リコール・不具合

ホンダ8車種をリコール|バッテリー上がりで始動できないおそれ

本田技研工業が令和8年10月22日に届け出たリコール(届出番号5891)を公表の範囲で整理します。対象はステップワゴンなど8車種・計15,191台。不具合の中身、改善措置、対象かどうかの確かめ方まで確認できます。

ホンダ8車種をリコール|バッテリー上がりで始動できないおそれ - チビカのニュースカード

この記事は、本田技研工業株式会社が 2026/10/22に公表した発表を一次情報にしています。 価格・発売日・仕様は発表の表記をそのまま記録しています。

出典:ステップワゴンなど8車種のリコール(ボディコントロールモジュール)(確認日 2026/10/22)

本田技研工業は令和8年10月22日、ボディコントロールモジュールに関するリコールを国土交通省へ届け出ました。届出番号は5891です。対象として挙げられているのは、ステップワゴン、VEZEL、フリード、シビック、ZR-V、N-BOX、N-BOX CUSTOM、N-VANの8車種で、台数は計15,191台とされています。製作期間は令和6年12月23日から令和7年7月2日までと書かれています。公表は和暦で表記されています。

公表されている不具合は、駐車してパワースイッチを切ったあとにバッテリーが上がり、次に動かそうとしたときに始動できなくなるおそれがある、という内容です。軽自動車から軽商用車、ミニバン、SUV、ハッチバックまで広く並んでいるため、ホンダ車に乗っている人の多くが、ひとまず自分の車が含まれるかどうかを確かめたくなる届出だといえます。

この記事は、Hondaが公表しているリコール情報のページと、国土交通省の報道発表資料に書かれている範囲だけを整理したものです。型式ごとの車台番号の範囲と、型式ごとの台数は本文に転記していません。対象かどうかの判定は、数字をひとつ写し間違えるだけで結論が変わります。照合は必ず公式ページの表で行ってください。この記事の役割は、公表の全体像と確かめ方の手順を先に把握してもらうことです。

Hondaのリコール等情報のページ「ステップワゴンなど8車種のリコール(ボディコントロールモジュール)」の冒頭
この記事が一次情報にしている公式ページの引用キャプチャです。ページの冒頭だけを引用しています。対象の型式と車台番号の範囲は掲載内容が更新されることがあるため、照合は必ずリンク先の原文で行ってください。 確認日:2026-10-24。 出典:Honda「ステップワゴンなど8車種のリコール(ボディコントロールモジュール)」

届出の原因は、1つの装置に組み付けられた部品の仕様違い

公表されている不具合の説明は、ボディコントロールモジュールにおいて部品選定が不適切なため、誤った仕様のコンデンサーを組み付けた、という文から始まります。つまり、設計上あるはずのない仕様の部品が、量産の中で組み付けられてしまったという説明です。どの工程で選定を誤ったのか、なぜ検査で見つからなかったのかまでは書かれていません。

ここで補っておきたいのは、この公表文がボディコントロールモジュールという装置が何を制御しているかを説明していないことです。当サイトは発表に無い説明を足さない方針なので、この装置の役割についても推測で補いません。読者にとって重要なのは装置の名前ではなく、この部品の仕様違いが何を引き起こすと書かれているかです。そこは公表文が具体的に書いています。

続く記述は、パワースイッチオフ後に過大な待機電流が流れ続けてバッテリーが上がり、エンジンが始動できなくなる、またはパワーシステムが起動できなくなるおそれがある、というものです。待機電流は、車を使っていないあいだにも流れている電気のことです。これが設計より大きいままになると、置いているだけで電気が減っていきます。エンジン車とハイブリッド車で言い方が分かれているのは、動かし始めるときの仕組みが違うためで、どちらも結果は同じく次に動かせないという形で現れます。

もう1つ、読み方として押さえておきたい点があります。この公表に、走行中の挙動についての記述はありません。書かれているのは始動と起動ができなくなるおそれであって、走っている最中に止まるという説明は出てきません。リコールと聞くと走行中の重大な事象を思い浮かべますが、今回公表されている症状は、駐車したあとに現れるものとして説明されています。

公表されている不具合の流れを示した図。部品選定が不適切で誤った仕様のコンデンサーを組み付けたこと、パワースイッチオフ後も過大な待機電流が流れ続けること、バッテリーが上がること、エンジンが始動できないかパワーシステムが起動できないおそれがあること、そして改善措置としてモジュールを良品に交換しバッテリーを点検することを順に並べている
公表文に書かれている順序をそのまま4段階に分けました。段階に分ける並べ方は当サイトの整理で、各段の説明は公表文の記述の範囲です。 出典:Honda「ステップワゴンなど8車種のリコール(ボディコントロールモジュール)」(確認日 2026-10-24)

改善措置は装置の交換とバッテリーの点検で、費用は無料と案内されている

改善措置の内容として書かれているのは、ボディコントロールモジュールを良品に交換するとともに、バッテリーを点検し異常がある場合は新品に交換する、というものです。装置を替えるだけでなく、すでにバッテリー側に影響が出ている可能性を見る、という二段構えになっています。待機電流が流れ続けた状態が続けば、バッテリーそのものが傷んでいることもあるためだと読めます。

費用については、点検・修理を無料で受けてほしいという案内が置かれています。対象車の使用者へはダイレクトメール等で通知するとされており、あわせて、交換修理用部品として出荷して組み付けられた車両については、追跡調査で特定したうえで使用者に周知して改修を行うとも書かれています。すでに別の修理でこの部品が組み付けられている車も拾う、という趣旨です。

いっぽうで、作業にかかる時間、部品の供給が整う時期、代車の扱いについては記載がありません。入庫の段取りは販売店ごとに違うため、予約の際に直接確かめる項目になります。当サイトでは、公表に無いこうした条件を一般論で埋めることはしません。

対象かどうかを決めるのは車名ではなく、型式と車台番号

今回の届出でいちばん誤解が起きやすいのは、車名だけを見て判断してしまうことです。公表されている表は型式ごとに行が分かれており、同じ車名でも型式によって対象の車台番号の範囲が違います。そのため、ステップワゴンに乗っているから対象、あるいはN-BOXだから対象、という読み方は成り立ちません。逆に、対象車種に挙がっている車名であっても、製作期間や車台番号が範囲の外であれば対象になりません。

確かめ方は、公式ページの案内に沿って進めるのが確実です。手元に用意するのは自動車検査証、いわゆる車検証です。ここに車名と型式、車台番号が記載されています。公式ページには車台番号から検索できる案内も置かれているため、型式ごとの表を目で追う方法と、車台番号を入力して確かめる方法のどちらでも照合できます。

ダイレクトメール等での通知も案内されていますが、通知を待つだけにしないほうがよい場面があります。引っ越しや名義変更のあとは通知が届きにくくなることがあるため、気になった時点で自分の車台番号で照合しておくほうが早いです。なお、郵便物が届かない理由について公表文は触れていないので、ここは制度の説明ではなく確認の順番の話として書いています。

自分の車が対象かどうかを確かめる手順を4項目のチェックリストで示した図。車検証で車名と型式と車台番号を書き出す、公式のリコール情報ページで車台番号の範囲と照合する、ダイレクトメール等の通知を確かめる、対象なら販売店に予約して無料の点検・修理を受ける、という順に並べている
公式ページに書かれている確認方法と案内を、実際に動く順番へ並べ直しました。並べ方は当サイトの整理です。 出典:Honda「ステップワゴンなど8車種のリコール(ボディコントロールモジュール)」(確認日 2026-10-24)

対象に挙がっている8車種の広さ

対象の車名は、軽自動車から軽商用車、ミニバン、SUV、ハッチバックまでまたいでいます。車体の大きさや用途ではなく、同じ装置を共通して使っている車がまとめて並んだ形だと読めます。下の表は、公表されている車名に当サイトで区分を添えたものです。区分は読者が自分の車を見つけやすくするための整理で、公表文が付けているものではありません。

公表されている車名 当サイトで添えた区分
ステップワゴン ミニバン
フリード ミニバン
VEZEL SUV
ZR-V SUV
シビック ハッチバック・セダン
N-BOX 軽自動車
N-BOX CUSTOM 軽自動車
N-VAN 軽商用車

VEZELについては、同じ月にマイナーモデルチェンジの発表も出ています。今回の対象は製作期間が令和6年12月から令和7年7月までの個体なので、改良されて新しく売り出されたヴェゼルとは別の話です。発表の種類が違うものを同じ車名でまとめて読んでしまうと、判断を誤ります。種類ごとの読み分け方はプレスリリースの読み方にまとめています。

この記事で転記した項目と、転記していない項目

どこまでを当サイトが写し、どこからを公式ページで確かめてもらうかを、はっきり分けておきます。

公表されている項目 この記事での扱い
届出日・届出番号 本文に転記(令和8年10月22日・届出番号5891)
対象台数 本文に転記(計15,191台)
製作期間 本文に転記(令和6年12月23日から令和7年7月2日)
対象の車名 本文に転記(8車種)
型式 転記していません。公式ページの表で確認してください
車台番号の範囲 転記していません。公式ページの表で確認してください
型式ごとの台数 転記していません。公式ページの表で確認してください
不具合の状況・改善措置の内容 本文に転記
走行中の挙動 この公表に記載がありません
不具合の発生件数 この公表では確認できませんでした

車台番号を転記しないのは、手間を省くためではありません。範囲の数字は1文字違えば別の車を指してしまい、対象の車を対象外と読ませる危険があります。公表元のページには型式ごとの表と検索の仕組みがそろっているので、照合はそちらで完結させるのが確実です。

いま対象の車に乗っている人が判断できること

第一に、確かめる優先度は高いほうです。公表されている症状は走行中のものではありませんが、始動できないという状態は、出かけようとした場面や駐車場から出そうとした場面で現れます。通勤や送迎で毎日使っている車であれば、起きたときの困り方は小さくありません。改善措置は無料で受けられると案内されているので、対象だった場合に様子を見る理由はほとんどないといえます。

第二に、エンジンがかかりにくい、電装品の動きがいつもと違うといった変化に気づいた場合は、自分で原因を切り分けようとせず販売店へ連絡するのが先です。今回の公表はバッテリーが上がる経路を説明していますが、個々の車で何が起きているかを公表文から判定することはできません。バッテリーそのものの劣化と見分けがつきにくい部分でもあります。劣化の兆候や交換の目安についてはバッテリーに別途まとめています。

第三に、この届出を理由に買い替えや売却を急ぐ必要はありません。改善措置は装置の交換とバッテリーの点検で、対象車の使用者へ無料で実施すると案内されている内容です。中古車としてこの8車種を検討している場合は、車検証の型式と車台番号を見せてもらい、公式ページで照合したうえで、改善措置がすでに実施されているかを販売店に確かめる、という順番で進められます。

出典と、この記事を更新する条件

この記事は、Hondaが公表しているリコール情報のページを一次情報にしています。届出番号、対象の車名、対象台数、製作期間、不具合の状況、改善措置の内容、費用と通知の案内は、いずれもこのページに書かれている範囲です。届出そのものの存在は、国土交通省の報道発表資料と届出の一覧でも確認しました。公式ページを確認した日は2026年10月24日です。

対象の車種や台数が追加された場合、改善措置の内容が変わった場合、または国土交通省側の資料で新しい情報が公表された場合に、この記事を更新して編集日を改めます。リコールの届出は内容が追加されることがあるため、3か月を目安に両方の出典を再確認します。ほかの届出はリコール・不具合に、ホンダの発表はホンダに集めています。