この記事は、株式会社SUBARUが 2026/09/10に公表した発表を一次情報にしています。 価格・発売日・仕様は発表の表記をそのまま記録しています。
出典:SUBARU シフォン改良モデルを発表(確認日 2026/09/12)
SUBARUは2026年9月10日、シフォンの改良モデルを発表しました。柱は運転支援機能「スマートアシスト」の進化と、外観まわりの見直しです。ただし発表をよく読むと、進化した運転支援のうちACCとLKCが最初から付くのはRSだけで、ほかのグレードではオプションという扱いになっています。この記事では、発表に書かれている範囲だけを取り出し、どのグレードで何がどう付くのかを整理します。
発表の要点
発表は、シフォンを「ゆとりある室内空間と優れた利便性を備え、日常での使い勝手の良さを追求した軽乗用車」と説明しています。そのうえで今回の改良については、運転支援機能「スマートアシスト」の進化によって走行シーンでの安心感を高めたことと、エクステリアデザインおよびボディカラー展開を見直して選択肢を拡げたことが挙げられています。
商品力の面では、RSグレードでメーカー装着オプションの「スマートクルーズパック」が標準装備になったと書かれています。この一行が、今回の改良でグレードごとの差がいちばん大きく動いた部分です。
シフォンは三つの呼び名で並んでいる
発表の価格表を見るとわかりますが、シフォンは一つの車名の下に三つの呼び名が並びます。標準の「シフォン」、「シフォン カスタム」、そして「シフォン トライ」です。グレード名はそれぞれの下に置かれていて、標準にはLとG、カスタムにはRとRSが設定されています。シフォン トライにはグレード名の区分がなく、価格表では駆動方式の違いだけが並びます。
この並び方を先に押さえておかないと、あとで出てくる注記が読み解けません。発表の注記は「G」「R」「RS」「シフォン トライ」といった単位で条件を書き分けているためです。呼び名とグレード名が混在しているので、自分が検討している車がどの行にあたるのかを最初に決めておくと、以降の条件を追いやすくなります。
| 呼び名 | 設定されているグレード | 発表に書かれているエンジンの区分 |
|---|---|---|
| シフォン | L / G | 660cc |
| シフォン カスタム | R / RS | Rは660cc、RSは660cc ターボ |
| シフォン トライ | グレード名の区分なし | 660cc |
スマートアシストで増えた検知の場面
衝突回避支援ブレーキ機能については、新たに三つの場面に対応したと書かれています。「横断中の自転車」、「交差点右折時の直進対向車」、「交差点右左折時の対向方向から横断する歩行者」です。いずれも、ドライバーの視線や注意が別の方向へ向きがちな場面にあたります。
もう一方の柱が、全車速追従機能付ACC(アダプティブクルーズコントロール)の先行車検知距離の延長と、検知精度の向上です。発表では、この改善によってACC作動時の加減速がより自然で滑らかになり、あわせてLKC(レーンキープコントロール)作動時のふらつきを低減したと説明されています。
ここで押さえておきたいのは、発表が示しているのが変更の方向だけだという点です。検知距離がどれだけ延びたのか、精度がどの程度上がったのかを示す数字は発表にありません。また発表には、状況によっては衝突回避支援ブレーキが作動せず、衝突の回避や被害の軽減ができない場合があるという注記と、スマートアシストについては重要な注意事項が取扱説明書に記載されているという案内が添えられています。運転支援は、事故を防ぐことを約束する仕組みではありません。
| 機能 | 発表に書かれている変更 |
|---|---|
| 衝突回避支援ブレーキ | 横断中の自転車、交差点右折時の直進対向車、交差点右左折時の対向方向から横断する歩行者に新たに対応 |
| 全車速追従機能付ACC | 先行車の検知距離を延長し、検知精度を向上 |
| LKC(レーンキープコントロール) | 作動時のふらつきを低減 |
| 作動条件・速度域の詳細 | 記載がありません |
「進化した」機能が、自分の買う車に付くとは限らない
ここが今回の改良でいちばん読み違えやすいところです。衝突回避支援ブレーキの機能拡充は改良点として全体に向けて説明されていますが、ACCとLKCについては別の扱いになっています。発表の注記は、「G」「R」「シフォン トライ」ではメーカー装着オプション、「RS」には標準装備と書き分けています。Lグレードについては、この注記に登場しません。
メーカー装着オプションというのは、工場で車体を組み立てる段階で入れる装備のことです。販売店で後から取り付けるディーラーオプションとは性質が違い、注文書を出す前に決めておく必要があります。納車されてから「やはり付けたい」と思っても、同じ仕様にはできません。カタログの機能説明を読んで期待した装備が、自分の選んだグレードでは選択制だった、という食い違いはこの段階で起きます。見積もりを取るときは、機能の名前ではなく注文書の装備欄で確かめてください。
RSで標準になった「スマートクルーズパック」の中身
RSグレードで標準装備になったスマートクルーズパックについて、発表は構成品を列挙しています。含まれるのは六つで、そのなかに全車速追従機能付ACCとLKCが入っています。つまりRSでACCとLKCが標準装備になるのは、このパックが標準になったことの裏返しです。ほかのグレードでACCとLKCを付けたい場合は、このパックを選ぶ形になります。
パックにはETCユニットのように運転支援とは別の性質の装備も含まれています。まとめて一つの選択肢になっているため、ACCだけを単独で選べるのかどうかは発表からは読み取れません。必要な装備と不要な装備が同じパックに入っている場合の扱いは、販売店で確かめる項目になります。
ブラック塗装は、グレードと選んだオプション次第
外観については、電動格納式ドアミラー、ドアハンドル、14インチアルミホイールにブラック塗装を採用したと書かれています。ここにも条件が付きます。発表の注記によれば、この装備が標準になるのは「シフォン トライ」で、「G」グレードではメーカーオプション「アクセントブラック」を選んだときに装備されます。
発表の本文では、シフォン トライについて「よりアクティブな個性を際立たせ」、G グレードについて「引き締まったスタイルとしました」と書き分けられています。同じブラックのアクセントでも、狙っている見え方が違うという説明です。なお、RとRSでこの塗装がどう扱われるのかは、発表の注記に書かれていません。
ボディカラーそのものも見直されました。新たに設定されたのは「スムースグレーマイカメタリック」と、「ブラック・マイカメタリック/スムースグレーマイカメタリック」の二色です。後者はルーフまわりを塗り分ける2トーンの組み合わせにあたります。
価格
メーカー希望小売価格(消費税10%込み)は次のとおりです。
| 車種 | グレード | エンジン | 変速機 | 駆動方式 | メーカー希望小売価格 |
|---|---|---|---|---|---|
| シフォン | L | 660cc | CVT | 2WD | 1,496,000円 |
| シフォン | L | 660cc | CVT | 4WD | 1,622,500円 |
| シフォン | G | 660cc | CVT | 2WD | 1,661,000円 |
| シフォン | G | 660cc | CVT | 4WD | 1,782,000円 |
| シフォン カスタム | R | 660cc | CVT | 2WD | 1,914,000円 |
| シフォン カスタム | R | 660cc | CVT | 4WD | 2,035,000円 |
| シフォン カスタム | RS | 660cc ターボ | CVT | 2WD | 2,057,000円 |
| シフォン カスタム | RS | 660cc ターボ | CVT | 4WD | 2,178,000円 |
| シフォン トライ | - | 660cc | CVT | 2WD | 1,853,500円 |
| シフォン トライ | - | 660cc | CVT | 4WD | 1,974,500円 |
いちばん安い行と高い行は、表の上端と下端ではなくグレードの並びで決まります。標準のLとカスタムのRSを比べたい場合は、表に並んだそれぞれの数字を直接見比べてください。当サイトでは、差額のように自分で計算した数字を記事に書きません。読者が発表の価格表を開いたときに、同じ数字だけが並んでいる状態にするためです。価格表の読み方そのものは新車の価格表の見方で整理しています。
シフォン トライだけは、標準ともカスタムとも違う価格帯に置かれています。グレード名の区分がないぶん、選ぶときの判断は駆動方式とオプションに絞られます。
ボディカラーで価格が動く
価格表には、ボディカラーによる加算が注記として付いています。示されているのは27,500円高、55,000円高、82,500円高の三段階で、さらにシフォン カスタムでは93,500円高、シフォン トライでは66,000円高という記載があります(いずれも消費税10%込み)。どの色がどの加算にあたるのかは、価格表の注記番号をたどると確かめられます。
もう一つ、色の選択が装備に影響する記載もあります。シフォン カスタムで「ブラック・マイカメタリック/シャイニングホワイト・パール」または「ブラック・マイカメタリック/ファイアークォーツレッド・メタリック」を選んだ場合、サイドガーニッシュ(メッキ)が標準装備になると書かれています。色は見た目だけの選択ではありません。予算と装備の両方に効いてくるので、見積もりの前に決めておくのが確実です。
ここまでに挙げたのはメーカー希望小売価格です。実際に支払う金額には、税金や登録などの諸費用が別に必要になります。何にいくらかかるのかは購入費用で整理しています。
発表に書かれていないこと
今回の発表は改良点と価格が中心で、次の項目には記載がありません。当サイトでは、発表に無い項目を改良前の値や他の車種の値で埋めることはしません。
| 項目 | 発表での扱い |
|---|---|
| 燃費(測定モードを含む) | 記載がありません |
| 全長・全幅・全高などの寸法 | 記載がありません |
| 乗車定員 | 記載がありません |
| 改良前からの価格の変化 | 記載がありません |
| 受注開始日・発売日 | 記載がありません |
| LグレードでのACC・LKCの扱い | 注記に登場しません |
発売の時期については発表資料に個別の記載がないため、いつ注文できるのか、納車までどのくらいかかるのかは販売店に確認する項目になります。発表の内容と、店頭で案内される納期は別のものとして扱ってください。
販売計画は月260台と示されています。これはメーカーが立てた計画値で、販売実績ではありません。人気や売れ行きを示す数字として読まないでください。
OEM供給という前提
発表には「シフォンはダイハツ工業株式会社からのOEM供給です」と明記されています。OEM供給とは、他社が生産した車両を自社ブランドとして販売する形態のことです。今回の改良で挙げられている「スマートアシスト」と「LKC」も、注記でダイハツ工業株式会社の登録商標とされています。
この時期は供給元の側でも軽乗用車と小型乗用車の一部改良が発表されており、当サイトではタントとトールの一部改良として記録しています。ただし、シフォンの発表には供給元のどの車種にあたるのかが書かれていません。そのため当サイトでは、両者を同じ車として扱った比較表は作りません。装備や設定が一致するかどうかは、それぞれの商品サイトの装備表を突き合わせて確かめてください。
いまシフォンに乗っている人が見る点
今回は一部の改良であり、世代が変わったわけではありません。買い替えを考えるときに材料になるのは、衝突回避支援ブレーキが反応する場面が増えたこと、ACCとLKCの働き方が見直されたこと、そしてRSでスマートクルーズパックが標準になったことの三点です。いずれも、購入したあとから足すことが難しい部分にあたります。
反対に、走行性能や室内の広さについては、今回の発表に変更の記載がありません。乗り味が変わったかどうかを発表から読み取ることはできないため、当サイトでは試乗していない車について乗り味を書きません。同じ規格の車を横に並べて検討したい場合は、軽自動車の現行車種一覧で価格と出典を確かめられます。ほかの車種の改良発表はマイナーチェンジ・一部改良にまとめています。
出典
この記事は、SUBARUが2026年9月10日に公表した「SUBARU シフォン改良モデルを発表」を一次情報にしています。価格、装備、機能の表記は発表のままとし、要約や言い換えによって数値を変えることはしていません。発表の存在は媒体の配信で知りましたが、事実の確認はSUBARUの発表ページで行っています。確認日は2026年9月12日です。SUBARUの発表一覧はメーカー別ニュースからも辿れます。