新型車・ニューモデル

日産が欧州向け小型EV「ピクソ」を公開、Aセグメントへ拡大|公表された仕様

日産自動車が2026年9月23日に公開した欧州向け新型小型EV「ピクソ」について、寸法、27.5kWhのバッテリー、WLTPモードの航続距離、充電性能、これから決まる予定を、公式発表の表記のまま整理します。

日産が欧州向け小型EV「ピクソ」を公開、Aセグメントへ拡大|公表された仕様 - チビカのニュースカード

この記事は、日産自動車株式会社が 2026/09/23に公表した発表を一次情報にしています。 価格・発売日・仕様は発表の表記をそのまま記録しています。

出典:日産自動車、欧州向け新型小型EV「ピクソ」を公開(確認日 2026/09/26)

日産自動車は2026年9月23日、欧州向けの新型小型EV「ピクソ」を公開しました。発表によれば、日産のEVラインアップをAセグメントまで広げ、欧州のお客さまに新たなEVの選択肢を提供するモデルです。車両価格や仕様詳細に関しては12月以降に発表し、お客さまへの納車は2027年初頭から開始する予定、と書かれています。つまり現時点で確定しているのは、車の姿と一部の数値、そしてこの先の予定の区切りまでです。

この記事は、日産が公表した発表本文に書かれていることだけを整理したものです。この発表に、日本での販売についての記載はありません。したがって、日本での発売時期も価格も、ここには書けません。書かれていない項目を他の市場の車種や兄弟関係にある車の値で埋めることもしません。当サイトはこの車に触れていないため、乗り味や使い勝手の印象も書きません。

日産自動車の公式ニュースリリース「日産自動車、欧州向け新型小型EV「ピクソ」を公開」のページ冒頭
この記事が一次情報にしている発表ページの引用キャプチャです。 ページの冒頭だけを引用しています。掲載内容は変更されることがあります。最新の内容はリンク先の原文を確認してください。 確認日:2026-09-26。 出典:日産自動車「日産自動車、欧州向け新型小型EV「ピクソ」を公開」

発表の柱は「欧州の都市向けのAセグメントEV」

発表は、この車の位置づけを先に説明しています。「ピクソ」は長期ビジョン「モビリティの知能化で、毎日を新たな体験に」を体現するモデルで、スピードと柔軟性を高めた新しい車両開発アプローチを採用し、手頃な電動モビリティとして、欧州の都市環境向けに開発された、という書き方です。ここで語られているのは開発の狙いであって、達成された性能の話ではありません。読むときはこの2つを分けておくと、あとで数値と突き合わせやすくなります。

続けて発表は、この車が日産のEVラインアップをAセグメントまで拡大する、と述べています。Aセグメントは欧州で使われる車格の呼び方で、発表自身はこの語の定義を説明していません。当サイトも、発表に無い言い換えを足さずにそのまま示します。都市部での利用を想定して開発した、という説明もあわせて置かれています。

新しい車種の発表は、どこまでが決まっていて、どこから先がまだなのかが分かりにくくなりがちです。今回は、寸法と電動パワートレインの数値までは示されている一方、価格と細かな仕様は先送りされています。同じように「発表されたが、まだ買える段階ではない」車の見方は新型車・ニューモデルにまとめています。

日産ピクソの発表に数字で書かれている全長、バッテリー容量、航続距離、急速充電性能の4項目を並べたカード図
発表に数字で示されている項目を、単位と注記ごと写しました。4項目に絞ったのは当サイトの整理で、値と注記は発表の表記のままです。 出典:日産自動車「日産自動車、欧州向け新型小型EV「ピクソ」を公開」(確認日 2026-09-26)

寸法は発表の表のまま

発表には車両寸法の表が付いています。値は次のとおりです。

項目 発表の値
全長 3,796 mm
全幅 1,790 mm
全高 1,512 mm
ホイールベース 2,492 mm
フロントオーバーハング 741 mm
リアオーバーハング 563 mm
最低地上高 140 mm

この表から読み取れるのは、外寸とタイヤの間隔までです。車両重量、乗車定員、最小回転半径といった、日本のカタログでは並んで載る項目の記載はありません。荷室の広さについては別に容量が示されていて、通常時が356L、後席格納時が1,221Lと書かれています。どちらもVDA方式と明記されています。測定方式の名前が書かれている数値は、同じ方式どうしでしか比べられません。表記が違う数値を並べて大小を語らないのが、当サイトの決まりです。仕様の読み方そのものは新車のスペック表の見方で整理しています。

バッテリーと航続距離は、注記まで含めて読む

電動パワートレインと充電性能について、発表は次の値を挙げています。

項目 発表の値
バッテリー 27.5 kWh(リン酸鉄リチウムイオンバッテリー)
航続距離 最大259km(WLTPモード、認証取得前の参考値)
急速充電 最大50 kW(15%から80%まで約28分)
普通充電 最大11 kW(V2Lに対応)
モーター最高出力 60kW

バッテリーについては、欧州向けの日産車として初となるリン酸鉄リチウムイオンバッテリーだ、と本文でも触れられています。「欧州向けの日産車として初」という限定が付いている点が、この一文の要点です。ほかの市場でどうなのか、材料を変えたことで何がどう変わるのかについての説明は、この発表にありません。

航続距離は読み方に注意が要ります。発表は最大259kmという値に、WLTPモードであることと、認証取得前の参考値であることの2つを添えています。測定の条件が書かれた数値であると同時に、確定した値ではないという断りが付いているわけです。当サイトは測定モードが書かれていない燃費や電費の数値を載せませんが、今回は逆に、モードと但し書きの両方が示されています。示されたとおりに引用し、参考値という部分を落とさずに伝えることが、この項目の扱いになります。

充電については、最大50kWの急速充電性能に加えて、11kWまで対応する普通充電機能を全車に標準搭載する、と書かれています。急速充電の時間は15%から80%まで約28分です。満充電までの時間ではなく、途中までの区間で示されている点に気をつけてください。普通充電にはV2Lに対応すると添えられています。実際に電気代がいくらになるかは、住んでいる地域の契約と充電の仕方で変わります。国内で電動車を持ったときの費用の考え方はEVの維持費の内訳で整理しています。

運転支援とコネクテッドは、機能の名前まで

装備については、発表が名前を挙げている範囲が次のとおりです。運転支援としては、衝突被害低減ブレーキ、レーンキープシステム、e-Pedalを含む先進運転支援技術を搭載する、とされています。コネクテッド機能としては、「MyNissan」アプリによるナビゲーション、リアルタイムルート案内、充電管理、車両操作などが挙げられています。加えて、Google Geminiに対応したGoogle built-inインフォテインメントを採用し、自然な音声での操作が可能だと書かれています。

ここで示されているのは機能の名称と、それがあるということだけです。それぞれの作動条件、対応する速度域、標準装備なのかグレードによるのかといった区別は書かれていません。運転支援の呼び名は各社で異なり、同じ名前でも中身が同じとは限りません。車を選ぶ段階では、名前ではなく作動条件の表で確かめることになります。

開発と生産の体制も明示されている

発表は、この車がルノーとのパートナーシップを活用して開発されたと述べています。両社の知見と強みを融合し、欧州のお客さまのニーズに応える都市型モデルだという説明です。役割分担も書かれていて、車両デザインは日産が担当し、生産はスロベニアにあるルノーのノボ・メスト工場で行われます。

発表には、日産のAMIEOマネジメントコミッティの議長であるマッシミリアーノ メッシーナのコメントも載っています。ここでは発言をそのまま引き写さず、述べられている内容の要旨だけを示します。これからのモビリティには、人々の生活に自然に溶け込むスマートさがより求められること。「ピクソ」は欧州の都市に住む顧客のために特別に開発されたこと。シンプルでスマートでありながら、EVに必要な機能は備えていること。燃料費の上昇に伴って電動車両のニーズが高まっており、日産はEVのラインナップを広げることに加えて、燃費性能に優れたe-POWERハイブリッドモデルのラインナップも用意し、利便性を損なわずにランニングコストを下げる方策を提供していくこと。以上が要旨です。会社としての方針を述べたもので、個々の車種の予定を示したものではありません。原文の言い回しを確かめたい場合は、この記事の末尾に置いた出典から発表を開いてください。

日産ピクソの公開、価格と仕様詳細の発表、納車開始予定の3段階を時系列に並べた図
発表が示している時期の区切りを並べました。日にちまで特定されているのは公開日だけで、あとの2つは時期の表現にとどまります。 出典:日産自動車「日産自動車、欧州向け新型小型EV「ピクソ」を公開」(確認日 2026-09-26)

この発表に記載がない項目

今回の発表は、車の位置づけ、寸法、電動パワートレインと充電、装備の名称、生産体制、そして今後の予定を知らせるものです。次の項目には記載がありません。当サイトは、記載のない項目を推測や他の車種の値で埋めません。

項目 発表での扱い
車両価格 12月以降に発表する、という記述のみです
グレード構成と装備の割り当て 記載がありません
日本での販売 記載がありません
車両重量・乗車定員 記載がありません
モーターの最大トルク 記載がありません
充電コネクターの形式 記載がありません
バッテリーの保証条件 記載がありません
電力量消費率 記載がありません
生産開始の時期 生産する工場の記載のみです

価格が出ていない段階では、その車が自分の予算に入るかどうかを判断できません。発表自身が12月以降と区切っているので、値段の話はそのときに確かめることになります。日本での扱いについても同じで、この発表からは何も読み取れません。国内で売られるかどうかを当サイトが確認できていない車について、待つべきだとも、待つ必要はないとも書かないのが方針です。

日本で車の買い替えを考えている人の読み方

海外向けに公開された車の発表は、そのまま日本の購入判断に使えるものではありません。今回のように、対象の市場が欧州だと明記されている発表であればなおさらです。それでも読む価値があるとすれば、メーカーがどの大きさの車に電動化を広げようとしているかが、公表された数値で分かるという点にあります。Aセグメントまで広げると書かれていること、バッテリーに従来と違う種類を選んでいること、普通充電を全車標準にしていること。いずれも発表に書かれている事実で、読者が自分で原文にあたって確かめられます。

一方で、この記事から読み取ってはいけないこともあります。日本で同じ車が同じ仕様で売られるという見込み、欧州で示された航続距離が日本の測定方法でも同じになるという理解、そして参考値を確定値として扱うことです。発表は認証取得前だと自ら断っていますから、値が動く可能性を含んだ数字として受け取る必要があります。

いま乗っている車の乗り換え時期を考えている場合、決められるのは手元の車の側です。日産の発表は日産から、電動化に関する発表はEV・電動化からまとめて辿れます。新しい車の価格が出るのを待つあいだも、手元の車の価値は年式や走行距離とともに動きます。判断の材料を揃える順番としては、買う側の条件よりも先に、売る側の条件を確かめておくほうが早く進みます。

出典

この記事は、日産自動車が2026年9月23日に公表したニュースリリース「日産自動車、欧州向け新型小型EV「ピクソ」を公開」を一次情報にしています。車名、寸法、バッテリーの種類と容量、航続距離とその注記、充電性能、荷室容量、装備の名称、生産する工場、今後の予定は、いずれも発表の表記のまま転記しました。要約や単位の換算によって内容を変えることはしていません。経営層のコメントは、発言の引用ではなく、発表本文に載っている内容の要旨として示しています。確認日は2026年9月26日です。価格と仕様詳細は12月以降に発表されると書かれているため、その時点で内容を見直します。