個人カーリース

個人カーリースの審査|照会される情報と申込条件の確かめ方

個人でカーリースを申し込むときの審査について、何が照会されるのかを指定信用情報機関の公表資料で確認しました。事業者が公表している申込条件と連帯保証人の扱いを同じ枠に並べ、申し込む前に自分の信用情報を取り寄せて読む手順までを整理しています。

個人カーリースの審査|照会される情報と申込条件の確かめ方 - チビカのニュースカード

個人でカーリースを申し込もうとしていて、審査で何を見られるのかを確かめに来た方へ書いています。

先に答えを書きます。審査の基準そのものは、どこも公表していません。CICは、クレジット会社は自社の審査基準に基づいて慎重に審査を行い、総合的に判断していると説明したうえで、否決された理由はCICでは分からないと書いています。基準が公表されていない以上、「この条件なら通ります」と書ける材料はありません。

それでも、申し込む前に確かめられることが3つあります。1つめは、審査で何が照会されるのか。2つめは、その記録がどれだけの期間残るのか。3つめは、事業者が公表している申込みの条件です。1と2は指定信用情報機関が自分たちのサイトで公開していて、しかも自分の記録は自分で取り寄せて読めます。3は各社の「よくあるご質問」に書かれていて、社によって中身が違います。

この記事では、審査をしているのは誰かという整理から始め、照会される情報の中身、事業者が公表している申込条件と連帯保証人の扱い、自分の記録を取り寄せる方法、審査に通ったあとに要る書類までを順に見ます。「審査に通りやすい会社」の順位は付けません。基準が公表されていない以上、読者が同じ順位を再現できないためです。契約の仕組みそのものはカーリースとはに分けて書きました。

審査をしているのは、信用情報機関ではありません

最初に取り違えやすいところを片づけます。「信用情報機関に落とされた」という言い方がありますが、CICは自らを、加盟しているクレジット会社等から情報を取集し、管理・提供をおこなう会社だと説明しています。同じページで、クレジットを申し込んで断られた理由について、CICでは否決された理由はわかりません、と書いています。

判断しているのは申込先です。CICは、クレジット会社は契約を締結にあたり、CICの情報も参考にしながら自社の審査基準に基づいて慎重に審査を行い、総合的に判断している、としています。信用情報は判断の材料であって、判断そのものではないということです。ここを取り違えると、問い合わせる先を間違えます。

では、カーリースの事業者は個人信用情報を見るのか。オリックス自動車は、リースの審査がローン審査と同じかという質問に対して、ローン審査と同様に個人信用情報を確認させていただき、オリックス自動車独自の基準にて、審査を実施しています、と公式のよくあるご質問で答えています。今回確認した範囲で、ここまではっきり書いていたのはこの1社でした。他社が見ていないという意味ではありません。公表の仕方が社によって違うと読んでください。

カーリースの審査で申込者・リース事業者・指定信用情報機関がそれぞれ何をしているかを示した関係図。申込者がリース事業者へ申し込み、リース事業者が指定信用情報機関へ照会し、機関が信用情報を提供し、リース事業者が審査結果を申込者へ連絡する。審査基準を決めて判断するのはリース事業者側
照会と提供をしているのが信用情報機関、通すかどうかを決めているのが加盟会員です。矢印の番号は時間の順序で、①と④の相手はどちらも申込先の事業者になります。出典:CIC「審査」(よくあるご質問)/CIC「CICが保有する信用情報」。確認日2026-09-17。

照会される情報は3種類あり、残る期間が違う

CICは、自社が保有する信用情報を3種類に分けて公開しています。申込情報、クレジット情報、利用記録です。3つは登録される中身も保有期間も違います。

CICが保有する信用情報の3種類と保有期間を並べた数値カード。申込情報は照会日より6ヶ月間、クレジット情報は契約期間中および契約終了後5年以内、利用記録は利用日より6ヶ月間
大きく出している数字が、それぞれの保有期間です。契約が終わってからも残るのはクレジット情報だけで、あとの2つは照会や利用の日から6ヶ月です。出典:CIC「CICが保有する信用情報」。確認日2026-09-17。
CICの「CICが保有する信用情報」のページ
3種類の区分と保有期間は、このページで確認しました。数字は変わることがあるため、申し込む前にご自身でも同じページを開いて確かめてください。 確認日:2026-09-17。 出典:CIC「CICが保有する信用情報」

ここで効いてくるのが申込情報です。CICはこれを、クレジットやローンの新規申込みにおける支払能力を調査するため、加盟会員が照会した事実を表す情報と説明し、保有期間を照会日より6ヶ月間としています。つまり申し込んだという事実そのものが半年間残ります。短い期間に何社も申し込めば、あとから照会した会社には、先に申し込んだ事実が見える状態になります。

ただし、それが審査の結果にどう働くかは公表されていません。CICが公開しているのは「残る」ことだけで、「不利になる」とは書かれていません。ここを推測で埋めないでください。確実に言えるのは、何社に申し込んだかは相手から見えるというところまでです。

クレジット情報の保有期間は、契約期間中および契約終了後5年以内です。中身には、契約内容に関する情報と、残債額・入金履歴・延滞の有無等といった支払状況に関する情報が含まれます。カーリースを1本契約すれば、その契約が終わったあとも5年以内の期間は記録が残ります。次の車を借りるときに見られるのは、いま検討している契約の結果でもあります。

事業者が公表している申込みの条件

年齢や免許の条件は、審査基準と違って公表されています。ただし、全社が同じ細かさで書いているわけではありません。今回4サービスの公式ページを見て、年齢の記載を確認できたのは2サービス、連帯保証人の記載を確認できたのは3サービスでした。確認できなかったものは「-」にして、同じ表に残します。

サービス 申込みできる年齢(公式ページの表記) 連帯保証人(公式ページの表記) 確認日
おトクにマイカー 定額カルモくん 18歳以上75歳以下で運転免許証をお持ちの方がお申込み可能です。※18、19歳の方は審査通過後に連帯保証人をお付けいただきます お申込み時に初めから連帯保証人を設定する必要はございません。審査結果により、連帯保証人を設定して再審査を受けていただく場合があります 2026-09-17
オリックスカーリース 原則20歳以上、75歳以下の方をお申し込みの対象とさせていただいております。18歳、19歳の方もお申し込みいただけますが、定期収入のある方の連帯保証が必須となります 定期収入のある方はご本人様のみで審査のお申し込みが可能です(審査の結果、連帯保証人様をお願いする場合もございます) 2026-09-17
コスモMyカーリース - 国内在住で安定的な収入のある方を連帯保証人としてご設定いただく場合がございます 2026-09-17
KINTO - - 2026-09-17

並び順はサービス名の五十音順で、アルファベット表記のものを末尾に置きました。評価やおすすめの順序ではありません。「-」は条件が無いという意味ではなく、今回の確認でその記載を見つけられなかったことを示します。KINTOには「KINTOの申し込み条件を教えてください」というよくあるご質問のページがありますが、今回はページの本文を取得できなかったため、転記していません。

年齢の上限を公表している2社は、どちらも75歳以下としています。一方で下限の扱いは違います。カルモくんは18歳以上とし、18・19歳は審査通過後に連帯保証人を付けるとしています。オリックスカーリースは原則20歳以上としたうえで、18歳・19歳も申し込めるが定期収入のある方の連帯保証が必須としています。同じ19歳でも、申し込む先によって入口の説明が変わります。

審査結果が届くまでの日数を公表しているのはカルモくんで、審査については1〜3営業日程度お時間を頂戴しております、審査結果はお申込み時のメールアドレス宛てにお送りいたします、としています。同社は、お車をメインにお乗りになる方から申し込むこと、ご契約者イコールご使用者として契約することも書いています。名義を家族に分ける前提で申し込む形にはなっていない、と読めます。

連帯保証人が要るかどうかは、収入と年齢で分かれる

連帯保証人の扱いは、事業者の公表値がいちばんそろっているところです。

カーリースの審査の申し込みが申込者の状況で二つに分かれる図。定期収入のある方は本人のみで申し込めるが審査の結果で連帯保証人を依頼される場合があり、専業主婦・学生・無職の方や18歳・19歳の方は定期収入のある方の連帯保証が必須になる
分かれ目は、定期収入があるかどうかと、18歳・19歳かどうかの2つです。左と右上はオリックスカーリース、右下の18歳・19歳の扱いは定額カルモくんの表記から取りました。出典:オリックスカーリース「マイカーリース よくあるご質問」/おトクにマイカー 定額カルモくん「よくあるご質問」。確認日2026-09-17。

オリックスカーリースは、定期収入のある方はご本人様のみで審査のお申し込みが可能とし、括弧書きで、審査の結果、連帯保証人様をお願いする場合もございますと添えています。そのうえで、お客さまが「専業主婦」「学生」などの場合は定期収入のある方の連帯保証が必須としています。無職の場合については、ご家族様などで定期収入をお持ちの方に連帯保証を頂き、審査のお申し込みをお願いしますと書いています。

カルモくんは、お申込み時に初めから連帯保証人を設定する必要はございませんとしたうえで、審査結果により、連帯保証人を設定して再審査を受けていただく場合がありますとしています。最初は不要でも、結果によっては付けて出し直すという流れです。コスモMyカーリースも、国内在住で安定的な収入のある方を連帯保証人としてご設定いただく場合がございますとしていて、絶対に不要とは書いていません。

在籍確認について書いている会社もあります。オリックスカーリースは、審査お申し込みいただき、審査通過後お電話にてご本人様確認をさせていただいております、お電話やメールが繋がらない場合、やむを得ずお勤め先へご連絡をさせていただく場合がございます、としています。勤務先への連絡が最初から行われるのではなく、本人に連絡が付かない場合の扱いだと読めます。申込時の電話番号とメールアドレスは、受け取れるものを書いておくほうがよいことになります。

なお、ここまでは個人の契約の話です。法人名義や事業用の契約は会計と税務の扱いから違ってくるため、法人カーリースに分けて書きました。

申し込む前に、自分の記録を取り寄せて読める

審査基準は分かりませんが、照会される側の中身は自分で読めます。指定信用情報機関は、本人からの開示請求を受け付けています。

指定信用情報機関 登録期間(公式ページの表記) 本人開示の手数料 確認日
CIC 申込情報は照会日より6ヶ月間/クレジット情報は契約期間中および契約終了後5年以内/利用記録は利用日より6ヶ月間 インターネット開示500円/郵送開示1,500円 2026-09-17
JICC(日本信用情報機構) 2019年10月1日以降の契約内容情報・返済状況情報は契約継続中及び契約終了後5年以内/申込情報は照会日から6か月以内 スマホアプリ申込 700円(税込) 2026-09-17
全国銀行個人信用情報センター 取引情報は契約期間中および契約終了日から5年を超えない期間/照会記録情報は利用日から本人開示は1年・会員提供は6か月を超えない期間/官報情報は当該決定日から7年を超えない期間 インターネット開示800円 2026-09-17

手数料は開示の方法ごとに違います。上に挙げたのは、各機関が公式ページで示している方法のうち1つずつです。全国銀行個人信用情報センターのインターネット開示は、最短3営業日から5営業日ほどで開示でき、即日の開示はできないとされています。

どの機関に自分の記録があるかは、これまで契約した会社がどこに加盟しているかで決まります。3つとも取り寄せれば全体が見えますが、そのぶん費用がかかります。カーリースの申込みだけを気にしているなら、まず1つ取り寄せて中身の読み方を覚えるところからでも足ります。

読むときに見る場所は、クレジット情報の支払状況です。CICはここに残債額、入金履歴、延滞の有無等が含まれると書いています。身に覚えのない契約が載っていないかも併せて確認できます。CICは、銀行などの金融機関のローンを契約した場合、そのローンの債務保証を行っている加盟会員から保証契約が登録されると説明していて、自分が直接契約した覚えのない会社の名前が出ることがあります。知らない社名を見つけても、まず保証会社かどうかを疑うのが先です。

審査に通ったあとに要るもの

審査は入口で、そのあとに車を登録する手続きが続きます。登録自動車の場合、警察署長が交付する自動車保管場所証明書、いわゆる車庫証明が要ります。警察庁は、自動車登録ファイルに登録を受けていない自動車の登録を受けようとするときに申請が必要だとしています。カーリースで新しく車を用意するなら、ここに当たります。

保管場所として認められる条件は4つです。道路上の場所以外の場所であること。当該自動車の使用の本拠の位置との間の距離が、2キロメートルを超えないものであること。当該自動車を支障なく出入させ、かつ、その全体を収容することができるものであること。保有者が当該自動車の保管場所として使用する権原を有するものであること。

ここは審査に通るかどうかとは別の条件です。収入や信用情報に問題がなくても、置き場所を2キロメートルの範囲に確保できなければ登録できません。申請先は保管場所の位置を管轄する警察署で、申請書のほかに、保有者の権原を証明する書面(自認書、賃貸借契約書の写しなど)、所在図、配置図を添えます。月極駐車場を借りる予定なら、契約がいつから始められるかを先に確かめておくと、納車までの日程が詰まりません。

通ったあとのほうが長い

最後に、審査を目標にしないでほしい理由を書きます。

国民生活センターは2025年9月17日に公表した資料で、カーリースの特徴として、原則として中途解約ができず、解約できる場合でも解約料等が生じること、多くの場合走行距離等、利用に関する制約があることを挙げています。そのうえで、カーリースの仕組みを理解して、自身の利用方法に合っているかをよく検討しましょう、契約書の内容をしっかり確認して不明な点があれば必ず契約前に事業者に確認しましょうと呼びかけています。

審査に通った時点で始まるのは、数年単位の固定です。中途解約の扱いはカーリースの中途解約に、走行距離の上限と超過したときの精算を含む各社の条件はカーリース比較にまとめました。月額の数字だけで決めたくなったときは、月額が安い理由と購入との比較を先に読んでください。

個人の申込みでやれることは、はっきりしています。事業者が公表している年齢と連帯保証人の条件を読むこと。自分の信用情報を取り寄せて中身を確かめること。車庫証明を出せる置き場所があるかを見ること。この3つは申し込む前に自分で確認できます。残りは相手の判断で、そこは公表されていません。公表されていないものを予想して動くより、公表されているものを全部読んでから申し込むほうが、結果的に早く終わります。