この記事は、本田技研工業株式会社が 2026/10/22に公表した発表を一次情報にしています。 価格・発売日・仕様は発表の表記をそのまま記録しています。
出典:「VEZEL」をマイナーモデルチェンジし発売(確認日 2026/10/22)
Hondaは2026年10月22日、コンパクトSUV「VEZEL(ヴェゼル)」をマイナーモデルチェンジし、10月23日(金)に発売すると発表しました。価格表に並ぶのはグレードと駆動方式の組み合わせで7通りあり、いちばん低いものが2,777,500円、いちばん高いものが3,885,200円です。発表の注記によれば、これはメーカー希望小売価格(消費税10%込み)であり参考価格で、販売価格は販売会社が独自に定めているとされています。
この記事は、その発表に書かれている範囲だけを整理したものです。グレード名、装備の名称、カラーの名称、価格は発表の表記のまま転記し、当サイトで引き算した差額や、発表に出てこない数値は書きません。発表に記載がなかった項目は、記事の後半にそのまま並べます。当サイトはこの車に試乗していないため、改良の前後で走りがどう変わるかを評価として書くこともしません。
先に全体像を書いておくと、今回の発表で中身が示されているのはグレードごとに分かれた変更点、グレードごとの価格と機構、グレードごとのボディーカラーの設定数の3つです。つまりこの発表は、ほぼすべてがグレード単位で書き分けられています。いっぽうで燃料消費率、寸法、重量、月間販売計画台数といった数値は1つも出ていません。どこまでが公表された事実なのかを切り分けながら読み進めてください。
発表の翌日が発売日。グランドコンセプトは「MAXIMIZE URBAN VEZEL」
発表は、今回のマイナーモデルチェンジのグランドコンセプトを「MAXIMIZE URBAN VEZEL」とし、都会的な洗練されたデザインにより商品価値を一層高めた、と説明しています。あわせてヴェゼルという車の性格について、クーペライクで流麗なフォルム、センタータンクレイアウトによる広々とした室内空間と多彩なシートアレンジ、2モーターハイブリッドシステムによるスムーズで力強い走りを兼ね備えたアーバンSUVである、という記述が置かれています。この部分は車の紹介であって、今回変わったところの説明ではありません。読むときは、紹介の文と変更点の一覧を混ぜないほうが正確です。
マイナーモデルチェンジは、世代そのものを切り替えずに、意匠や装備の一部を見直す区分です。骨格やパワートレインを新しくするフルモデルチェンジとは発表の性格が違い、検討する側から見ると、比べる相手は他社の車より先に同じ車の改良前の仕様になります。発表資料のどこまでが確定した内容で、どこから先が書かれていないのかを切り分ける読み方はプレスリリースの読み方にまとめています。
日付の並びにも触れておきます。発表が2026年10月22日で、発売が10月23日(金)です。公表された翌日が発売日という間隔で、受注開始日についての記載はありません。発表と同時に受け付けが始まっていたのか、発売日から始まるのかは、この資料からは読み取れません。納期についても記載がないため、実際に手元へ届くまでの期間は販売会社に確かめる項目になります。
変わったところは、下位グレードと上位グレードで方向が違う
今回の発表でいちばん大事なのは、変更点が1つのリストではなく、グレードごとに4つのリストへ分けて書かれていることです。並べると次のようになります。
| グレード | 発表に挙げられている変更点 |
|---|---|
| G | リアベンチレーション追加/後席用USBチャージャー(Type-C/2個付き)追加/ヘッドライトインナーレンズブラック化 |
| e:HEV X | 運転席・助手席シートヒーター追加/リアベンチレーション追加/後席用USBチャージャー(Type-C/2個付き)追加/ヘッドライトインナーレンズブラック化 |
| e:HEV Z | ホイールアーチボディー同色化/バンパーガーニッシュ(フロント/サイド/リア)ボディー同色化/ヘッドライトインナーレンズブラック化 |
| e:HEV Z・PLaYパッケージ | ホイールアーチボディー同色化/バンパーガーニッシュ(フロント/サイド/リア)ボディー同色化/ヘッドライトインナーレンズブラック化/18インチアルミホイール(ダーククリア化) |
Gとe:HEV Xに加わったのは、後ろの席まわりの装備です。リアベンチレーションは後席へ風を送る吹き出し口のことで、後席用USBチャージャーには「Type-C/2個付き」という但し書きが付いています。e:HEV Xにはこれに加えて運転席・助手席シートヒーターが挙がっています。シートヒーターの追加が書かれているのはe:HEV Xだけで、Gの変更点には入っていません。
e:HEV Zとe:HEV Z・PLaYパッケージに加わったのは、外から見える部分の仕上げです。ホイールアーチと、フロント・サイド・リアのバンパーガーニッシュをボディー同色にした、という内容で、樹脂の黒い部分が減って全体が1色にまとまる方向の変更にあたります。PLaYパッケージにはさらに、18インチアルミホイールのダーククリア化が挙げられています。
ここから読み取れるのは、同じ「マイナーモデルチェンジ」という言葉でも、自分が検討しているグレードによって変わった中身がまったく違うということです。後席の使い勝手が良くなったという話も、外観の質感が変わったという話も、どちらも全車に当てはまるわけではありません。改良前と比べたいときは、車種単位ではなくグレード単位で装備表を突き合わせる必要があります。なお、それぞれの装備の仕様や作動条件について、発表に詳しい説明はありません。装備の名前が挙がっていることと、どう働くかが分かることは別です。
4つのリストすべてに入っているのは、ヘッドライトの1項目だけ
4つのグレードの変更点を見比べると、共通して入っているのは「ヘッドライトインナーレンズブラック化」の1項目です。インナーレンズはヘッドライトの内側にある部品で、ここを黒くすると灯体の中が暗く見え、顔つきが引き締まった印象になります。4つのリストすべてに書かれている唯一の項目なので、グレードを問わず変わった部分はここだと読めます。
この点は、店頭で改良前の在庫車と改良後の車を見分けるときの手がかりになります。ただし注意も要ります。発表には、改良前と改良後を外観で見分ける方法についての記述はありません。黒くなったといっても程度が数値で示されているわけではなく、写真や遠目の印象だけで判断できるとは限らないためです。
確実なのは、注文書や装備表の上で確かめることです。Gとe:HEV Xならリアベンチレーションと後席用USBチャージャーが付いているか、e:HEV Xならシートヒーターがあるか、e:HEV Zならホイールアーチとバンパーガーニッシュがボディー同色かどうかが、それぞれ手がかりになります。年式の表示だけでは決められません。
価格は7通り。価格表のGは4WDの1行だけ
発表の全国メーカー希望小売価格は次のとおりです。グレード名、乗車定員、エンジン、トランスミッション、駆動方式、価格は発表の表の表記のままです。
| グレード | 乗車定員 | エンジン | トランスミッション | 駆動方式 | 価格 |
|---|---|---|---|---|---|
| G | 5名 | 1.5L DOHC i-VTEC | 無段変速オートマチック(トルクコンバーター付)+パドルシフト | 4WD | 2,777,500円 |
| e:HEV X | 5名 | 1.5L DOHC i-VTEC+2モーターハイブリッド | 電気式無段変速機 | FF | 3,039,300円 |
| e:HEV X | 5名 | 1.5L DOHC i-VTEC+2モーターハイブリッド | 電気式無段変速機 | 4WD | 3,259,300円 |
| e:HEV Z | 5名 | 1.5L DOHC i-VTEC+2モーターハイブリッド | 電気式無段変速機 | FF | 3,287,900円 |
| e:HEV Z | 5名 | 1.5L DOHC i-VTEC+2モーターハイブリッド | 電気式無段変速機 | 4WD | 3,507,900円 |
| e:HEV Z・PLaYパッケージ | 5名 | 1.5L DOHC i-VTEC+2モーターハイブリッド | 電気式無段変速機 | FF | 3,665,200円 |
| e:HEV Z・PLaYパッケージ | 5名 | 1.5L DOHC i-VTEC+2モーターハイブリッド | 電気式無段変速機 | 4WD | 3,885,200円 |
この表で目を引くのは、Gが1行しか並んでいないことです。e:HEVの3つのグレードはFFと4WDが2行ずつ用意されているのに対し、Gは駆動方式が4WDと記載された1行だけで、GのFFは価格表にありません。ガソリンエンジンのグレードを探している人は、ここで選べる組み合わせが1つに絞られることになります。
機構の違いも表に出ています。Gのエンジンは1.5L DOHC i-VTECで、トランスミッションは無段変速オートマチック(トルクコンバーター付)にパドルシフトが付く組み合わせです。e:HEVの3グレードはエンジンが1.5L DOHC i-VTECに2モーターハイブリッドが組み合わされ、トランスミッションは電気式無段変速機と記載されています。乗車定員はどの行も5名です。Gとe:HEVの違いは装備の多少ではなく、走る仕組みそのものだという読み方になります。
価格の注記も確かめておきます。発表には、価格には保険料、税金(消費税を除く)、登録などに伴う費用は含まれないこと、価格はメーカー希望小売価格(消費税10%込み)で参考価格であり販売価格は販売会社が独自に定めていること、自動車リサイクル法の施行によりリサイクル料金が別途必要であることが書かれています。つまりここに並ぶのは車両本体ぶんの目安であって、支払総額ではありません。希望小売価格がどこまでを指す金額なのかはメーカー希望小売価格とはで整理しているので、見積書と見比べる前に目を通しておくと差分を追いやすくなります。
同じグレードでも駆動方式を変えると金額が変わるため、見積もりを比べるときはグレードと駆動方式の両方をそろえてください。当サイトは発表に無い数値を新しく作らないため、2つの金額の差を引き算して示すことはしません。差を知りたい場合は、表の2つの数字をそのまま見比べてください。改良前の価格も発表には並んでいないので、値上げとも据え置きとも書けません。比べたいときは、改良前の価格表を販売店で見せてもらい、同じグレード・同じ駆動方式の行どうしで突き合わせることになります。
ボディーカラーは、グレードで設定数が違う
ボディーカラーもグレード単位で書き分けられています。設定されている色は次のとおりです。
| グレード | 発表に記載のボディーカラー |
|---|---|
| G/e:HEV X(全5色) | プラチナホワイト・パール/プレミアムサンライトホワイト・パール/スレートグレー・パール/クリスタルブラック・パール/シーベッドブルー・パール |
| e:HEV Z(全7色) | プラチナホワイト・パール/プレミアムサンライトホワイト・パール/スレートグレー・パール/クリスタルブラック・パール/プレミアムクリスタルレッド・メタリック/シーベッドブルー・パール/ボタニカルグリーン・パール |
| e:HEV Z・PLaYパッケージ(全5色) | クリスタルブラック・パール/プレミアムサンライトホワイト・パール&ブラック/スレートグレー・パール&ブラック/ボタニカルグリーン・パール&ブラック/シーベッドブルー・パール&シルバー |
いちばん選択肢が広いのはe:HEV Zで、ここだけプレミアムクリスタルレッド・メタリックとボタニカルグリーン・パールが加わります。PLaYパッケージは、クリスタルブラック・パールを除く4色がルーフを塗り分けた2トーンの組み合わせです。色を優先して選ぶと、選べるグレードのほうが絞られるという関係になっているので、色とグレードは同時に決めるものだと考えておくと迷いが減ります。
カラーの割増価格について、この発表に記載はありません。色によって価格表の金額に上乗せがあるのかどうかは、公式の車種ページか販売店の価格表で確かめる項目です。発表のなかで新色だと明記されている色もありません。画面で見る色と実車の見え方は違うので、最終的な確認はカラーサンプルか現車で行うのが確実です。
この発表に記載がない項目
次の項目には記載がありません。当サイトでは、記載のない項目を改良前の値やほかの車種の値で埋めることはしません。
| 項目 | 発表での扱い |
|---|---|
| 燃料消費率(WLTCモードなどの測定モードを含む) | 記載がありません |
| 全長・全幅・全高・ホイールベース | 記載がありません |
| 車両重量 | 記載がありません |
| 最高出力・最大トルク | 記載がありません(エンジンの表記のみ) |
| 月間販売計画台数 | 記載がありません |
| 受注開始日 | 記載がありません(発売日のみ) |
| 改良前の価格との対比 | 記載がありません |
| ボディーカラーの割増価格 | 記載がありません |
| 安全運転支援システムの変更 | 記載がありません |
| 装備ごとの作動条件・仕様の詳細 | 装備の名称のみで、詳細の記載がありません |
| 注文から納車までの期間 | 記載がありません |
このうち燃料消費率が出ていないことは、ハイブリッドのグレードを検討している人には効いてきます。当サイトは、測定モードが書かれていない燃費の数値を書きません。条件の違う数字どうしを読者が比べてしまうのを避けるためで、今回はそもそも記載がありません。寸法と重量についても同じで、ほかの資料から持ち込むことはしません。
グレード名に付いている「e:HEV」という呼び方については、別の発表が出ています。Hondaは2026年10月9日に、次世代ハイブリッドシステムの名称を決定したと公表しました。その内容はホンダ、次世代ハイブリッドの名称で扱っています。今回のヴェゼルのグレード名がこの先どうなるかについては、どちらの発表にも記載がありません。
販売店で確かめておくこと
第一に、検討している個体が改良後かどうかです。発表が2026年10月22日で、発売が10月23日(金)という並びのため、発表の時点で店頭にある展示車や在庫車は改良前の仕様である可能性が残ります。手がかりは、そのグレードの変更点が付いているかどうかです。確認する場所はグレードによって違います。
第二に、Gを検討している場合の駆動方式です。価格表のGは4WDの1行だけなので、ガソリンエンジンで前輪駆動の設定を探しているなら、その有無を最初に確かめたほうが早く結論が出ます。発表の表に無い組み合わせがあるかどうかは、公式の車種ページと販売店で確認する範囲になります。
第三に、e:HEV Zとe:HEV Z・PLaYパッケージの違いです。変更点のリストを見るかぎり、PLaYパッケージ側に増えているのは18インチアルミホイールのダーククリア化で、それ以外の2項目は共通しています。カラーの設定は両者で異なり、PLaYパッケージは2トーンが中心です。価格差の分で何が変わるのかは、装備表とカラーサンプルを並べてもらって確かめるのが確実です。
価格と変更点の範囲は、今回の発表で分かりました。次に確かめるのは、いま乗っている車がいくらになるかという側です。Hondaの発表はホンダから、同じ区分の発表はマイナーチェンジ・一部改良から辿れます。同じHondaではステップ ワゴンの特別仕様車も記録しています。
出典と、この記事を更新する条件
この記事は、本田技研工業株式会社が2026年10月22日に公表したニュースリリース「「VEZEL」をマイナーモデルチェンジし発売」を一次情報にしています。グレード名、乗車定員、エンジンとトランスミッションの表記、駆動方式、価格、変更点の名称、ボディーカラーの名称と設定数は、いずれも発表に書かれている範囲です。要約や言い換えで内容を変えることはしていません。グレード構成と装備の確認先として、ヴェゼルの公式車種ページも参照しています。発表ページを確認した日は2026年10月23日です。
価格が改定された場合、燃料消費率や寸法が測定モードや数値とともに公表された場合、ボディーカラーの割増価格が示された場合、または装備や設定について新しい発表が出た場合に、この記事を更新して編集日を改めます。価格と発売に関する情報は動きやすいため、30日ごとに発表ページを再確認します。