この記事は、トヨタ自動車株式会社が 2026/09/30に公表した発表を一次情報にしています。 価格・発売日・仕様は発表の表記をそのまま記録しています。
出典:LEXUS、「RX」を一部改良(確認日 2026/10/01)
LEXUSは2026年9月30日、RXを一部改良し、同日から全国のレクサス店を通じて発売しました。発表に挙がっている変更は、走りの造り込み、標準装備の拡充、そして内外装の設定追加です。ただし、この発表を読むときに見落としたくないのは、変更ごとに「どのタイプに当てはまるか」が注記で区切られていることです。RXが改良されたという一行だけを受け取ると、どれを選んでも同じように変わったように読めてしまいます。
この記事は、LEXUSが公表した発表本文に書かれている範囲だけを、表記のまま整理したものです。範囲が注記で限られている箇所は、その限り方まで含めて示します。当サイトはこの車に試乗していないため、乗り心地やハンドリングの印象は書きません。発表に無い数値を他の資料から持ち込むこともしません。
発表の注記が、変更の届く範囲を区切っている
発表本文には*1から*5までの注記が付いています。このうち*2から*4は略語の英語表記で、AVSはAdaptive Variable Suspension System、EPSはElectric Power Steering、DRSはDynamic Rear Steeringとされています。残る*1と*5は性格が違い、その記述が当てはまるタイプの列挙になっています。*1は「RX500h/RX450h+/RX350h AWD」、*5は「RX500h/RX450h+/RX350h」です。
つまり今回の発表では、走りに関する記述と、ブレーキホールドに関する記述が、それぞれ別の範囲に掛かっています。*1の列挙に入っているのはRX350hのうちAWDだけで、RX350hの2WDとRX350は含まれていません。発表はこの違いを本文の言葉で言い換えてはいないので、注記まで目を通さないと気づけない部分です。
範囲の書き分けは、今回の改良の重みが一律ではないことを示しています。ただし発表は、列挙に無いタイプについて「入っていない」と書いているわけではありません。書かれているのは列挙そのものだけです。当サイトは、書かれていない意味を足さずに、列挙の中身をそのまま示します。
走りの造り込みは、ニュルブルクリンクでの走り込みとチューニング
走りについて、発表は「厳しい路面環境を有するドイツのニュルブルクリンクにおいて、徹底的な走り込みとチューニングを実施」したと書いています。そのうえで「AVS*2の減衰特性や、EPS*3、DRS*4の制御を最適化」したとしています。狙いとして挙げられているのは、「ドライバーがクルマと対話できる走り」をさらに追求*1することです。
ここで注意して読みたいのは、書かれているのが減衰特性と制御の最適化であって、部品を別のものに替えたとは書かれていないことです。サスペンションやステアリングのハードウェアが変わったのかどうかは、この発表からは分かりません。DRSについても、発表は英語表記を注記で示すだけで、仕組みの説明はしていません。
効果の程度を示す数値も出ていません。動きがどれだけ穏やかになったのか、操舵にどれだけ正確さが加わったのかは、発表の文章からは読み取れない領域です。当サイトは発表に無い数値を作らないため、ここでも大きさを数字で表すことはしません。同じLEXUSの発表ではGXの一部改良でもAVSとEPSの制御改良が挙がっていましたが、車種が違えば手を入れた箇所も範囲も別のものです。並べて読み替えることはできません。
標準装備の拡充は、下側のタイプで変わり幅が大きい
装備について、発表は「デジタルインナーミラーや前後方を記録するドライブレコーダー等をRX500hおよびRX450h+に加えてRX350hとRX350にも標準装備」したと書いています。言い換えると、上位の2タイプではすでに標準だったものが、下側の2タイプへ広がったということです。
この一文は、今回の改良で新しく手に入るものが、選ぶタイプによって違うことを示しています。RX500hとRX450h+を検討している人にとって、この部分は前から付いていたものです。いっぽうRX350hとRX350を検討している人にとっては、装備表の内容が今回で変わります。走りの造り込みが上側に寄り、標準装備の拡充が下側に寄っている、という対になった形です。
ブレーキホールドについては、「イグニッションON時の設定状態を保持するスタンバイメモリ機能を採用*5し、日常での使い勝手を高めました」と書かれています。ブレーキホールドは、停車中にブレーキペダルから足を離しても停止を保つ機能です。走り出すたびに設定し直していた操作が要らなくなる種類の変更で、対象は*5の列挙にあるタイプです。
内外装は、ボディカラー、キャリパー、ガラスの3点
内外装では3つが挙がっています。1つめはボディカラーで、「“version L”にホワイトノーヴァガラスフレークを新たに設定」とされています。2つめはブレーキキャリパーで、「“F SPORT Performance”および“F SPORT”では、メーカーオプションのブレーキキャリパーをレッド塗装へ変更」と書かれています。標準の色が変わったのではなく、メーカーオプションの色が変わったという書き方なので、見積もりでオプションを選ばなければこの変更は関係しません。3つめが「全車にフロントドアガラスのIRカット機能を追加」で、今回の変更のうち全車に掛かるのはこれだけです。
価格は、4つのパワートレーンにまたがる7つ
発表の価格表には7つの価格が並んでいます。列の見出しはエンジン、駆動、価格(10%消費税込み)です。
| グレード | エンジン | 駆動 | 価格(10%消費税込み) |
|---|---|---|---|
| RX500h “F SPORT Performance” | T24A-FTS(2.4L 直列4気筒インタークーラー付ターボハイブリッド) | AWD | 9,290,000円 |
| RX450h+ “version L” | A25A-FXS(2.5L 直列4気筒プラグインハイブリッド) | AWD | 9,130,000円 |
| RX350h “version L” | A25A-FXS(2.5L 直列4気筒ハイブリッド) | 2WD(FF) | 8,000,000円 |
| RX350h “version L” | A25A-FXS(2.5L 直列4気筒ハイブリッド) | AWD | 8,510,000円 |
| RX350 “version L” | T24A-FTS(2.4L 直列4気筒インタークーラー付ターボ) | 2WD(FF) | 7,040,000円 |
| RX350 “version L” | T24A-FTS(2.4L 直列4気筒インタークーラー付ターボ) | AWD | 7,450,000円 |
| RX350 “F SPORT” | T24A-FTS(2.4L 直列4気筒インタークーラー付ターボ) | AWD | 7,510,000円 |
表から読み取れるのは、選べる駆動方式がタイプによって違うことです。RX500hとRX450h+はAWDだけで、RX350hとRX350には2WD(FF)とAWDの両方が置かれています。“F SPORT”の名が付くのはRX500hの“F SPORT Performance”とRX350の“F SPORT”で、“version L”はRX450h+、RX350h、RX350に並んでいます。ここで前の節の注記を重ねると、走りの造り込みが届く範囲に入るRX350hはAWDのほうだけ、という関係になります。価格の順に並んだ表とは別の切り口なので、選ぶときは両方を突き合わせることになります。
価格の開きを知りたいときは、表の数字どうしを見比べてください。当サイトは発表に無い数値を新しく作らないため、差額を計算した数字は書きません。また、ここに並ぶのは車両本体ぶんの価格で、発表には「リサイクル料金は含まれません」という注記が付いています。登録等に伴う費用や保険料をどう見込むかについての記載はありません。支払う総額の組み立て方は新車の価格表の見方で整理しています。
この発表に記載がない項目
| 項目 | 発表での扱い |
|---|---|
| 燃費・電力量消費率(測定モードを含む) | 記載がありません |
| 全長・全幅・全高・重量などの寸法 | 記載がありません |
| 乗車定員 | 記載がありません |
| 月販目標台数 | 記載がありません |
| 受注開始日と発売日の区別 | 9月30日に発売したという記述のみです |
| 改良前の価格との対比 | 記載がありません |
| AVS・EPS・DRSの最適化による効果の大きさ | 記載がありません |
| 変更されたハードウェアの有無 | 記載がありません |
燃費は、測定モードが書かれていなければ数値も書かない、というのが当サイトの決まりです。条件の違う数字どうしを読者が比べてしまうことを避けるためで、今回はそもそも記載自体がありません。寸法や乗車定員も同じで、改良前の値や他の車種の値で埋めることはしません。装備表や諸元表をどう読むかは新車のスペック表の見方にまとめています。
改良の前と後で価格が動いたのかどうかも、この発表からは分かりません。改良前の価格が並記されていないため、値上げとも据え置きとも書けないからです。比べたい場合は、改良前の価格表を持っている販売店で確かめることになります。
いま検討している人が確かめること
発表と発売が同じ日に置かれているため、販売店の展示車や在庫車には改良前の個体が残っている可能性があります。今回の変更には外から見て分かる手がかりが少なく、年式や写真だけで改良の前後を見分けることはできません。比較的分かりやすいのはキャリパーの色ですが、これはメーカーオプションなので、赤でないから改良前だとは言えません。
確かめる順序としては、まず検討しているタイプが*1と*5の列挙に入るかどうか、次にデジタルインナーミラーと前後方を記録するドライブレコーダーが装備表に載っているかどうか、そしてボディカラーとキャリパーの指定が見積書にどう反映されているかです。どれも発表の文章からは個体ごとの判断ができない部分で、装備表と注文書で確かめる領域になります。
いま乗っているRXから乗り換える場合、新しい車の価格の幅は今回の発表で分かりました。まだ決まっていないのは、いま乗っている車がいくらになるかです。車検や税の時期と売却の時期がどう関係するかは売却時期で整理しています。同じ区分の発表はマイナーチェンジ・一部改良に、LEXUSの発表はレクサスにまとめています。
出典と、この記事を更新する条件
この記事は、LEXUSが2026年9月30日に公表したニュースリリース「LEXUS、「RX」を一部改良」を一次情報にしています。グレード名、エンジンと駆動の表記、価格、装備の名称と説明、注記の列挙は、いずれも発表の表記のまま転記しました。要約や言い換えで内容を変えることはしていません。発表によれば、RXは1998年北米にてラグジュアリークロスオーバーSUVのパイオニアとして誕生し、1998年の販売当時から2026年8月末時点までの期間で、約95の国と地域で累計約430万台を販売したとされています。
確認日は2026年10月1日です。価格や装備は改定されることがあるため、当サイトでは90日ごとに発表ページを見直します。掲載内容が変わっていたことを確認した場合は、この記事を更新して編集日を改めます。