この記事は、本田技研工業株式会社が 2026/09/29に公表した発表を一次情報にしています。 価格・発売日・仕様は発表の表記をそのまま記録しています。
出典:2026年8月度 四輪車 生産・販売・輸出実績(確認日 2026/09/29)
本田技研工業は2026年9月29日、2026年8月度の四輪車の生産・販売・輸出実績を公表しました。8月の国内生産は30,196台で前年比67.7%、連続増減の欄には「9ヵ月ぶり減」と記載されています。いっぽう日本からの輸出は全合計7,487台で前年比102.5%、こちらは「4ヵ月ぶり増」です。ひとつの資料の中で、区分によって前年との向きが分かれています。
この記事は、公表資料に載っている台数、前年比、前年実績、連続増減の記載だけを、表記のまま整理したものです。増減の理由や車種ごとの内訳、今後の生産計画は資料に書かれていないため、当サイトでも書きません。どの区分が何台で、前年に対してどの向きだったのかを、出典付きで確認できる形にすることがこの記事の役割です。
前年比は、前年同月を100%としたときの水準
ホンダの月次実績は、台数と並べて前年比を%で示します。これは前年同月を100%としたときの水準で、100%を超えていれば前年同月を上回った、下回っていれば前年割れという読み方になります。増減率そのものではありません。国内生産の67.7%は「67.7%減った」という意味ではなく、前年同月の水準の67.7%にあたる台数だった、という意味です。資料には前年実績の欄も並んでいるので、気になる区分は前年の台数と見比べられます。
もうひとつ、資料には連続増減を示す欄があります。「8ヵ月連続減」のように前年同月を下回る状態が続いている期間を示す記載と、「9ヵ月ぶり減」「4ヵ月ぶり増」のように向きが変わったことを示す記載の2通りです。単月の水準だけでは1か月かぎりの動きなのか判断できないため、この欄まで合わせて見ると、続いている状態なのか、切り替わったところなのかを確認できます。
生産は国内・海外・世界の3区分とも前年を下回った
8月の国内生産は30,196台、前年比67.7%、前年実績は44,586台で、連続増減の欄は「9ヵ月ぶり減」です。前年同月を上回る状態が続いていたところで向きが変わったことを示す書き方になっています。海外生産は203,192台、前年比91.4%、前年実績は222,419台で「8ヵ月連続減」。国内と海外を合わせた世界生産は233,388台、前年比87.4%、前年実績は267,005台で「7ヵ月連続減」とされています。
台数の規模は海外生産のほうが大きく、世界生産の水準は海外生産の並びに近いところにあります。ただし資料は各区分の台数と前年比を示しているだけで、どの区分がどれだけ効いたのかという説明は載せていません。当サイトでも、書かれていない比重を推し量ることはしません。
| 区分 | 2026年8月 | 前年比 | 前年実績 | 連続増減の記載 |
|---|---|---|---|---|
| 国内生産 | 30,196台 | 67.7% | 44,586台 | 9ヵ月ぶり減 |
| 海外生産 | 203,192台 | 91.4% | 222,419台 | 8ヵ月連続減 |
| 世界生産 | 233,388台 | 87.4% | 267,005台 | 7ヵ月連続減 |
主要地域別では、北米とアジアで向きが逆になっている
資料が地域として挙げているのは北米、米国、アジア、中国の4つです。北米は147,761台、前年比108.2%、前年実績は136,559台で「3ヵ月連続増」。うち米国は92,732台、前年比105.3%、前年実績は88,056台で、こちらも「3ヵ月連続増」とされています。
アジアは43,377台、前年比56.4%、前年実績は76,887台で「11ヵ月連続減」。うち中国は14,130台、前年比28.3%、前年実績は50,011台で、同じく「11ヵ月連続減」です。同じ月の同じ資料でも、地域によって前年との向きが逆になっています。
欧州など、ここに名前のない地域の生産台数は今回の資料に記載がありません。挙げられている4つの地域を足した台数が海外生産と一致するかどうかも示されていないため、この4つで海外生産の全体を説明できるとは読めない作りです。米国は北米の内数、中国はアジアの内数として並んでいる点にも注意してください。
| 区分 | 2026年8月 | 前年比 | 前年実績 | 連続増減の記載 |
|---|---|---|---|---|
| 北米 | 147,761台 | 108.2% | 136,559台 | 3ヵ月連続増 |
| うち米国 | 92,732台 | 105.3% | 88,056台 | 3ヵ月連続増 |
| アジア | 43,377台 | 56.4% | 76,887台 | 11ヵ月連続減 |
| うち中国 | 14,130台 | 28.3% | 50,011台 | 11ヵ月連続減 |
国内販売は5ヵ月ぶりに前年を下回った
国内販売の全合計は38,851台、前年比94.3%、前年実績は41,220台で、連続増減の欄は「5ヵ月ぶり減」です。内訳は、登録車が20,734台、前年比98.6%、前年実績21,038台で「5ヵ月ぶり減」、届出車が18,117台、前年比89.8%、前年実績20,182台で「4ヵ月ぶり減」となっています。
届出車は軽自動車の届出台数を指す区分です。普通車や小型車は運輸支局への登録、軽自動車は軽自動車検査協会への届出という手続きの違いがあり、台数の統計でも別の区分として扱われます。8月は登録車と届出車のどちらも前年同月を下回りましたが、前年比の水準は登録車のほうが100%に近い位置にあります。
| 区分 | 2026年8月 | 前年比 | 前年実績 | 連続増減の記載 |
|---|---|---|---|---|
| 国内販売 全合計 | 38,851台 | 94.3% | 41,220台 | 5ヵ月ぶり減 |
| うち登録車 | 20,734台 | 98.6% | 21,038台 | 5ヵ月ぶり減 |
| うち届出車 | 18,117台 | 89.8% | 20,182台 | 4ヵ月ぶり減 |
日本からの輸出は4ヵ月ぶり増、仕向地で向きが分かれた
輸出の全合計は7,487台、前年比102.5%、前年実績は7,307台で「4ヵ月ぶり増」です。仕向地別では、欧州が4,712台、前年比184.7%、前年実績2,551台で「2ヵ月連続増」、アジアが640台、前年比231.0%、前年実績277台で「2ヵ月ぶり増」とされています。いっぽう北米は846台、前年比41.5%、前年実績2,037台で「6ヵ月連続減」、うち米国は846台、前年比49.0%、前年実績1,727台で、こちらも「6ヵ月連続減」です。その他は1,289台、前年比52.8%、前年実績2,442台で、連続増減の記載はありません。
生産の地域別では北米が前年同月を上回り、日本から北米への輸出は前年同月を下回っています。資料はこの2つを別の集計として並べているだけで、両者の関係についての説明は載せていません。現地での生産と日本からの輸出は、数えている対象も計上される時点も違うため、片方の動きからもう片方を説明することはできません。
| 区分 | 2026年8月 | 前年比 | 前年実績 | 連続増減の記載 |
|---|---|---|---|---|
| 輸出 全合計 | 7,487台 | 102.5% | 7,307台 | 4ヵ月ぶり増 |
| 北米 | 846台 | 41.5% | 2,037台 | 6ヵ月連続減 |
| うち米国 | 846台 | 49.0% | 1,727台 | 6ヵ月連続減 |
| アジア | 640台 | 231.0% | 277台 | 2ヵ月ぶり増 |
| 欧州 | 4,712台 | 184.7% | 2,551台 | 2ヵ月連続増 |
| その他 | 1,289台 | 52.8% | 2,442台 | 記載なし |
前年比で並べ直すと、上回った区分は5つ
資料に載っている区分を前年比の値だけで並べ直すと、100%を上回ったのは、輸出のアジア向けと欧州向け、生産の北米と米国、そして輸出の全合計の5つです。残りの区分は100%を下回りました。並べ替えの基準は公表された前年比という1つの値だけで、台数の大小や当サイトの評価は入れていません。
前年比が高い区分は、前年実績の台数が小さいところにも並んでいます。アジア向け輸出の231.0%は前年実績277台に対する水準で、欧州向け輸出の184.7%は前年実績2,551台に対する水準です。前年比だけを見て規模を推し量らず、台数の欄と合わせて読む形にしてください。
区分ごとに集計の基準が違う
資料の注記には、国内生産と輸出が自工会報告ベース(CBU)、海外生産がラインオフベースの速報値であることが示されています。CBUは完成車の状態を指し、ラインオフは生産ラインから出た時点で数える方式です。数えている対象と時点が違う数値が同じ資料に並んでいるため、国内生産と海外生産を同じ性質の値として扱うことはできません。
速報値は後から改定されることがあります。この台数を引用するときは、速報値であることと公表日を必ず添えてください。また今回の資料は8月単月の実績で、年初からの累計や年度の累計は記載されていません。期間を通した合計を見たい場合は、月ごとの資料をそれぞれ確認することになります。前の月の実績はホンダ 2026年7月度の四輪車実績に整理しています。
この資料に書かれていないこと
車種ごとの台数は含まれていません。どのモデルが何台だったのか、国内販売の内訳がどの車種で動いたのかは、この資料からは確認できません。受注や納期の状況、在庫、今後の生産計画についての記載もありません。生産台数と販売台数の差から在庫を計算することもできません。数えている対象と時点が違う数字だからです。
増減の理由も書かれていません。国内生産の前年比が67.7%となった事情、中国の前年比が28.3%となった事情について、資料は説明を載せていません。当サイトは、発表に無い理由を推測で補いません。背景を知りたい場合は、決算説明資料などの別の一次情報にあたってください。
当サイトは、この台数を人気の順位として使いません。生産台数は工場の稼働状況や部品の供給に左右され、販売台数は在庫の量にも左右されるためです。順位を示すのは、何を基準に並べたのかを同じページで示せるときに限ります。台数の資料をどう読むかは新車販売台数ランキングの見方、発表資料そのものの読み方はプレスリリースの読み方にまとめています。他社の同じ月の実績は生産・販売台数に、ホンダの公式発表はホンダに並べています。
出典と、この記事を更新する条件
この記事は、本田技研工業が2026年9月29日に公表した「2026年8月度 四輪車 生産・販売・輸出実績」を一次情報にしています。台数、前年比、前年実績、連続増減の記載は、いずれも公表資料の表記のまま転記しました。資料に無い数値を他の月や他社の資料から持ち込むことはしていません。確認日は2026年10月2日です。
月次の実績は毎月公表されるため、この記事の数値を後の月の値で書き換えることはしません。改定が公表された場合、または出典ページの内容が変わっていたことを確認した場合に、この記事を更新して編集日を改めます。当サイトでは90日ごとに出典ページを見直します。