がありません | カタログ・主要諸元表 |
| 荷室容量(リットル)・燃料タンク容量 | 記載がありません | カタログ・主要諸元表 |
| 納期の目安・販売会社が定める価格 | 記載がありません | 販売会社 |
この一覧のうち、購入の判断に効きやすいのは寸法と燃料消費率です。寸法が分からないと、機械式駐車場の制限や自宅の車庫に収まるかを確かめられません。燃料消費率は測定モードとセットで控えてください。測定モードが違う数字どうしは比べられません。同じマツダのSUVで、より小さい車体の価格と仕様を並べて見たい場合はCX-30のグレードと価格が比較の入口になります。
見積りを頼む前に決めておく3つ
販売会社へ相談するときは、グレード、駆動方式、色の3つを決めてから行くと話が早くなります。この3つが決まれば、表の金額と色の加算が定まり、メーカーオプションを入れるかどうかの判断も、注文前に片づけられます。決まっていない状態で見積りを頼むと、出てきた金額がどの仕様のものか分からなくなります。
いま乗っている車を手放して乗り替える場合は、車両側の金額と手放す側の金額を分けて確かめてください。同じ日にまとめて話すと、値引きと下取りのどちらで金額が動いたのかが見えなくなります。査定で実際に見られる項目は車査定で扱っています。価格帯の近い車と並べたい場合は新車価格、現在の価格の記録はMAZDA CX-5の車種ページ、マツダの公式発表の続報はマツダから辿れます。
出典と、この記事を更新する条件
この記事は、マツダの公式サイトの「MAZDA CX-5 グレード比較」「MAZDA CX-5」車種ページ、「デザイン」「室内空間」「荷室」「走行性能」の各ページ(いずれも確認日 2026年10月22日)と、2026年5月21日のニュースリリース「新型「MAZDA CX-5」の販売を開始」を一次情報にしています。グレード名、エンジン名、トランスミッション、駆動方式、メーカー希望小売価格、タイヤとホイールの表記、シート素材、ディスプレイの大きさ、オーディオの構成、〇・△・―の印、ボディカラーの名称と加算額、室内高と荷室の数値、月販計画台数と累計受注台数は、いずれも公表されている表記のままで、単位の換算や言い換えはしていません。
当サイトによる整理は、6行をグレードの順に並べ直したこと、記載が分かれる4項目を取り出したこと、図で棒の塗り分けと黄色の面を付けたことの3点です。価格の改定、グレード構成や装備の変更、諸元の公表、有料色の変更があった場合に、この記事を更新して編集日を改めます。価格は動きやすいため、再確認は1か月ごとに行います。