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トレイルシーカーの航続距離734kmと627km|20インチで変わる条件

SUBARUが2026年4月9日に発表した新型トレイルシーカーの主要諸元には、一充電走行距離が734km・690km・627kmと3つ出ています。分かれ目はグレードと、33,000円高のメーカーオプション20インチホイールです。出力・寸法・電費も発表の表記のまま整理します。

トレイルシーカーの航続距離734kmと627km|20インチで変わる条件 - チビカのニュースカード

この記事は、株式会社SUBARUが 2026/04/09に公表した発表を一次情報にしています。 価格・発売日・仕様は発表の表記をそのまま記録しています。

出典:SUBARU 新型「トレイルシーカー」を発表(確認日 2026/10/30)

株式会社SUBARUは2026年4月9日、新型「トレイルシーカー」(日本仕様車)を発表しました。発表本文は、この車をグローバルバッテリーEV(BEV)ラインアップ第2弾となるミッドサイズSUVと位置づけています。

発表資料の主要諸元でまず目に付くのは、一充電走行距離が1つの数字になっていない点です。示されているのは734km、690km、627kmの3つで、どれか1つを「トレイルシーカーの航続距離」として扱うことはできません。分かれ目は2つあり、1つはグレード、もう1つは装着するアルミホイールのサイズです。しかも20インチのほうは33,000円高のメーカーオプションなので、オプションを1つ選ぶかどうかで公表値が変わります。

この記事では、4月9日の発表資料に出ている値を表記のまま並べ直します。扱うのは一充電走行距離とタイヤサイズの対応、2グレードで記載が分かれている項目、車体の寸法と重量、電動系の数値、そして急速充電について書かれている一文です。発表に書かれていない項目は、ほかの車種や海外で売られている車の値で埋めず、「記載がありません」と書きます。

一充電走行距離は3つ。分かれ目はグレードとホイール

主要諸元に並んでいる組み合わせは次の3通りです。値はいずれもWLTCモードの一充電走行距離です。

グレード 駆動方式 タイヤサイズ 一充電走行距離(WLTCモード)
ET-SS FWD 235/60R18 734km
ET-HS AWD 235/60R18 690km
ET-HS AWD 235/50R20 627km

いちばん大きい734kmは、前輪駆動のET-SSに示された値です。カタログや見出しで見かける最も大きい数字は、4輪駆動を選んだ場合の値ではありません。常時全輪駆動のET-HSを前提に考えているなら、見るべき数字は690kmか627kmのほうになります。

グレードと駆動方式、タイヤサイズ、一充電走行距離の対応を3行で示した分岐図。ET-SS/FWDは235/60R18で734km、ET-HS/AWDは235/60R18で690km、20インチのメーカーオプションを選んだ235/50R20では627km
左から右へ、グレードと駆動方式、タイヤサイズ、一充電走行距離の順に並べた図です。太枠にしてある最下段が、メーカーオプションの20インチアルミホイールを装着した場合の行です。出典:SUBARU「SUBARU 新型「トレイルシーカー」を発表」(2026年4月9日)、確認日2026年10月30日。

この3つの数字には、測定の条件が注記として付いています。発表資料の表記は「一充電走行距離は定められた試験条件のもとでの数値です。したがって、実際の走行時には、気象、道路における交通の混雑の状態、運転方法に応じて一充電走行距離が異なってきます。」です。試験条件のもとで測った値である、という前提がここで明示されています。

したがって、734kmという数字を自分の行動範囲にそのまま当てはめることはできません。公表値は、条件をそろえたうえで車や仕様を比べるための共通のものさしとして使ってください。比べるときにそろえるのは、グレードと駆動方式とホイールサイズの3つです。この3つがそろっていない数字どうしを並べると、違いが仕様によるものか車によるものか分からなくなります。

20インチは33,000円高のメーカーオプション

主要諸元の20インチ側には注記が付いていて、「33,000円高(消費税10%込)」と書かれています。この注記が指しているのは、メーカーオプションの20インチアルミホイールを装着した車です。つまり、20インチは標準の仕様ではなく、追加で選ぶ装備という扱いです。

ここが、この発表の読みどころです。追加のオプションを1つ選ぶと、同じグレードでも公表されている一充電走行距離が690kmから627kmの行に移ります。見た目や乗り味のために大きいホイールを選ぶ判断と、カタログ上の走行距離を長く保つ判断が、同じ1つの選択肢の表と裏になっているということです。

どちらを選ぶべきかは、この発表からは決まりません。発表が示しているのは、選んだ場合に公表値がどうなるかという対応だけです。実際の走り方による差については、上に引いた試験条件の注記のとおりで、当サイトでも推測した距離は書きません。

2グレードで記載が分かれている項目

主要諸元では、同じ項目でもグレードによって示されている値が違います。分かれているのは駆動方式、一充電走行距離、タイヤサイズ、車両重量の4つです。

発表資料の主要諸元で、ET-SSはFWD・734km・235/60R18・1900kg、ET-HSはAWD・690kmと627km・235/60R18と235/50R20・2010〜2050kgと記載されていることを左右に並べて比べた図
ET-SSとET-HSで記載が分かれている4項目を左右に並べた図です。ET-HSに2つの値があるのは、18インチと20インチの装着車に対応するためです。出典:SUBARU「SUBARU 新型「トレイルシーカー」を発表」(2026年4月9日)、確認日2026年10月30日。

駆動方式は、ET-SSがFWD、ET-HSがAWD(常時全輪駆動)と記載されています。この主要諸元には、ET-SSにAWDを組み合わせた行がありません。4輪駆動を前提にするならET-HSを見る、という読み方になります。なお、当サイトが同じ日に確認した公式の車種ページには、ET-SSにAWDの価格も並んでいました。発表資料の諸元と車種ページの構成は一致していないため、現在の設定を確かめる場合は車種ページの側を見てください。

車両重量は、ET-SSが1900kg、ET-HSが2010〜2050kgと記載されています。ET-HS側に幅があるのは、装備の組み合わせで変わる範囲として示されているためです。重量はタイヤやブレーキの消耗、そして電力の消費に関わる値なので、グレードを比べるときは走行距離と並べて見ておくと判断材料が増えます。

車体の大きさと電動系の値

寸法と電動系の値は、2グレードで共通の記載になっているものが多くあります。発表資料に出ているものを並べます。

項目 主要諸元の記載
全長×全幅×全高 4845×1860×1675mm
ホイールベース 2850mm
最低地上高 210mm
駆動用バッテリー リチウムイオン電池
総電圧 391V
モーター最大出力(前・後) 各167kW
システム最大出力 280kW(AWDモデル)
交流電力量消費率 114〜134Wh/km(WLTCモード)
発表資料の主要諸元から、全長×全幅×全高4845×1860×1675mm、ホイールベース2850mm、最低地上高210mm、車両重量1900kgと2010〜2050kg、システム最大出力280kW、交流電力量消費率114〜134Wh/kmを6枚のカードで並べた図
主要諸元のうち、車体の大きさと重さ、出力、電力量消費率を6枚のカードにしたものです。単位と条件は発表資料の表記のままで、換算はしていません。出典:SUBARU「SUBARU 新型「トレイルシーカー」を発表」(2026年4月9日)、確認日2026年10月30日。

出力の読み方には注意が要ります。前後のモーターの最大出力は各167kWと記載され、システム最大出力は280kW(AWDモデル)と記載されています。前後の値を足した数とシステム最大出力は一致しません。システム側は車両として出せる値として示されているため、当サイトでは足し算をしていません。出力を比べるときは、どちらの数字を見ているのかをそろえてください。

交流電力量消費率の114〜134Wh/kmは、1kmあたりに使う電力量として示された値です。幅があるのは、グレードやホイールの組み合わせで変わる範囲として示されているためです。走行距離の数字と向きが逆になる値なので、消費率が大きいほうが走行距離の短い組み合わせに対応します。

全高の1675mmという値は、立体駐車場の高さ制限に当たるかどうかを調べるときの起点になります。制限の高さは施設ごとに違うため、当サイトでは一般的な数字を出しません。自分が使う駐車場の表示と、この値を見比べてください。

充電について発表に書かれていること

急速充電については、発表本文に時間が1つ書かれています。表記は「低温時においても、充電量10%から80%までの急速充電時間約28分を可能としました」です。この約28分は満充電までの時間ではありません。充電量10%から80%までの時間として示されています。

公式の車種ページの航続距離・バッテリーのページ側では、この約28分が、駆動用電池の温度が約25℃の場合に150kW出力の急速充電器を使ったときの値として示されています。あわせて、普通充電は6kW出力の充電器で10%から100%までを約13時間、駆動用バッテリーの総電力量は74.7kWhと記載されています。発表本文の側は、バッテリーを「74.7kWの大容量リチウムイオンバッテリー」と表記しています。

容量と充電の条件が分かると、外で充電したときの料金を見積もる材料になります。公共の充電サービスにはkWh課金と分課金があり、同じ車でも課金の方式によって実質の単価が変わります。分課金では充電にかかった時間がそのまま料金に効くため、約28分という数字の意味が変わってきます。方式ごとの計算はEVの充電料金はいくらかで扱っています。電気代以外に何がかかるのかはEVの維持費は何にいくらかかるかにまとめました。

生産拠点と販売計画

発表は、この車を群馬製作所 矢島工場で生産するバッテリーEVとしています。販売計画は月販250台と記載されています。

月販250台は計画の数字です。実際に売れた台数ではありません。実績の側は、SUBARUが毎月公表している生産・国内販売・輸出実績で確かめられます。直近で当サイトが記録したものはSUBARU 2026年7月度の生産・国内販売・輸出実績を公表にあります。計画と実績は別の数字なので、混ぜないでください。

BEVラインアップ第2弾という位置づけについては、1台目にあたるソルテラの価格をソルテラの車種ページに記録しています。

発表に書かれていなかったこと

今回一次情報にした発表資料から確認できなかったのは、次の項目です。乗車定員、グレードごとの装備の一覧、ボディカラーの名称、普通充電にかかる時間、そして発売日と受注の開始時期です。発売日については、4月9日の発表本文に記載がありませんでした。

価格については、発表資料が価格表を画像で示しており、本文のテキストからは金額を読み取れませんでした。当サイトでは、読み取れなかった数値をほかの資料の値で埋めません。グレードごとの金額は公式の車種ページで確認してください。メーカー希望小売価格が何を指す言葉なのかはメーカー希望小売価格とはで整理しています。当サイトの車種台帳に記録している開始価格と確認日はトレイルシーカーの車種ページで確認できます。台帳の価格は毎月見直しています。

販売店での値引き額も公表されていません。公表されていない額を推測して書くことはしません。実際に支払う額が決まるのは、販売店の見積書を取ったあとです。見積もりの前に手元に用意しておくとよいのは、選ぼうとしているグレードと、18インチか20インチかの判断、そして自宅に充電設備を置けるかどうかの3点です。

発表ページの引用キャプチャ

SUBARUのニュースリリース「SUBARU 新型「トレイルシーカー」を発表」のページ冒頭部分
公式発表ページの引用キャプチャ。 この記事が一充電走行距離、寸法、出力、生産拠点、販売計画の一次情報にしている発表の冒頭です。掲載内容は変更されることがあります。最新の内容はリンク先で確認してください。 確認日:2026-10-30。 出典:SUBARU 新型「トレイルシーカー」を発表

SUBARUの発表を続けて追う場合はSUBARUから辿れます。数字を控えるときは、どの資料のどの表から取った値なのかも一緒に残しておくと、仕様や価格が変わったあとで見直すときに手間が減ります。この記事でも、値ごとに出どころを本文の中に残しました。

一次情報

この記事は、株式会社SUBARUが2026年4月9日に公表した発表「SUBARU 新型「トレイルシーカー」を発表」を一次情報にしています(確認日 2026年10月30日)。グレード名、駆動方式、タイヤサイズ、一充電走行距離、20インチの注記、寸法、ホイールベース、最低地上高、車両重量、総電圧、モーター最大出力、システム最大出力、交流電力量消費率、生産拠点、販売計画の表記は、いずれも発表資料の記載のままで、単位の換算や言い換えはしていません。

急速充電の条件、普通充電の時間、駆動用バッテリーの総電力量は、公式の車種ページ「トレイルシーカー 航続距離・バッテリー」(確認日 2026年10月30日)によります。ET-SSにAWDの価格が並んでいることは、公式の車種ページ(確認日 2026年10月30日)で確認しました。前後のモーター出力とシステム最大出力の足し算、走行距離の差の計算はしていません。グレードとホイールサイズの2つを分かれ目として整理した部分は当サイトによるもので、公式の区分ではありません。